公式プログラム

木ノ下歌舞伎

三人吉三

木ノ下歌舞伎『三人吉三』  京都芸術劇場春秋座 撮影:清水俊洋

変貌する時代の足音を聞きながら 運命と強大な社会の中で抗う人々
——木ノ下歌舞伎が同時代に問う群像グラフィティ

京都を拠点に、歌舞伎の演目を現代の視点で捉え直してきた木ノ下歌舞伎。主宰・木ノ下裕一の指針に基づいて、演目ごとにさまざまな演出家を起用し上演を重ねている。昨年のKYOTO EXPERIMENTでは、架空の「木ノ下歌舞伎ミュージアム」を開館し、開館式典の祝賀の舞として狂言『三番三』と木ノ下歌舞伎『三番叟』を同時上演。演目の歴史がわかる展示や式典など、観客がツアー形式で体感できる場を提供し、形式的な日本の式典そのものをパロディにしながら、演目の持つ祝祭感覚を現代によみがえらせた。

そして今回、近代歌舞伎の基礎をつくった大劇作家・河竹黙阿弥に満を持して挑む。選ばれた演目は、リズミカルで詩情豊かな七五調の台詞や、華やかな様式美など、まさに歌舞伎の魅力が詰まった『三人吉三』。
木ノ下歌舞伎版『三人吉三』は、同じ吉三郎という名を持つアウトロー三人の、単なる不遇な物語にとどまらない。近年の上演形式ではカットされる、三人を取りまく2つのコミュニティの物語を復活させ、複雑に絡み合った人間ドラマと戯曲が内包する同時代性に迫る。

演出は、昨年の『三番叟』をはじめ数々の木ノ下歌舞伎作品を手がけてきた杉原邦生。木ノ下の綿密な調査と戯曲の丹念な読み込みが『三人吉三』を新たに見出し、批評性と祝祭性を兼ね備えた杉原の手腕が鮮やかに空間化する。黙阿弥を、歌舞伎を、ひいては日本の現代演劇の源流を改めて問いなおす。

木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋 木ノ下歌舞伎『三人吉三』  京都芸術劇場春秋座 撮影:清水俊洋
YEAR
2014
DATES
10.11(土)-10.12(日)
VENUE
京都芸術劇場 春秋座
DURATION
5時間(休憩含む)
LANGUAGE
日本語
CITY
京都、日本
CATEGORY

木ノ下歌舞伎
Kinoshita-Kabuki

HP: http://kinoshita-kabuki.org/

歴史的な文脈を踏まえつつ、現代における歌舞伎演目上演の可能性を発信する団体。あらゆる視点から歌舞伎にアプローチするため、主宰である木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するというスタイルで、京都を中心に2006年より活動を展開している。2010年度から3カ年継続プロジェクトとして「京都×横浜プロジェクト」を実施。
主な上演作品に『義経千本桜』(2012)、『黒塚』(2013、急な坂スタジオプロデュース)、上演時間6時間に及ぶ『東海道四谷怪談ー通し上演ー』(2013、フェスティ バル/ トーキョー13)など。KYOTO EXPERIMENT 2013では、架空の「ミュージアム」を開館させ、ツアー形式の『ミュージアム“SAMBASO” ~バババっとわかる三番叟~』を上演し、の古典へのアプローチそのものを見せた。

木ノ下裕一
Yuichi Kinoshita

1985年和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に木ノ下歌舞伎を立ち上げ、古典演目上演の補綴・監修を行い、自ら演出するだけでなく、様々な演出家を起用し上演を重ねる。
木ノ下の主な演出作品に2009年『伊達娘恋緋鹿子』など。その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。急な坂スタジオサポートアーティスト(2013 年度−)。2014年度セゾン文化財団ジュニア・フェロー。京都造形芸術大学大学院卒業。現在博士論文執筆中。研究テーマは「武智歌舞伎論~近代における歌舞伎新演出について」。

杉原邦生
Kunio Sugihara

HP: http://www.kunio.me/

演出家、舞台美術家。1982年東京生まれ、神奈川県茅ケ崎育ち。EXILEファンクラブEX FAMILY 会員。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科在籍中より、演出・舞台美術を中心に活動。主な演出作品に、KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』(作:トニー・クシュナー)、KUNIO10『更地』(作:太田省吾)、KUNIO11『ハムレット』(作:ウィリアム・シェイクスピア)など。
木ノ下歌舞伎には、2006年5月『yotsuya-kaidan』(作:鶴屋南北)の演出をきっかけに企画にも参加し、これまでに8作品を演出。また、こまばアゴラ劇場が主催する舞台芸術フェスティバル<サミット>ディレクターに2008年より2年間就任、2010年から2012年までKYOTO EXPERIMENTフリンジ企画のコンセプトを務める。2013–2014年度セゾン文化財団ジュニア・フェロー。

監修・補綴木ノ下裕一
演出・美術杉原邦生
河竹黙阿弥
出演大村わたる、大橋一輝、堀越涼/村上誠基、熊川ふみ、兵藤公美/塚越健一、bable、森田真和、緑川史絵、大寺亜矢子、森一生/田中祐気、滝沢めぐみ/武谷公雄
舞台監督大鹿展明
照明中山奈美
音響星野大輔
衣裳藤谷香子
所作指導史(Chika)
文芸関亜弓
補綴助手稲垣貴俊
演出助手岩澤哲野、鈴木美波
宣伝美術外山央
制作本郷麻衣
製作木ノ下歌舞伎
共同製作KYOTO EXPERIMENT
協力あやめ十八番、柿喰う客、急な坂スタジオ、キューブ、KUNIO、劇団しようよ、サウンドウィーズ、青年団、台湾岡崎藝術座、DULL-COLORED POP、TEAM ▷りびどー大戦争、花組芝居、PAPALUWA、範宙遊泳、FAI FAI(快快)、(有)レトル
助成平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業、公益財団法人セゾン文化財団
主催KYOTO EXPERIMENT

藤井咲有里・・・・文蔵女房 おしづ

兵藤公美・・・・文蔵女房 おしづ

※文蔵女房 おしづ役で出演を予定していた藤井咲有里は体調不良のため降板いたします。

それに伴い、上記の配役に変更いたします。何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。

ARCHIVE

  • 木ノ下歌舞伎『木ノ下歌舞伎ミュージアム “SAMBASO” ~バババッとわかる三番叟~』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋

    木ノ下歌舞伎

    木ノ下歌舞伎ミュージアム “SAMBASO” ~バババッとわかる三番叟~

  • 木ノ下歌舞伎『勧進帳』 2016 京都芸術劇場 春秋座 撮影:井上嘉和

    木ノ下歌舞伎

    勧進帳