KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN|京都国際舞台芸術祭

2016年10月22日-11月13日

Feature(特集)

cycling-tour_02_top

Photo by Mana Koie

  • REPORT

自転車部〜2016秋編(2)
「徒歩はしごツアー」レポート

こんにちは!KYOTO EXPERIMENT自転車部の鯉江です。
KYOTO EXPERIMENTのようなフェスティバルの醍醐味は、<1日に複数の演目が観られること>。作品を決定するプログラムディレクターも、お客さんが作品を複数作品観ることを意識しながらプログラムを組み立てています。いくつか観ているうちに、最初の作品に対する感想が変わったり、共通点を発見したりすることで、1つの作品を観るのとはまた違う色々な視点が得られることも。

そこで「はしご観劇」を発信するため立ち上がったのが、KYOTO EXPERIMENT自転車部。はしご観劇とはその名の通り、一日に演目をいくつも見る観劇の仕方です。
ツアーレポートでは、会期中のとある一日をモデルにして京都を回り、はしご観劇の魅力を発見、発信します。
しかし、今回は、自転車部なのに「徒歩ツアー」。遠方の方でも、雨の日でも、公共交通機関を使ってはしご観劇をするツアーを実施してきました!その模様とツアーの魅力をここからご紹介します!

今回モデルとなる一日は、10月29日です!
14:00〜フェデリコ・レオン
16:00〜ルイス・ガレー
20:00〜マーティン・クリード
の3公演を巡ります。
10月29日のスケジュールはこちら

自転車部(徒歩ツアー編)
部長:鯉江真奈(KYOTO EXPERIMENTインターン)
部員:伊地知優樹、大手理絵(KYOTO EXPERIMENTサポートスタッフ)
*ツアーは9月に行いました。

京都芸術センターで、フェデリコ・レオンを観る

feature_jitensha_12

京都芸術センター

遠方から京都までのアクセスは複数ありますが、今回はJR京都駅からのスタート。
最初の公演会場、京都芸術センターのある四条烏丸エリアへ向かいます。「四条烏丸」は四条通りと烏丸通りの交差点の名称ですが、その周辺を含んだ京都で最も賑やかな地域です。JR京都駅からは京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」あるいは京都市バス「四条烏丸」停留所で下車。阪急京都線の場合は烏丸駅が最寄りです。京阪の場合は祇園四条駅から徒歩、もしくは市バスを利用することになります。

四条烏丸の交差点から一本西の通りが京都芸術センターのある「室町通」、もともと京都の基幹産業だった呉服問屋が集中している地域です。近年はマンションも増えていますが、7月の祇園祭には華やかな山鉾の立ち並ぶ地域でもあり、通りには伝統的な京町屋やいかにも京都らしい、上品な和装小物を扱うお店がたくさんあります。

cycling-tour_02_01

(左)京都芸術センター 情報コーナー(右)前田珈琲明倫店(京都芸術センター内)にて

また、町家だけではなくレトロ建築もこの辺りの特徴のひとつ。KYOTO EXPERIMENTの事務局がある旧北國銀行は東京駅を設計した辰野金吾による建築で、天井の高い素敵な空間です。お天気が良ければ、烏丸通りを一本東に入った東洞院通(ひがしのとういんどおり)の御射山公園(みさやまこうえん)でのんびりするのもいいですね。京都は古都といっても意外に美味しいベーカリーが多いので、テイクアウトのコーヒーとデニッシュやサンドイッチでお昼にするのもオススメです。公園の北隣のウィングス京都は、旧京都商工銀行本店の外壁が再利用されており、ここにもレトロ建築が。

フェデリコ・レオンの会場となる「京都芸術センター」も京都で代表的なレトロ建築の一つ。センターの前身である明倫小学校は、明治時代にこの地域の町衆によって造られ、昭和の初期に当時としては革新的な鉄骨による改築を経て、現在につながっている場所なのです。長年踏み込まれて艶の出た木の階段や手摺、窓枠など、とても味わい深い雰囲気があります。中にはギャラリーや講堂、チラシがたくさん置いてある情報コーナーや図書室(閲覧のみ)のほか、観劇の合間の小休憩に良い京都三大珈琲店のひとつ、前田珈琲もあります。パンフレットを眺めながら、じっくりとKYOTO EXPERIMENT攻略計画を立ててはいかがでしょう。(文:大手理絵)

