KYOTO EXPERIMENT 2016 SPRING|京都国際舞台芸術祭

2016年3月5日-3月27日

Event(イベント)

トーク「集合知としての芸術 ——1960〜70年代の共同作業を出発点に」Talk

2016年3月5日から開催するKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2016SPRINGのプレイベントとして、
公式プログラム参加アーティスト、岡田利規、松本雄吉、麿赤兒の3氏をお招きしたトークを行います。

今回の公式プログラムで紹介するトリシャ・ブラウンが活動を本格的にスタートさせた1960年代のアメリカのポスト・モダン・ダンスの状況は、研ぎ澄まされた実験精神によって従来のダンスの概念を超え、ヨーロッパを含む舞台芸術界に大きな影響を与えました。ブラウンの他、イヴォンヌ・レイナー、マース・カニングハム、ジョン・ケージ、ロバート・ラウシェンバーグら同時代の芸術家たちは互いに共同作業を行い、その後のそれぞれの芸術領域や社会にも大きな影響を及ぼしたことは多くの人が知るところです。
その動向とパラレルに日本では、1960年代から土方巽をはじめとする舞踏の先駆者たちが、土方の稽古場アスベスト館の他、草月アートセンターを中心に、寺山修司、唐十郎、赤瀬川原平、中西夏之、加藤郁乎、瀧口修造、澁澤龍彦、三島由紀夫など挙げ連ねきれないほど、ダンス、演劇、音楽、映画、美術、写真、文学、哲学など分野の境目なく様々な才能が集いました。
こうした状況をその時代特有の現象と捉えるのではなく普遍的に見てみると、このような共同作業は人々のどのようなつながりの中から生まれてくるのでしょうか。話題性を目的としたいわゆる “コラボレーション”という意味合いとは異なる必然性——時代の感覚を鋭敏につかみ取る何か、が見出せるかもしれません。
今回のトークでは、まさにその時代を語るには欠くことができない麿赤兒、松本雄吉をお招きし、さらに新たな視座を得るため現代演劇を起点にダンサーや美術家と共に積極的に作品を作る岡田利規に参加いただき、KYOTO EXPERIMENTが国内外のアーティストと共に作品を製作する「創造するフェスティバル」を目指すなかで、新たな表現を生み出すために重要なものは何かを探ります。

トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー『Wall Walk(from Set and Reset, 1983) 』
レンバッハハウス(ミュンヘン)、ダン・フレヴィンギャラリー 2014 
© Städtische Galerie im Lenbachhaus und Kunstbau München


トークゲスト:岡田利規(チェルフィッチュ)、松本雄吉、麿赤兒(大駱駝艦)
モデレーター:橋本裕介(KYOTO EXPERIMENTプログラムディレクター)
日時:2015年11月9日(月)15:00−16:30
会場:京都芸術センター フリースペース
   〒604-8156 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
   アクセスはこちら
定員:50名
参加無料・申込不要
*Ustream配信を予定

登壇者プロフィール:
岡田利規 おかだとしき
1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第 49 回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005ー次代を担う振付家の発掘ー」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第二回大江健三郎賞受賞。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。2013年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、2014年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレ(ドイツ)のレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めることが決定している。

松本雄吉 まつもとゆうきち
1946年熊本県天草生まれ。維新派主宰。大阪教育大学で美術を専攻。1970年維新派を結成。1991年、東京・汐留コンテナヤードでの巨大野外公演『少年街』より、独自のスタイル「ヂャンヂャン☆オペラ」を確立。野外にこだわり、“漂流”シリーズ(1999–2002)や20世紀三部作(2007–2010)などを企画。これまで、読売演劇大賞優秀演出家賞、朝日舞台芸術賞・アーティスト賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2011年には紫綬褒章受章。

麿赤兒 まろあかじ
1943年生まれ、奈良県出身。1965年、唐十郎の劇団「状況劇場」に参画。唐の「特権的肉体論」を具現する役者として、その怪物的演技術により、1960–70年代の演劇界に多大な影響を及ぼす。1966年、役者として活躍しながら舞踏の創始者である土方巽に師事。1972年大駱駝艦を旗揚げし、 舞踏に大仕掛けを用いた圧倒的スペクタクル性の強い手法を導入。 天賦典式(てんぷてんしき)と名付けたその様式により日本はもちろん1982年にフランス、 アメリカ公演を敢行し、「BUTOH」の名で世界を席巻する。舞踏家、俳優、演出家としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。1974年、1987年、1996年、1999年、2008年舞踊評論家協会賞受賞。2006年文化庁長官表彰受賞。
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