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京都国際舞台芸術祭 2019

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プログラムテーマとアーティストラインナップ第一弾を発表!

2019.04.25

京都国際舞台芸術祭実行委員会は、この度10回目となる「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019」を2019年10月5日から10月27日までの23日間にわたり開催します。
今回のフェスティバルは「世界の響き 〜エコロジカルな時代へ」をプログラムのテーマとし、日本のほか、欧米以外の国・地域から先駆的な活動を行う10組あまりのアーティストを招聘する公式プログラムで構成されます。加えて、オープンエントリー制のフリンジプログラム、作品と連動したシンポジウムやワークショップ、観劇後に観客が集うミーティングポイント等、多角的に事業を展開し、あらゆる文化ジャンルに興味を持つ人々が参加可能な、総合的な舞台芸術フェスティバルとして実施します。
また、今年は2010年よりプログラムディレクターを務めてきた橋本裕介によるプログラミングの最後の年となります。2020年からの次期プログラムディレクターは、3名で構成されるコレクティブに決定したことをお知らせします。

次期プログラムディレクターについてはこちらから。

 

公式プログラム参加アーティスト:
ウィリアム・ケントリッジ[南アフリカ]
神里雄大/岡崎藝術座[日本]
チェルフィッチュ×金氏徹平[日本]
ブシュラ・ウィーズゲン[モロッコ] ほか

※プログラム全容の発表は、2019年7月11日に行う記者会見にて発表予定。

 

KYOTO EXPERIMENT 2019 プログラムテーマ
「世界の響き 〜エコロジカルな時代へ」

「各個人や各共同体は、想像によって、力や高慢の、苦しみや忍耐の、〈世界の響き(エコ=モンド)〉を作り上げる。合流を生き、あるいは表現するために。一人一人の個人がこの音楽を作り、一つ一つの共同体もこの音楽を作る。そして個人や共同体が集まって実現された全体も。」(エドゥアール・グリッサン『<関係>の詩学』(管啓次郎=訳))

2019のテーマは「世界の響き 〜エコロジカルな時代へ」。今日においてなお、自然に対し素朴な幻想を抱き、「自然に優しく」といった言葉で環境問題がしばしば語られます。しかし、人間とそれをとりまくもの=環境との関係における現在の危機への、文化的・政治的にアクチュアルな応答は、自然を客体的な対象と捉えるようなモダニティを乗り越えた先にあるのではないでしょうか。そのアイデアは、昨年のフェスティバルを通じて生まれたものです。
2018年の公式プログラムでは、「女性および女性性をアイデンティティの核にしたアーティスト/グループ」を紹介しました。そこから強く意識されたのは、ジェンダーが文化的であるだけではなく政治的なものであり、身体が国家や制度によっていかにコントロールされているかという社会のありよう。さらに西洋近代が、「自己」と「他者」、あるいは「中心」と「周縁」といったパースペクティブ(遠近法)によって、世界を規定してきたことへの反省の眼差しだったと言えるでしょう。
それを経て今回、(西洋に対し)東洋を中心に据えること、あるいは(人工に対し)自然を中心に据えることを一旦アイデアとして試みようとしましたが、いずれもそれ自体が二項対立的な考え方に囚われているのではないか、つまりこれもまた西欧近代の原理(モダニティ)ではないのか、その先をこそ見通す必要があるのではないかと次第に考えるようになりました。
人間から切り離された対象物としての環境ではなく、自分たちをその一部として含みこむ世界への感覚を、いかにして平熱のままに覚醒させることができるのか?想像の力をもたらす数々の芸術的実践を紹介します。

KYOTO EXPERIMENTプログラムディレクター
橋本裕介

 

参加アーティスト

ウィリアム・ケントリッジ[音楽・美術|南アフリカ]

Photo by Stella Olivier

Photo by Stella Olivier

 
南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。ドローイング・映像・オペラの舞台監督・美術家。彼の独特な作風は、手法やジャンルを横断しながら、植民地政策やアパルトヘイトをはじめとする母国南アフリカが置かれた社会政治的状況を視覚的な表現へと昇華することで生まれた。また、映像の歴史に言及するかのように、現在のCG映像の原点とも言えるコマ撮りアニメーションを用いる。ドローイングを部分的に描き直しながら、その変化を1コマ毎に撮影する、気の遠くなるような作業がケントリッジのアニメーションおよび映像作品を支えている。1990年代以降、世界中から大きな注目を集め、2010年には京都賞を受賞。KYOTO EXPERIMENT 2019では、世界的に著名であるバリトンのマティアス・ゲルネ、ピアニストにマルクス・ヒンターホイザーを迎え、シューベルトの『冬の旅』を上演する。