地下鉄でロームシアター京都へ、ルイス・ガレーを観る

cycling-tour_02_03

岡崎エリア・平安神宮の鳥居

約1時間弱の間に、ルイス・ガレーの公演に向けてロームシアター京都に移動します。京都芸術センターから歩いて5分ほどの市営地下鉄烏丸線「四条駅」から北大路・国際会館行きに乗車。京都の地下鉄は南北を走る烏丸線と、東西を走る東西線の2系統のみなので向かう方向さえ間違えなければ難しくはないですよ。

東西線と烏丸線の交差する乗り換えの駅が「烏丸御池駅」です。今回ロームシアターに向かうにはここから東西線に乗り換えます。烏丸線の乗車時はなるべく前方車両に乗り込んでおくことで東西線との乗り換えがスムーズに行えます。烏丸御池駅で東西線の六地蔵方面に乗り込み3駅目の東山駅で下車、1番出口へ。地上へ出ればロームシアターはもうすぐ。

東山駅からロームシアター京都へは、お薦めのルートがあるんです!
まず1番出口から地上へ出て左に進み、すぐの角をまた左に曲がり路地を歩きくと突き当りに来ます。そこを右に進むと白川沿いを進むことができます。川沿いを歩いていけば時間の流れが緩やかに感じる穏やかな川の風景を眺めると落ち着きます。
私はここのざわざわしていない雰囲気が好きですね。少し歩くと仁王門通りに出るので、そこから右方向を見ると大きな赤い鳥居が見えてきます。その鳥居の方向に歩けば、もうロームシアター京都は目と鼻の先。高さ約24m、全国でトップ10に入る平安神宮の大鳥居はなかなか圧巻のスケール。その下で記念撮影なんかも良いと思います。

cycling-tour_02_04

そのままロームシアターまで行ってしまうのも良いですが、大鳥居をくぐると、右には京都市美術館(明治以降の京都を中心とした美術・工芸品を広く公開)、左は京都国立近代美術館(日本の近代美術史の全体的な流れを展望しつつ、主として関西で活躍した美術家を取り上げています)、立ち寄りたい場所が多く目移りしてしまいそうですが、こちらは次回のお楽しみ。

美術館を過ぎると、ロームシアター京都が見えてきます。ロームシアター京都は、「京都会館」が改築され、ネーミングライツによりロームシアター京都と命名されたのですが、周辺も再整備された岡崎公園で次の開演まで休むのも良いですね。ハシゴ観劇は簡単でそんなに時間が掛からず移動ができます。しかも、京都の違う顔が見られるという事なのです。欲張る楽しみ方も良いですし、また京都に来る口実に一つずつ楽しむのも良いと思います。楽しみ方は十人十色。(文:伊地知優樹)

東山周辺を散策後、アルティでマーティン・クリードを観る

cycling-tour_02_02

東山駅から徒歩すぐの「ルバカサブル (Le bac a sable)」で休憩

この辺りから、ツアー当日はあいにくの雨模様。ロームシアター京都で2作品目の観劇前後、東山周辺のカフェで優雅に雨をしのぎつつコーヒーをいただきました。今回自転車部が入ったのは、東山駅を西へ進んだところにあるベーカリー「ルバカサブル (Le bac a sable)」。
焼きたてのパンの香りにつられて入った店内では広々としたカフェスペースでおいしいパンとドリンクがいただけます。ハシゴ観劇でたくさん使った心と体をしばし休めてはいかがでしょうか。

小休止のあと、いざ最終演目マーティン・クリードを観に、京都府立府民ホール“アルティ”へ! 東西線「東山駅」から太秦天神川方面へ、「烏丸御池駅」で、烏丸線・国際会館行に乗り替え、「今出川駅」下車。6番出口を出て、京都御所の巨大な森を左手にまっすぐ南下します。右手に金剛能楽堂が見えたら、もう次の建物がアルティです!駅から徒歩5分が疲れた体にありがたい!

cycling-tour_02_05

京都府立府民ホール“アルティ”に到着!

実は今回のツアーは雨天順延にて実施しており、最後は部員一人でおひとりさまツアーでした!(笑)マーティン・クリード『Work No.1020 (バレエ)』を写真を撮影してくれたやさしい係員の方に多大な感謝を込めて。当日の開演は20時。秋の夜長を不思議なバレエで始めませんか。

21時過ぎ、10月29日のはしご観劇は終了です!雨の日も、遠方の方も、ゆったりスケジュールを組んでハシゴ観劇。秋の週末の、一つの楽しみ方にしてみてはいかがでしょうか!(文:鯉江真奈)

自転車部〜2016秋編 (1)「自転車はしごツアー」レポートもあわせてご覧ください。

「自転車はしごツアー」レポート

PageTop