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京都国際舞台芸術祭 2017

FEATURES:Other

『Anthology: Trisha Brown』作品紹介

モダンダンスからポスト・モダンダンスへ。その転換を生み出した最も実り多い時代の当事者として、世界のコンテンポラリーダンス史にその名が刻まれるトリシャ・ブラウン。
ジョン・ケージやローバート・ラウシェンバーグなど数多くのアーティストたちと創作の時間を共にしながら、生涯にわたってコンテンポラリーダンスのパイオニアであり続けたブラウンが遺した、劇場のための3つの記念碑的作品を上演します。

『Opal Loop / Cloud Installation #72503』
1980年初演

© Julieta Cervantes

1980年にソーホーのロフトで初演された『Opal Loop / Cloud Installation #72503』は、ブラウンと日本人アーティスト中谷芙二子との見事なコラボレーション。4人のダンサーが、中谷による霧の彫刻に包まれ、霧を作り出す高圧ノズルが水の音を奏でるミステリアスな作品である。ダンサーの動きは、常に形を変えながら、人知れず消えて無くなる大気の繊細なバランスと呼応している。

『L’Amour au théâtre』
2009年初演

© Julieta Cervantes

本作は、18世紀バロックの大家ジャン=フィリップ・ラモーのオペラ「イポリートとアリシー」に触発され創作された。楽曲の中の音の跳躍を体現するかのような、複雑で高い身体能力を要するデュエットの空中飛行の動きが印象的である。ブラウン・テクニックの宝庫であるとも評された本作は、ブラウンの初期作品から受け継ぐ基本理論が踏襲された振付と、ラモーの劇的な音楽とが見事に融合している。

『Groove and Countermove』
2000年初演

Photo by Stephanie Berger

ジャズ三部作の最終章となる本作は、一人のダンサーと集団、ダンスとデイヴ・ダグラスの音楽、動きのエネルギーとテリー・ウィンタースによる舞台美術、これらの対位法で構成される。力強いユニゾンのフレーズであれ、互いを空中へと放り投げる場面であれ、ダンサーたちは自然体であると同時にとても表現豊かで魅惑的な場を作り出す。

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