 

神里雄大/岡崎藝術座[演劇|日本]

1982 年、ペルー・リマ生まれ。作家・舞台演出家。2003年、自身の演出作品を上演する団体として岡崎藝術座を結成し、海外公演も多数行う。2018年『バルパライソの長い坂をくだる話』で第62回岸田國士戯曲賞を受賞。近年は文芸誌「新潮」に戯曲が掲載され、ソウル、香港、台北、ロンドン、ニューヨークなどで翻訳戯曲が上演(リーディングを含む)されるなど、その作家性が注目を集めている。政治や社会情勢への態度を積極的に作品に反映させながら、わかりあえない他者との共時性をテーマとした作品を発表している。KYOTO EXPERIMENT 2019では、ある釣り人の話を出発点に、外来魚のリリースが禁止されている琵琶湖で「外来魚回収ボックス」についてリサーチ。生態系を守ることと、「人間が持ち込んだ」生き物の命が天秤にかけられているという点から、ナショナリズムと移民の問題を考える。

 

チェルフィッチュ×金氏徹平[演劇|日本]

Photo by Kikuko Usuyama

Toshiki Okada. Photo by Kikuko Usuyama

 

Teppei Kaneuji

 
演劇作家・小説家の岡田利規が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして 1997年に設立し、独特な言葉と身体の関係性を用いた手法が評価され、現代を代表する演劇カンパニーとして国内外で高い注目を集めるチェルフィッチュ。その独自の身体性は時にダンス的とも評価され、様々な国際フェスティバル等で上演を果たす。今回のKYOTO EXPERIMENTとの共同製作では、美術家・金氏徹平とのコラボレーションによる新作『消しゴム山』を上演。人間中心の視点・尺度・時間感覚などを脱し、まったく新たな演劇的言語・方法を獲得することを目指す。日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作する金氏との協働にくわえ、岡田が近年取り組んでいる〈映像演劇〉の手法も引き入れることで、より多層的な空間構成を狙い、互いの創作における大胆な新展開を目論む。

 

ブシュラ・ウィーズゲン[ダンス|モロッコ]

Photo by Jean François Robert

Photo by Jean François Robert

 
モロッコ出身のダンサー・振付家。ウアルザザテ出身。1998年以降、マラケシュを拠点にローカルなダンスシーンを立ち上げるべく活動。16歳から独学でダンスを学び、映画、文学、音楽への関心を題材にして実験的な作品を発表。2002年にAnania associationを共同設立。マチルド・モニエ、ボリス・シャルマッツ、アラン・ビュファーらと作品を制作した後、2010年に自らのカンパニー「O」を設立。モロッコの社会問題、美術、大衆文化をインスピレーションに、サウンド、パフォーマンス、映像を駆使した作品を制作。2010年には、フランス劇作家作曲家協会(SACD)より新人振付家賞を受賞している。
数々の国際フェスティバルで上演されている『Corbeaux (鴉)』を、今回は7月に京都で開催するオーディションを経て選ばれたダンサーとモロッコのダンサーで再制作、京都市内の屋外を舞台に上演する。

●神里雄大/岡崎藝術座作品の出演者を募集中です。
詳細はこちら

●ブシュラ・ウィーズゲン作品の参加ダンサーオーディションを実施します。
詳細はこちら

 

開催期間: 10月5日(土)~27日(日)[23 日間]
会  場: ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”、Theatre E9 Kyoto ほか
主  催: 京都国際舞台芸術祭実行委員会
[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]

 

▶︎プレスリリース:アーティストラインナップ第一弾&次期プログラムディレクター決定のお知らせ

 

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KYOTO EXPERIMENT 2019京都国際舞台芸術祭

2019年10月5日-10月27日

「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」は、
2010年より毎年秋に京都市内の劇場を中心に
世界各地から先鋭的な舞台芸術を紹介してきました。
このたび、10回目となるフェスティバルを
2019年10月5日から10月27日の23日間にわたって、
ロームシアター京都をメイン会場に開催します。

京都国際舞台芸術祭 2019

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