公式プログラム

砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト

劇団ティクバ+循環プロジェクト

砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子

障がいと健常、福祉とアート、ドイツと日本、パフォーマーと観客…。
あらゆる差異をそのままに、センシティブに研ぎ澄まされた対話がはじまる

ベルリンを拠点に活動する「劇団ティクバ」。NPO法人ダンスボックスによってはじめられた「循環プロジェクト」。障がいのあるなしの境界を超えて、舞台表現と向き合うこの2つのプロジェクトは、2009年から国際共同プログラムを継続。今回のKYOTO EXPERIMENTでさらなる展開をみせる。

振付、演出を手がけるのは、2008〜2009年に文化庁の研修員として訪れたベルリンで、ティクバと出会ったダンサー、振付家の砂連尾理(じゃれお・おさむ)。以来、障がいと健常、福祉とアート、そして日本とドイツといった異なる文脈を超えて対話を生み出し、その差異にひそむ微細な世界に目を凝らしながら、作品として成立させてきた。
今回、このプロジェクトの第3部として7月にベルリンで滞在制作を行ない、現地で作品を発表した。その後、京都では元・立誠小学校を舞台に、ふたたび作品が再構成される。

『劇団ティクバ+循環プロジェクト』の舞台では、容易には共有し得ない差異を互いに抱えたパフォーマーどうしが出会い、言語では決して置き換えられないコミュニケーションを交わす。さらに、プログラマーの望月茂徳によって車椅子のホイールはDJブースのように音を発するインタラクティブな装置となり、照明や音響といった裏方であるスタッフも舞台上でオペレーションを行なう。当たり前のものとして疑いをもっていなかった感覚、常識、そして舞台芸術の制度そのものを問い直す試みとなるだろう。

砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子 砂連尾理/劇団ティクバ+循環プロジェクト『劇団ティクバ+循環プロジェクト』 元・立誠小学校 講堂 撮影:阿部綾子
YEAR
2012
DATES
9.22(土・祝)- 9.23(日) 
VENUE
元・立誠小学校 講堂
DURATION
60
CITY
ベルリン、ドイツ
大阪/神戸、日本
CATEGORY

循環プロジェクト

循環プロジェクトは障がいのあるアーティストとそうでないアーティストの境界線を、舞台表現を通じて、クリエイティブに超える試みとして、2007年に始動。 ここでは<差異>ということを、自然に受け止め、優劣という物差しではなく独自性としてとらえ、幾重にも循環していくような関係性をつくり出す。2008年に初演をむかえた作品『≒2(にあいこーるのじじょう)』は国内6ヶ所で上演。アート、そして障がい者福祉という双方の分野において、日本国内に大きな波紋と成果を生み出してきた。この『≒2』は2010年3月をもって一旦終了。様々な境界を越えることをテーマとしたこのプロジェクト、次は国・言語を越えることに挑戦。ダンスチームの一部メンバーが参加した『劇団ティクバ+循環プロジェクト』、そして美術チームは韓国の障がいのある美術作家と二人展『ing』を釜山と大阪にて開催した。

砂連尾理
Osamu Jareo

HP: http://www.osamujareo.com/

1991年、寺田みさことダンスユニット 砂連尾理+寺田みさこを結成。
2002年7月TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002にて、次代を担う振付家賞(グランプリ)、オーディエンス賞をダブル受賞。受賞作『あしたはきっと晴れるでしょ』は海外6カ国でも上演。2004年度京都市芸術文化特別奨励者。2008年より1年間、文化庁・新進芸術家海外研修制度の研修員としてベルリンに滞在。
近年はソロ活動を展開し、舞台作品だけでなく障がいを持つ人や老人との作品制作やワークショップを手がける他、音楽家、臨床哲学者、インタラクティブメディア・アーティスト、情報・ロボット工学者とプロジェクトを行う等、ジャンルの越境、文脈を横断する活動を行っている。
近年の作品に、劇団ティクバとの日独共同制作『劇団ティクバ+循環プロジェクト』(ダンスドラマトゥルク:中島那奈子)、舞鶴のお年寄り達との『とつとつダンス』、垣尾優、Hyslom等とのゲリラ的な活動『The pursuit of new possibility』等がある。
また現在、音楽家の野村誠と新プロジェクトを準備中、そして、映像作家・細谷修平と東日本大震災における避難所生活者の声を集め、アーカイブ化する計画を進めている。
立命館大学、神戸女学院大学、近畿大学、天理医療大学非常勤講師。

劇団ティクバ
Theater Thikwa

HP: http://www.thikwa.de/

1990年に設立、ベルリンを拠点にした、障がいのあるアーティストとそうでないアーティストによるアート・ラボラトリー。全てのティクバの作品の共通点は、そこに携わる人々の持ち味や特徴と、共有する部分を見出し、表現に打ち出すことである。また、ティクバは、演劇、パフォーマンス、音楽、言語、ダンスの境界線を追及することを試行している。その目的は、これらの異なった芸術分野と創造的な問いかけでもって、取り組むこと。作品制作は、障がいのあるアーティストとそうでないアーティストの共同作業によってなされ、各々の作品にはティクバ劇団員以外の役者、音楽家、ダンサー、演出家、振付家等も参加している。

構成・振付・演出砂連尾理
ダンスドラマトゥルク中島那奈子
出演カロル・ゴレビオウスキ、ニコ・アルトマン、ゲルト・ハルトマン、福角宣弘、福角幸子、西岡樹里、星野文紀、砂連尾理
アーティスティック・コラボレーションゲルト・ハルトマン
西川文章
照明三浦あさ子
舞台監督大田和司
舞台美術望月茂徳、目次護、椎橋怜奈、立命館大学映像学部望月ゼミ
製作NPO法人DANCE BOX、劇団ティクバ
共同製作KYOTO EXPERIMENT
助成Berlin Senate’s Cultural Affairs Department
主催KYOTO EXPERIMENT