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スポーツ劇

地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也

政治とメディアに翻弄される現代のスポーツの姿。
地点×イェリネク×三輪眞弘の顔合わせ再び

2013年、京都に開設したアトリエ「アンダースロー」を拠点に国内外で活動を展開し、演劇、そして劇場のあり方にいたるまで徹底して問いなおしている劇団、地点。チェーホフをはじめ国内外のテクストを用いながら、代表の三浦基による言語と身体の固定観念を解体するような演出によって、先鋭的な現代演劇を生み出している。

そんな地点とドイツ語圏のノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクの出会いは2012年。東日本大震災とその後の原発事故を題材にした『光のない。』を同年に初演、そして昨年はKYOTO EXPERIMENTの舞台でも再上演を果たした。物語を捨て去ったイェリネクの戯曲、音楽家・三輪眞弘による生の声を響かせた音響的音楽、そして三浦基の緻密に構築された演出。ポストドラマ演劇の、さらに先へと踏みこんだ地点と三輪眞弘の果敢な試みは、大きな評判を呼んだ。

そして今回、地点が選んだのは、イェリネクが1998年に発表した長大な戯曲『スポーツ劇』。大衆が熱狂するスポーツの今のあり様を戦争にも見立てて批判するイェリネクだが、エレクトラ、アキレウス、ヘクトールといったギリシャ悲劇の登場人物たちを舞台に登場させ、膨大なテクストのコラージュあるいは断片的なモノローグが多層的に織りなす戯曲は、単なる社会批判に終わらない。音楽監督にはふたたび三輪眞弘を迎え、現代演劇の最前線において、政治とメディアに翻弄される21世紀のスポーツはいかに料理されるだろうか。

地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.5(土)-3.6(日)
VENUE
ロームシアター京都
サウスホール
DURATION
120
LANGUAGE
日本語
CITY
京都、日本
CATEGORY

地点
Chiten

HP: www.chiten.org

演出家・三浦基が代表をつとめる。多様なテキストを用いて、言葉や身体、音楽、時間などさまざまな
要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。2006年に『るつぼ』でカイロ
国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセ
ンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品を成功させ
るなど、海外でも活動を展開。2013年、本拠地京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。主な作品に
チェーホフ作『三人姉妹』、イェリネク作『光のない。』、ブレヒト作『ファッツァー』など。

三浦基
Motoi Miura

演出家。地点代表。1973年生まれ。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、「地点」の活動を本格化。
2005年、京都へ拠点を移す。2007年よりチェーホフ四大戯曲をすべて舞台化する<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、第三作『桜の園』にて文化庁芸術祭新人賞受賞。ほか、2010年度京都府文化賞奨励賞受賞、2011年度京都市芸術新人賞など受賞多数。著書に『おもしろければOKか?現代演劇考』(五柳書院)。

エルフリーデ・イェリネク
Elfriede Jelinek

詩人、小説家、劇作家。1946年オーストリア生まれ。1998年ビューヒナー賞をはじめ、ドイツ語圏の最も重要な戯曲賞であるミュールハイム戯曲賞を4度受賞するなど、数々の賞を受賞。小説『ピアニスト』(1983)は2001年にミヒャエル・ハネケによって映画化され、同年カンヌ映画祭でグランプリを受賞した。2004年、「豊かな音楽性を持つ多声的な表現で描いた小説や戯曲によって、社会の陳腐さや抑圧が生む不条理を暴いた」功績により、ノーベル文学賞を受賞。

三輪眞弘
Masahiro Miwa

作曲家。1958年東京生まれ。1980年代後半からコンピューターを用いたアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。音楽についての独自の方法論「逆シミュレーション音楽」で2007年アルスエレクトロニカ、デジタル・ミュージック部門グランプリ(ゴールデン・ニカ)を受賞するなど、国際的に高く評価されている。佐近田展康との「フォルマント兄弟」としての創作・講演活動など、その活動は多岐にわたる。現在、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。

木津潤平
Junpei Kiz

1969年愛知県生まれ。建築家。東京大学で香山壽夫氏に師事。米国建築家協会JapanDesignAward 大賞、英国Architectural Review Awardsなど、海外からも高い評価を受け、中でも2012年竣工の「パッシブソーラーオフィスSOLA」は数多くの賞を受賞している。ほか、舞台の空間デザインにSPAC『マハーバーラタ』(2014年仏アヴィニョン演劇祭正式招待作品)など。2013年、地点のアトリエ「アンダースロー」の設計を手がけた。

エルフリーデ・イェリネク
翻訳津崎正行
演出・構成三浦基
音楽監督三輪眞弘
出演安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、河野早紀、小林洋平、田中祐気
合唱隊朝日山裕子、井上和也、今井飛鳥、今泉唱、大畑和樹、大道朋奈、金子仁司、田嶋奈々子、野老真吾、圜羽山圜、真都山みどり、村田結、好光義也、米津知実
舞台美術木津潤平
照明大石真一郎(KAAT神奈川芸術劇場)
照明オペレーター岩田麻里(KAAT神奈川芸術劇場)
音響徳久礼子(KAAT神奈川芸術劇場)
音響オペレーター今井春日(KAAT神奈川芸術劇場)
Kinect監修高見安紗美(IAMAS)
映像技術新倉和幸
舞台監督小金井伸一(KAAT神奈川芸術劇場)
プロダクション・マネージャー山本園子(KAAT神奈川芸術劇場)
技術監督堀内真人(KAAT神奈川芸術劇場)
衣裳コレット・ウシャール
衣裳製作薦田恭子
宣伝美術松本久木
制作伊藤文一(KAAT神奈川芸術劇場)、小森あや(地点)、田嶋結菜(地点)、武田知也(ロームシアター京都)
制作助手宮城紗来(ロームシアター京都)
制作協力井神拓也
製作地点
共同製作KYOTO EXPERIMENT/ロームシアター京都、KAAT 神奈川芸術劇場
協力アンスティチュ・フランセ関西、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)
主催KYOTO EXPERIMENT

ARCHIVE

  • 三浦基/地点『―ところでアルトーさん、』 京都芸術センター フリースペース 撮影:青木司

    地点

    ―ところでアルトーさん、

  • 地点『かもめ』 ART COMPLEX 1928 撮影:阿部綾子

    地点

    かもめ

  • 地点『はだかの王様』 京都芸術センター 講堂 撮影:阿部綾子

    地点

    はだかの王様

  • 地点『光のない。』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:松見拓也

    地点

    光のない。

  • 地点

    『はだかの王様』舞台美術ワークショップ

  • 地点 音楽劇『はだかの王様』 撮影:東直子

    地点

    音楽劇『はだかの王様』

  • 地点『スポーツ劇』 2016 ロームシアター京都 撮影:松見拓也

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    スポーツ劇