公式プログラム

大駱駝艦 天賦典式

ムシノホシ

大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和

圧倒的な個にして、群である。
麿赤兒率いる大駱駝艦が舞踏の世界を拡張する

1972年に舞踏集団、大駱駝艦を創設した麿赤兒は、「舞踏」を創始した土方巽の薫陶を受けるとともに、アングラ演劇の第一人者として知られる唐十郎の「状況劇場」に参画するなど、60 年代から現在まで変わらず、まさに“怪男児” として八面六臂の活躍をみせている。大駱駝艦からは、室伏鴻、山海塾を主宰する天児牛大、白虎社を主宰していた大須賀勇ら、多くの舞踏家や舞踏グループを輩出。東京・吉祥寺にある拠点「壺中天」では、現在も研鑽を重ねる多くの若手ダンサーの姿を見ることができる。そんな麿が第一にしているのが、「天賦典式」(この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とする)。個々の人間が本来持っている豊穣な身ぶり・手ぶりを採集、再構築することで、スペクタクル性の強い舞台演出に拮抗できる肉体を確保して、現在進行形の鮮烈なButohを世界中に発信してきた。

2014年、世田谷パブリックシアターで初演された『ムシノホシ』はパリ、バンクーバーなどでも上演され、多くの観衆を魅了してきた近年の代表作。ヒトとムシを行き来しながら現代社会に警鐘を鳴らす麿流ファンタジーにして、大駱駝艦の艦員22名が身体表現を繰り広げる大スペクタクルである。デトロイト・テクノの御大ジェフ・ミルズ、気鋭の尺八奏者にして作曲家の土井啓輔という両極端な音楽を野放図に取り込んでしまうあたりにも、40年以上続く舞踏集団の出鱈目なまでの貪欲さが感じられるはず。日本の舞踏を背負ったカンパニーの底力には、どこまでも圧倒される。

大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和 大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』 京都芸術劇場 春秋座 2016 撮影:井上嘉和
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.16(水)-3.17(木)
VENUE
京都芸術劇場 春秋座
DURATION
90
CITY
東京、日本
CATEGORY

大駱駝艦
Dairakudakan

HP: www.dairakudakan.com

1972年創設。麿赤兒主宰。その様式を天賦典式(てんぷてんしき: この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とす)と名付け常に忘れ去られた「身振り・手振り」を採集、構築し数多くの作品を国内外で上演。1982年舞踏カンパニーとしては、初のフランス、アメリカ公演を行い、鮮烈なインパクトを与え広く「Butoh」を浸透させる。常に若手舞踏手育成に力を注ぎ、麿赤兒の考え方である「一人一派」を実践、現在吉祥寺を拠点とするスタジオ「壺中天・こちゅうてん」において所属メンバーによる様々なユニットの作品を創作し、国内外で上演し続けている。一般の人を対象にしたワークショップや、夏は長野県白馬村において合宿を実施している。

麿赤兒
Akaji Maro

1943年生まれ、奈良県出身。1965年、唐十郎の劇団「状況劇場」に参画。唐の「特権的肉体論」を具現する役者として、その怪物的演技術により、1960−70年代の演劇界に多大な影響を及ぼす。1966年、役者として活躍しながら舞踏の創始者である土方巽に師事。1972年大駱駝艦を旗揚げ、舞踏に大仕掛けを用いた圧倒的スペクタクル性の強い手法を導入。天賦典式(てんぷてんしき)と名付けたその様式により日本はもちろん1982年にフランス、 アメリカ公演を敢行し、「Butoh」の名で世界を席巻する。舞踏家、俳優、演出家としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。舞踊批評家協会賞受賞(1974、1987、1996、1999、2007)。文化庁長官表彰受賞(2006)。

土井啓輔
Keisuke Doi

HP: http://chikushin-sha.com

岡山県生まれ。琴古流尺八を小野正童師に師事。古典本曲を横山勝也師に学ぶ。武蔵野音楽学院作曲・アレンジ科にて北原英司氏に師事。クロード・ロジェ氏に作編曲、インプロビゼーションを学び、数々のセッションに参加する。後にクラシック和声学、対位法も学ぶ。演奏家として国内・海外演奏多数。TV、ラジオにも数多く出演。作曲家としては、ダンスミュージック・映像音楽・劇中音楽等の作編曲・制作を数多く行う。大駱駝艦には2008年より音楽提供。日本の古典音楽を源流に現在から未来へと向かう変幻自在な作曲手法により、大駱駝艦の舞台を壮大な時空に誘い込む。

ジェフ・ミルズ
Jeff Mills

HP: http://www.axisrecords.com

DJ、ミュージシャン、作曲家。デトロイト・テクノを代表する存在。デトロイトのラジオ局のDJ(80年代) 、Underground Resistance(1989-1992) を経て、1992年シカゴにて自らのレーベルAxisをおこし、おもにサイエンス・フィクションからインスパイアされて、タイムレスな楽曲を制作し続けている。エレクトロニック音楽業界に偉大な軌跡を残し続けているのみならず、映画音楽や博物館の展示など幅広い活動が評価され、2007年にはフランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章。

振鋳・演出麿赤兒
音楽土井啓輔、ジェフ・ミルズ
鋳態・出演麿赤兒、村松卓矢、田村一行、松田篤史、塩谷智司、奥山ばらば、湯山大一郎、若羽幸平、小田直哉、小林優太、金能弘、宮本正也、我妻恵美子、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本梓、梁鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈、岡本彩、柏村さくら、谷口舞
衣裳堂本教子
衣裳アシスタント富永美夏
美術安部田保彦
鍛冶屋本田浄人
舞台監督中原和彦
大道具田中翼、坂詰健太、大塚聖一
照明デザイン森規幸(balance,inc.DESIGN)
照明操作田端真実
音響及川誠之(SHOW-YA projecT)
制作山本良
プロデューサー新船洋子
製作大駱駝艦
主催KYOTO EXPERIMENT