KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN|京都国際舞台芸術祭

2016年10月22日-11月13日

Feature(特集)

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Photo by Mana Koie

  • REPORT

自転車部〜2016秋編
「自転車はしごツアー」レポート

こんにちは!KYOTO EXPERIMENT自転車部の鯉江です。
KYOTO EXPERIMENTのようなフェスティバルの醍醐味は、1日に複数の演目が観られること。作品を決定するプログラムディレクターも、お客さんが作品を複数作品観ることを意識しながらプログラムを組み立てています。いくつか観ているうちに、最初の作品に対する感想が変わったり、共通点を発見したりすることで、1つの作品を観るのとはまた違う色々な視点が得られることも。

そこで「はしご観劇」を発信するため立ち上がったのが、KYOTO EXPERIMENT自転車部。はしご観劇とはその名の通り、一日に演目をいくつも見る観劇の仕方です。
自転車部は、自転車によるはしご観劇一日ツアーをデモンストレーションし、その魅力と道すがらの京都の新発見を、みなさまにお届けします。京都市内の方ならおなじみの自転車移動。普段見ている街並みも、はしご観劇の観点で感じてみれば、見える景色も違うかも…。その模様とはしご観劇の魅力をここからご紹介します!

今回モデルとなる一日は11月13日です!
13:00〜庭劇団ペニノ
16:00〜シャンカル・ヴェンカテーシュワラン
19:30〜篠田千明
の3公演を巡ります。
11月13日のスケジュールはこちら

自転車部
部長:鯉江真奈(KYOTO EXPERIMENTインターン)
部員:伊地知優樹、大滝まゆ、小河広志、木本るり(KYOTO EXPERIMENTサポートスタッフ)
*ツアーは9月に行いました。

出発!ロームシアター京都へ(庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』)

9月下旬、台風や秋雨の続いた日々のあと、雨が降りそうで降らない気持ちのよい曇天模様。京都市役所前の一角に集まり、自己紹介の後ゆっくりとしたペースで、5人で自転車をこぎ進めました。
約20分後、ロームシアター京都に到着。ロームシアター京都の北側の通り、冷泉通沿いから入れる駐輪場に自転車を置きます。

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施設見学のため、3階へ。トイレはきれいで数も多い。昼食までの間、おのおの好きに過ごしました。置かれた本棚に数多く置かれた本を自由に読むことができ、ソファーに座るも よし、ベランダには、喫煙スペースもありました。1階のスターバックスコーヒーで買った飲み物を持って、一服するもよし。
ちなみにここまでバスで来た方でも、ロームシアター京都には、レンタサイクルがあるのでこれを利用しても良いでしょう。

ロームシアター京都は、リニューアルして1年も経っていないので、とてもキレイでのどかな雰囲気が楽しめます。時間があれば、平安神宮に立ち寄ったり 岡崎公園で寝転ぶのも 気持ちよさそうです。
日本でここでしか乗れない、お洒落で電動アシスト付きの自転車があり、体力に自信のない方や、小さいお子さん連れの方には、特にオススメです。

このロームシアター京都ノースホールでは、庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』を観劇します。

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庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』はノースホールで

そして一行はロームシアター京都の2階にあるカフェ&レストラン「京都モダンテラス」へ。訪れた時は、週末のランチタイムだったため、少し待ってからの入店。とにかく天井が高く気持の良い空間。もし天気が良ければテラス席で、くつろぐこともできます。

私がオーダーしたのは(一人暮らしでは作らないものを食べたいと思い、デミグラスソースのかかった)薪焼ハンバーグとコーヒーのセット。熱々の鉄鍋でサーブされ、特に野菜が美味でした。ここでは、5人で、色々おしゃべりをしながら 約45分の楽しい時間を過ごしました。
お腹も満ちて、一行は次なる目的地へと向かいます。
(文:大滝まゆ)

京都芸術劇場 春秋座へ(シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス『水の駅』)

次の目的地は、京都造形芸術大学の中の劇場 京都芸術劇場 春秋座。ロームシアター京都からは、まず北へ進み丸太町通りまで出た後、丸太町通を東へ進みます。京都の美しい山並みが近づくにつれ、その自然の豊かさに心癒されます。やがて、丸太町通が白川通と交差するので、そこから白川通をひたすら北上します。ここから北へ向けての道は、緩やかな坂道になっているので、じんわりと汗がでてきます...。運動不足の方には、よいエクササイズですね(私のことです!笑)。

途中、京都の観光地のひとつである「哲学の道」が見えたり、老舗のアイスキャンディー屋さん「銀閣寺キャンディー店」などがあり、ついよそ見してしまいます。アイスキャンディーは素朴でおいしく、誰にでも愛される味。店前でも食べることが出来るので、お時間があればご賞味あれ。坂道に負けぬようペダルを踏み続けると、右手に京都造形芸術大学の象徴でもある、大階段が見えてきます。到着しました!おつかれさまです!

