公式プログラム

マーク・テ

Baling(バリン)

マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和

わたしたちは歴史をいかに見るか。
10年をかけたドキュメンタリー演劇の意欲作がマレーシアから登場

1980年代に設立されたマレーシアのファイブ・アーツ・センターは、アクティビストやプロデューサーが主体的に参加する活動体として、彼の地のアートシーンにおいて強い存在感を放っている。本作『Baling(バリン)』の演出を務めるマーク・テは、そのファイブ・アーツ・センターの一員であり、演出家、キュレーター、研究者と多くの顔を持つ。

本作で取り上げる「バリン会談」とは、1955年、現政権(マラヤ連邦)とマラヤ共産党の首脳が直接対話をしたことで、マラヤ非常事態/革命闘争を終結させるための試みとして世界中の注目を集めた出来事。彼はこの会談に関心を寄せ、2005年以来実際の会談の採録を用いたドキュメンタリー・パフォーマンスの連作を上演。本作はその試みの集大成ともいえる。

会談記録やニュース映像などを用いた会談の再現の合間に、中心人物の一人であるマラヤ共産党書記長チン・ペンのイメージ形成をめぐる考察を織り交ぜることで、絶えず変形され修正されてゆく歴史のプロセスを検証する。アクティヴィストでもある4人の俳優が、個々の信条・思想的背景を背負ったまま演じることで、60年以上前の出来事と現代とが鮮やかに交錯する本作。公に語られずにきた歴史を明るみに出すだけではなく、我々に歴史への複眼的な思考を促すはずだ。

マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和 マーク・テ『Baling』 2016 ロームシアター京都 撮影:井上嘉和
YEAR
2016 AUTUMN
DATES
10.22(土)-10.24(月)
VENUE
ロームシアター京都
ノースホール
DURATION
100
LANGUAGE
英語(日本語字幕あり)
CITY
クアラルンプール、
マレーシア
CATEGORY

マーク・テ
Mark Teh

HP: https://about.me/marktehhttp://www.fiveartscentre.org/

マレーシアの演出家、キュレーター、研究者。歴史や記憶、都市といったテーマで幅広いプロジェクトに携わっている。主にパフォーマンスや教育の分野でコラボレーションを行っているが、展覧会やニューメディア、執筆、社会活動といった分野でも活躍している。
ロンドン大学ゴールドスミス校芸術政治専攻で修士課程を修了、現在はマレーシアのサンウェイ大学のパフォーマンス・メディア科で教鞭を取っている。マレーシアのアーティスト、アクティヴィスト、プロデューサーからなる共同体、ファイブ・アーツ・センターのメンバーでもある。

演出マーク・テ
出演アン・ジェームス、イムリ・ナスティオン、 ファイク・シャズワン・クヒリ、ファーミ・ファジル
クリエイティブプロデューサージューン・タン
プロダクションデザイナーウォン・テシィ
ビジュアルプロジェクションデザイナーファーミ・レザ
照明デザイナーシャムスル・アズハー
舞台監督ホー・フイ・ティン
プロダクションアシスタント、ツアーマネージャーヴィヴィアン・ウォー
字幕翻訳新井知行
委嘱アジアン・カルチャー・コンプレックス・シアター(韓国)
製作ファイブ・アーツ・センター(マレーシア)
共同製作アジアン・カルチャー・センター・シアター(韓国) 、TPAM 国際舞台芸術ミーティングi n 横浜、KYOTO EXPERIMENT

京都公演

舞台監督尾﨑聡
舞台伴田正巳(京都舞台美術製作所)
照明葭田野浩介(RYU)
音響大久保歩(KWAT)
映像小西小多郎
衣装清川敦子
主催KYOTO EXPERIMENT