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あごうさとし/岩渕貞太×八木良太/辻本佳

ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム

ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/あごうさとし『—純粋言語を巡る物語—バベルの塔 Ⅱ』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也

Theatre in motion

地震を経て政治の季節に入り、時代の動きが速度を帯びている。人が饒舌になるこのような時節のなかで、芸術が自由な表現を体現し続ける為には、アーティストは何を描くのかという事と同時に、いかに描くのかという形式が一層重要であり、形式が存在に直結するように思う。作品制作上の複雑な手続きや、抽象性、それらを念頭に改めて着目したいのは、あらゆる表現の根底にある、身体のありようだ。

展開される「身体」は劇場でどのように存在しうるのか。3つのカテゴリーが考えられる。1.身体それ一つで立つ 2.身体と物・映像など他のメディアとの併存 3.身体不在。辻本佳さんによる、柔道を基礎とした完成された肉体と動き、岩渕貞太さんによる、身体構造にオルタナティブな解釈をのせて発動する動き、あごうによる出演者不在の空間における動き。

劇場で思考される3組の異なる視点は、さらに、八木良太さん、山城大督さんという現代美術作家の視点が加わり、身体のグラデーションが明確に表現されるだろう。これは偶然だが、参加アーティストの年齢が30~39才という30代のグラデーションでもある。

安易な言葉や、ワンクリックで自己を規定してしまいそうな時代において、抽象性を孕んだ身体表現を介して私たちのありようを見つめる機会になればと思っている。

あごうさとし

ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/あごうさとし『—純粋言語を巡る物語—バベルの塔 Ⅱ』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/あごうさとし『—純粋言語を巡る物語—バベルの塔 Ⅱ』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/あごうさとし『—純粋言語を巡る物語—バベルの塔 Ⅱ』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/岩渕貞太×八木良太『RECORDS』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/岩渕貞太×八木良太『RECORDS』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/辻本佳『Field Pray#2 擬態と遡行』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」あごうさとしプログラム/辻本佳『Field Pray#2 擬態と遡行』 京都芸術センター 講堂 撮影:林口哲也
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.20(日)-3.21(月祝)
VENUE
京都芸術センター 講堂
DURATION
120
CATEGORY

HP: http://teita-iwabuchi.com

岩渕貞太×八木良太
『RECORDS』
今私たちは写真や映像、音声などの記録が手軽にでき、記録物が溢れている。そこであらためて視覚や聴覚による記憶について考える。目の前に起きていることに対して「今」として認識できるほんの短い時間と「過去」になり記憶される時間。また記憶されていくものと記憶から抜け落ちていくものについて。

岩渕貞太
Teita Iwabuchi
http://teita-iwabuchi.com
ダンサー・振付家。1980年神奈川県生まれ。2005年より、「身体の構造」や「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した振付作品を発表する。2010年から大谷能生や蓮沼執太など音楽家と共に身体と音楽の関係性をめぐる実験作を継続的に発表。その他にもア二メーション作家・現代美術家など、他ジャンルの作家とのコラボレーションにも精力的に取り組んでいる。関かおりとの共同振付作品『Hetero』で、横浜ダンスコレクションEX2012「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞。急な坂スタジオレジデントアーティスト。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。

八木良太
Lyota Yagi
http://www.lyt.jp
美術作家。1980年愛媛県生まれ。京都市在住。見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、我々の制限的な知覚システムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。既製品を用いて作品を構成し、その現れによって人間の知覚やそれを利用した工学的システムを浮かび上がらせるような作品を発表している。音響作品をはじめとして、オブジェや映像、インスタレーションからインタラクティブな作品など、表現手法は多岐にわたる。

『RECORDS』

振付・パフォーマンス岩渕貞太
美術八木良太

『Field Pray #2 擬態と遡行』

作・振付辻本佳
協力奥田ケン、佐伯有香、水上和馬(ギャラリールーチェ)、山本アキヒサ、初音館スタジオ

『—純粋言語を巡る物語—バベルの塔 Ⅱ』

コンセプト・演出あごうさとし
テキスト岸田國士/『紙風船』『動員挿話』『大政翼賛会と文化問題』
俳優太田宏(青年団)、武田暁(魚灯)
声の出演芥川叶輪 大隅友伽
ドラマトゥルク仲正昌樹(法哲学者/金沢大学法学類教授)
映像山城大督
音楽public on the mountain
舞台監督浜村修司〈GEKKEN staffroom〉
音響小早川保隆
音響操作齋藤学
照明池辺茜〈 GEKKEN staffroom〉
造形吾郷泰英
映像助手坂根隆介( ドキドキぼーいず)
映像システム時里充(TOKISATO PLAYER)
制作長澤慶太
主催KYOTO EXPERIMENT