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『MINEFIELD―記憶の地雷原』
フォークランド紛争/マルビナス戦争を知るための用語集

10月26-28日上演のロラ・アリアスによる『MINEFIELD―記憶の地雷原』。フォークランド紛争/マルビナス戦争を知るためのキーワードをご紹介します。
 
フォークランド諸島・マルビナス諸島
フォークランド・マルビナス諸島は、アルゼンチンの沿岸から644キロ離れた南大西洋上に位置する小さな島。イギリスとアルゼンチンがともに諸島の領有を主張している。資源は少なく、漁業と牧羊が主な産業。ヨーロッパ諸国による植民地時代には、フランス、イギリス、スペインが入植を試みる。1833年にはイギリスが領有権を主張、その後はイギリスの支配下におかれる。スペインの植民地を受け継ぐ形で、アルゼンチンも1800年代前半に領有権を主張するが、島の住民はイギリスに親近感を持つ人も多く、領有権問題は未だ解決されているとは言えない。
 
フォークランド紛争/マルビナス戦争
1982年4月から、100日あまりで終戦を迎えた紛争のこと。アルゼンチン軍の侵攻をきっかけに、イギリス海軍は南大西洋に特別部隊を派遣。紛争開始からすぐに、国際連合安全保障理事会は、アルゼンチンの撤退および両国間の外交的手段によって紛争を解決するように求めた。しかし、両国とも増兵を試みるなど、好戦の姿勢を緩めず、国連の要請が聞き入れられることはなかった。自国の沖合であるという、アルゼンチンにとって地理的に有利な状況の中、1982年6月にはアルゼンチンが正式に降伏し、イギリスが勝利を収める。
 
マーガレット・サッチャー
フォークランド紛争/マルビナス戦争当時のイギリスの首相。強硬な政治姿勢に「鉄の女」というあだ名がつく程、何かと話題になる人物。
 
レオポルド・ガルチェリ
空軍の司令官バシリオ・ラミ・ドソおよび海軍の司令官ホルヘ・アナヤ.クーデターらと企てたクーデターの後、1981年12 月に樹立したアルゼンチンの軍事政権時の元大統領であり、陸軍の司令官。フォークランド紛争/マルビナス戦争に敗戦すると責任を問われて失脚。アルゼンチンはその後、民主化の道を歩み始める。
 
グルカ兵
ネパールの山岳民族から構成される、戦闘にたけた兵士集団の呼称。イギリス陸軍にはグルカ兵からなるグルカ旅団があり、フォークランド紛争/マルビナス戦争のライフル兵はグルカ兵だった。この紛争の他、ミャンマー(旧ビルマ)における第二次世界大戦でも活躍した。
 
英国海兵隊
フォークランド紛争/マルビナス戦争で重要な役割を果たす。紛争の終盤、イギリスは軍艦をフォークランド諸島に派遣し、再領有に成功した。
 
ヘネラル・ベルグラーノ
1982年5月2日、イギリスの潜水艦の攻撃を受け沈没したアルゼンチン海軍の巡洋艦。44年という経年と、不十分な訓練が瞬く間の撃沈を招き、多数の犠牲者を出した。同攻撃は、イギリスとアルゼンチンの平和交渉が行われている最中に起きた。また、沈没したのがイギリス軍立入禁止区域だったことから、一部では、イギリスが平和交渉を阻止する目的で行ったのではないかと言われている。
 
ハリエット山の戦い
6月11日に始まった、イギリス軍によるアルゼンチン山岳要塞への攻撃の一つ。そのほかの主な戦いは、ロングドン山とツーシスターズ山の戦い。ハリエット山の戦いは、天気も荒れ模様の夜間に行われ、厳しいものとなった。早朝にはイギリス軍の勝利が明らかとなる。
 
ワイヤレスリッジ
ハリエット山の戦いが終焉した翌日の6月13日、イギリス軍はワイヤレスリッジを攻撃。それまでの戦いに比べ砲兵も装甲車両も強化され、イギリス軍に有利な争いとなった。
 
ウィリアム山
劣勢に立たされたアルゼンチン兵が撤退したことにより、イギリス軍グルカ旅団によって無血占領された。
 
ポート・スタンレー(スタンレー港)/プエルト・アルヘンティーノ(アルゼンチン港)
フォークランド・マルビナス諸島の首都。 山岳での戦いで優勢に立ったイギリス軍は、 ポート・スタンレー(アルゼンチン側の呼び方ではプエルト・アルヘンティーノ)を取り囲み、 孤立させることに成功する。 一般の犠牲者を避けるため、イギリス軍は非公式に休戦を申し出て、 交渉解決を働きかける。その後の交渉の結果、 アルゼンチンは降伏、イギリス軍はポート・スタンレーを制圧する。
 

ロラ・アリアス『MINEFIELD―記憶の地雷原』
10/26(金)19:30
10/27(土)14:00 残席わずか
10/28(日)14:00
 

文献
Badsey, Stephen. (2013). “An Overview of the Falklands War: Politics, Strategy and Operations”.
Bell, Raymond E. (2012). “The Falklands Islands Campaign of 1982 and British Joint Forces Operations”.
Calvert, Peter. (1983). “Sovereignty and the Falklands crisis”.
Department of the Navy, United States. (1983). “Lessons of the Falklands, Summary Report”.
McClure, Jason. (2004). “The Falklands War: Causes and Lessons”. Strategic Insights, Volume III, Issue 11.
Nietzel, Scott. (2007). “The Falklands War: Understanding the Power of Context in Shaping Argentine Strategic Decisions”.

 
テキスト:ロビン・ラウナー(KYOTO EXPERIMENTアンバサダー)

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2018年10月6日-10月28日

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2010年より毎年秋に京都市内の劇場を中心に
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2018年10月6日から10月28日の23日間にわたって、
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