KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN|京都国際舞台芸術祭

2016年10月22日-11月13日

Event(イベント)

『Baling(バリン)』連続トーク(3)「マレーシアカフェタイム~わたしがマレーシアを好きな理由(ワケ)~」Talk event

今回、公式プログラムとして上演する、マレーシアのアーティスト、マーク・テによる『Baling(バリン)』。
KYOTO EXPERIMENTでは、上演にあわせ本作および現代マレーシアの現代芸術とその背景を知るためのトークシリーズを企画し、これまでに2回開催してきました。第3弾は、アート・アドミニストレータの樋口貞幸氏と振付家・山下残氏を迎え、マーク・テらと共にトークを行います。
樋口、山下両氏は、マーク・テをはじめ本作をプロデュースしたファイブ・アーツ・センター関係者と10年来にわたる独自の交流を続けてきました。今回の上演にあたり二人は改めてマレーシアを訪れ、関係者との対話を通じて『Baling(バリン)』が制作された背景や意味を彼らの視点でリサーチしました。リサーチを経て出てきたキーワードは“ナショナル・アイデンティティ”。樋口、山下両氏のリサーチと交流の報告、そしてマーク・テらとの対話から、マレーシア社会とアートの関わりを読み解きます。
会場では、マレーシアの茶菓子もご用意します。『Baling(バリン)』の観劇前後にその体験を深めることはもちろん、日本とマレーシアの過去・現在・未来を複眼的に重ね合わせるカフェタイム、ぜひお気軽にご参加ください。

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『Baling(バリン)』 Courtesy of Asian Arts Theatre


『Baling(バリン)』連続トーク(3)「マレーシアカフェタイム~わたしがマレーシアを好きな理由(ワケ)~」
日時:2016年10月24日(月)15:00–17:00
会場:ロームシアター京都 3F会議室2
〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13  会場へのアクセス

出演:樋口貞幸(アート・アドミニストレーター)、山下残(振付家)、マーク・テ(「Baling(バリン)」演出家)、ジューン・タン(「Baling(バリン)」プロデューサー)
言語:日本語、英語(逐次通訳あり)
料金:無料
定員:30名
お申込み:こちら

主催:KYOTO EXPERIMENT
助成:国際交流基金アジアセンター

マーク・テ『Baling(バリン)』


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Five Arts Centre Photo by Tadayuki Higuchi



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Five Arts Centre Photo by Tadayuki Higuchi



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クアラルンプールで英国統治時代から続く古いレストラン Photo by Tadayuki Higuchi






樋口貞幸
インディペンデント・アート・アドミニストレータ。1999年、ARTS STAFF NETWORK設立。2004年、アートNPOリンク事務局長に就任(2016年、退職)。京都を拠点に、NAMURA ART MEETING'04-'34事務局、(公財)沖縄県文化振興会プログラムオフィサー等に従事。社会運動としてのアートに関心を持つ。

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©TOMOAKI-HATA




山下残
1970年大阪府生まれ。19歳のころからダンスを始め、現在は振付家として国内外で活動する。2004年京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2011年度から2013年度までセゾン文化財団シニアフェロー。京都造形芸術大学非常勤講師、京都精華大学非常勤講師。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。

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作品『Baling』について

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マーク・テ『Baling』 courtesy of Asian Arts Theatre

1955年12月にマラヤ・バリンの小さな教室で、マラヤ共産党書記長のチン・ペン(Chin Peng)、のちのマレーシア独立後に初代首相となるトゥンク・アブドゥル・ラーマン(Tunku Abdul Rahman)、当時のシンガポール首席大臣デヴィッド・マーシャル(David Marshall)との会談が行われました。のちに「バリン会談」と呼ばれるこの会談は不合意に終わったものの、「マラヤ非常事態」/革命闘争を終結させ和平交渉を行うための試みとして、マレーシアの現在において、そして世界史においても大きな意味を持つものでした。

マーク・テはこの会談に関心を寄せ、2005年以来、会談の採録を用いたドキュメンタリー・パフォーマンスの連作を上演してきました。本作『Baling』は、その試みの集大成ともいえる作品となります。公開されている実際の会議録を用いてこの歴史的会談を再現することで、マーク・テおよびパフォーマー/リサーチャーたちは、「国(民)」、「忠誠」、「テロリズム」、「和解」、「犠牲」、「降伏」、「独立」といったネーションの形成をめぐる諸概念が絶えず変形され修正されてゆくプロセスを検証します。
本作で掘り下げられるこれらの概念は、個々の国の歴史の共有を超えて考え語り続けるテーマであり、転換期に立たされている今の日本にとっても、現実味を帯びた主題であることは間違いないでしょう。

KYOTO EXPERIMENTが共同製作のパートナーのひとつとして参画した本作は、韓国・光州に2015年に開設されたアジアン・アーツ・シアターでの初演後、大きな話題を呼び、2016年2月に国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016にて再演され、国内外の観客から注目を集めました。

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