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京都芸術劇場 春秋座にて

ここまでの所要時間はおよそ20分。思っていたよりも近いですね。大階段の向かいの駐輪場に自転車を停め、大学構内へ。こちらの大学は傾斜に沿って建てられている為、施設内には多くの階段が。
特にエントランスにそびえる大きな階段は思わず見上げてしまうくらいの迫力です。建物自体とても美しく、芸術大学ならではの独特の雰囲気を感じながら、わくわくした気持ちで大学構内にある京都芸術劇場 春秋座へ向かいます。
この会場では、16時開演のシャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス『水の駅』を鑑賞します。

学校内には、リーズナブルに食事ができる学生食堂や、外の光が柔らかく差し込み、ほっと一息つけるカフェのほか、生徒さんが作られた不思議な造形作品なども点在...。開演まで時間に余裕があれば、大学内を散策してみると、おもしろい発見があるかもしれません。なんと、あの吉田松陰の銅像があるという噂も!?

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大学構内からの景色。天気が良ければこんな景色も見られるかもしれません。

終演後、劇場近くのカフェで休憩

17時50分、終演。余韻に浸りつつ、大学からほど近いカフェ「grill&cafe 猫町」でいっぷくします。入り口の緑が印象的な、落ち着いた雰囲気のあるステキなお店です。店名である"猫町"は萩原朔太郎の小説から名付けたそう。店内もまるで物語に出てきそうな、不思議な魅力を感じます。カウンター席もあるので、おひとりさまでも入りやすいのがポイント。

フード・ドリンクメニューが豊富なので、どれにしようかつい目移りしてしまいますね。自家製アイスとクラシックショコラを使ったパフェも、濃厚なおいしさでおすすめです。ゆっくりお茶をしながら、今まで見てきた作品の感想を言い合う楽しい時間...。あれもこれも良かったね。これまでの疲れもすっかり癒え、最後の演目への期待も高まってきたところで、店を後に。
この旅ですっかり愛着のわいた自転車にまたがり、再出発です!(文:木本るり)

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(左)「grill&cafe猫町」にてまったり (右)外観

本日最後の演目、京都芸術センターへ(篠田千明『ZOO』)

春秋座より最終目的地の京都芸術センターへ向かいます。春秋座から京都芸術センターがある室町通蛸薬師下ルまでは、およそ6.5㎞で、様々なルートがある中、今回は白川通りを南に下り、今出川通りで西に折れるルートを使います。白川通今出川の交差点を右折する(西に向かう)と京都大学・鴨川デルタ・京都御所・同志社大学の横を通過することができます。時間があれば鴨川デルタや付近のカフェでの寄り道や、京都御所を散歩して過ごすのも良いですね。個人的には、同志社大学やその周辺に点在する古くから残る建築を見ることが楽しみの一つであったりします。

同志社大学・京都御所が途切れるところが烏丸通。その烏丸通より一つ先の室町通を左折(南に向かう)すると、後は御池通を越えるまで真っ直ぐ南下、と行きたいところですが、丸太町通りでは信号がないので、隣の衣棚通の信号を渡ります。御池通から三条通を過ぎると、間もなく京都芸術センターが左手に見えてきます。春秋座付近から京都芸術センターまでおよそ35分。ルートによっては鴨川沿いを走ったり、白川通りを岡崎まで走って、ロームシアター京都周辺へ戻ってきたり、東大路通から祇園白川を通ったりと、色々な景色を楽しみながら目的地まで走行することができます。

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芸術センターでは篠田千明『ZOO』を

京都芸術センターでの公演まで時間があれば、室町二条の「然花抄院」、三条烏丸の「伊右衛門サロン」、三条新町の「Cao Café-ishikawa」、京都芸術センターにある「前田珈琲明倫店」で休憩するのも良いと思います。室町三条にある「fiveran」というパン屋さんもイートインができておすすめです。

京都市内はご存じのように、信号のない細い道も多く、四条通・河原町通・先斗町・新京極通・錦市場は自転車の通行禁止時間帯が決められており、気を付けなければならないことも多いです。京都の大通りの歩道は歩行者が多いので、自転車は軽車両であることをしっかりと認識しなるべく車道の指定方向を安全運転で走行し、自転車のハシゴ観劇を楽しみましょう。(文:小河広志)

21:00前に、篠田千明『ZOO』は終演。これで11月13日の全演目は終了です!いかがでしたでしょうか。
くたくた…という部員も、まだもう一演目…(?!)という部員もいましたが、みなさん、満足げな表情。自転車ツアーで京都の新たな一面を味わえたのではないでしょうか。

お気に入りの演目のある日には、ちょっと足を伸ばして、「はしご観劇」をしてみてはいかがでしょう。部員一同、会場にてお待ちしています!(文:鯉江真奈)

(参考)自転車移動での最短移動時間

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自転車部(2016春)番外編「自転車でハシゴ部」調べ

自転車部〜2016秋編 (2)「徒歩はしごツアー」レポートもあわせてご覧ください。

「徒歩はしごツアー」レポート

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