KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN|京都国際舞台芸術祭

2016年10月22日-11月13日

池田亮司
『Ryoji Ikeda: concert pieces』
Audiovisual concert|PARIS, FRANCE 日本未発表作含む 11/1−11/6

formula[prototype-ver.2.3]

formula [prototype - ver.2.3], audiovisual concert, 2000–05 | © Ryoji Ikeda | photo by Eiji Kikuchi

formula [ver.2.3]
2000年から2005年にかけて発展させてきたシリーズ『formula [ver.2.3]』は、音の周波数とスクリーン上の動きが完全に同期、観る者を二進法の幾何学で描かれる空間に配置し、その知覚を増幅させるための闇が探究される。

サイン波やパルス、ホワイトノイズなど池田のラディカルなアプローチが最大限に駆使されたサウンド、抽象的なコンピュータグラフィック、読解不能な高速度で疾走する膨大な量の実写シーケンスからなる映像、照明とが極めて高い精度で緻密に統合され、未体験の知覚領域へ誘う。

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C⁴I, audiovisual concert, 2004–06 | © Ryoji Ikeda | photo by Kazuo Fukunaga | courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM)

C⁴I
軍事的オペレーションにおける指揮統制のための情報伝達/情報処理システムをタイトルにした「C⁴I」(Command, Control, Communications, Computers and Intelligence)。

ステージ上に設置されたスクリーンには、強烈な写実的インパクトを持ったグラフィック、繊細な自然の風景、様々な書物から引用されたテキストが次々と映しだされ、さらにそれらが抽象的な言語〈データ〉へと変化していく様が描き出される。そして、それらの映像にサウンドが完全な同期を果たし、観る者に自然と科学と哲学とが融合した圧倒的な視点を開示していく。

detamatics

datamatics [prototype - ver.2.0], 2006– | © Ryoji Ikeda | photo by Ryuichi Maruo | courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM)

datamatics [ver.2.0]
微視的なDNAや分子から巨視的な宇宙まで、私たちの世界に浸透する不可視で多様な実体を持つ〈データ〉を知覚するための可能性を探る『datamatics』は、オーディオヴィジュアル・コンサート、インスタレーション、出版そしてCDへと展開してきたアートプロジェクト。

本作『datamatics [ver.2.0]』は、2006年から発展させてきたシリーズの最終形。前バージョンのサウンドや映像、さらにはソースコードも含めたあらゆるオリジナル要素が客観的に脱構築されながら、作品の原理が再遂行され、一種のメタ的な『datamatics』とでも呼ぶべき新たなパートが立ち上がっている。

matrix
池田は本作『matrix』で、世界最大のマルチメディア・アート・フェスティバル「アルス・エレクトロニカ」音楽部門グランプリ(ゴールデン・ニカ賞)を受賞、世界の最先端を行くアーティストとしての称号を得た。『matrix』は、純粋なサインウェーブとホワイトノイズを彫刻的素材として用いたサウンド・インスタレーションのシリーズとして展開。

鑑賞者が音場を通過すると、その動きが音と干渉することで、微妙な振動パターンが耳の周りに発生し、極めて個人的な経験を生み出す作品となった。今回2016バージョンとして再構築、コンサート形式で日本初公開される。

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