20 2010年~2021年 インターンシップ参加状況の推移 KYOTO EXPERIMENT長期インターンシップ研修を終了した人の約半数が、研修終了後も何らかの文化芸術活動に携わっているという結果が出ています。(別調査によるもの) さらに、近年では本芸術祭でのインターン実績を基に国内の劇場での採用が増えてきており、文化芸術界でのキャリアを始める第一のステップとして本制度が一定の役割を果たしています。 短期インターンシップにおいては、文化芸術に携わり、働くことの意味を理解し実際のキャリアプランニンググに役立てる機会を与えています。研修修了後のアンケートでは、多くの人々と共同して働き目的を達成するコミュニケーション能力に関する感想や意見が多く見られます。 開催年 2010 2011 2012 2013 2014 2016春 2016秋 2017 2018 2019 2021春 2021秋 ⻑期インターンシップ 修了者数(⼈) 3 2 2 3 3 4 4 3 3 3 2 3 短期インターンシップ 修了者数(⼈) 20 18 10 8 8 注1)短期インターンシップは2017年より開始した。 • ⻑期インターンシップ修了者の感想 芸術祭の準備期間から参加できたことや作品を上演する各劇場の運営スタンスの違いを感じられたことは、⼤きな収穫になった。事務局での仕事は、慣れないながらもどの仕事も⽬新しく、楽しんで取り組み、事務局や劇場の様⼦を⻑期間「内側から」観察できた。また、次年度以降のプログラムについてのディスカッションを側で聴く機会があり、プログラムディレクターが芸術祭のプログラムにどう現実性を持たせるか腐⼼していた姿には、とても刺激を受けた。(24歳/事務局運営コース) • 短期インターンシップ修了者の感想 作品制作の過程では、アーティストやスタッフとの綿密なやりとりや確認が必要になるということについて理解を深めた。演出の中に楽器を使ったのだが、楽器の準備から⾳量調整、舞台袖のどこに楽器を置けば本番中スムーズに舞台上に運び⼊れられるのかまで、アーティストとスタッフの話し合いを通して準備が⾏われていた。作品が作り上げられる過程を間近で観察することができ、最終的な作品の出来に、綿密なコミュニケーションが直接⽣かされていることを確認することができた。(22歳/⼤学⽣) 活動中、⼼掛けたのは効率的に動くこと、積極的に考えることだった。任された作業を終えるには、どうしても質問や依頼をせねば次に進めないという状況もあった。インターン⽣としては関われない内容で、より重要な作業が優先される事もあり、そんな中、インターン⽣だけで⾃分たちに任された作業を終えるにはどうすれば良いか、今他にできそうな事や先回り出来ることはないかと、完璧ではなかったけれど段々と考えていけるようになったと思う。(23歳/留学準備中)
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