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小金沢健人/田村友一郎/梅田哲也

ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム

ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/小金沢健人『CLOSED ANIMA』(2001) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也

近年、多くの近現代美術館でパフォーマンスの展覧会やイベントが開催され、コレクションとしても収蔵していく取り組みが模索されています。そのような状況を背景に、パフォーマンスが行われる場所性とそこで生じる役割に意識的であり、時に了解される規範へのカウンターとして、より広い視野からパフォーマンスを思考し実践する3名のアーティストを紹介します。作品は、これまでに上演された形式に今回あらたに手を加えて再演するもので、そのどれもが人のからだと声というシンプルな要素で構成されています。

小杉武久《Anima 2》(1962)の再考を通じてパフォーマンスにおける肉体と声を考察する小金沢健人の《CLOSED ANIMA》(2001)、指示書にもとづく即興という行為から、身体に原初的に備わったある種の機能を導き出そうする田村友一郎の《D.H.L》(2013)、動きと声が幾重にも呼応しながら、指揮者のような中心点を持たない合唱の形態を出現させることでオルタナティブな方法論を提示する梅田哲也の《Composite》(2014)。いずれの作品でも、最低限のインストラクションをもとに即興で進行していく次第は、パフォーマンスが身体の芸術であると同時に、時間を扱う芸術でもあることをあらためて想起させます。またそれは、美術、演劇、ダンス、音楽といったジャンルに拠るものでも、美術館や劇場といった場所に帰属するものでもなく、「ライヴ/生であること」という一度きりの行為への思考と実践でもあるのです。

国枝かつら

ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/小金沢健人『CLOSED ANIMA』(2001) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/小金沢健人『CLOSED ANIMA』(2001) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/田村友一郎『D.H.L』(2013) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/田村友一郎『D.H.L』(2013) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/梅田哲也『COMPOSITE』(2014) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也 ショーケース「Forecast」国枝かつらプログラム/梅田哲也『COMPOSITE』(2014) 京都芸術センター フリースペース 撮影:林口哲也
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.20(日)-3.21(月祝)
VENUE
京都芸術センター フリースペース
DURATION
90
CATEGORY

小金沢健人
Takehito Koganezawa

小金沢健人
『CLOSED ANIMA』(2001)
「過去のパフォーマンスを現在の視点からもう一度取り上げる」というコンセプトのイベントで2001年に上演された作品の再演。1962年の小杉武久『ANIMA 2』をあつかってパフォーマンスにおける声と肉体を考察する。

小金沢健人
Takehito Koganezawa
1974年東京都生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。武蔵野美術大学映像学科卒業後ドイツに渡り、以来ベルリンを拠点に活動を続ける。映像、ドローイング、インスタレーションなど多様な表現メディアを用いた作品群を国内外で発表している。国内では、主な個展に「あれとこれのあいだ」(2008、神奈川県民ホールギャラリー)、「Dancing in your head」(2004、資生堂ギャラリー)。主なグループ展に「横浜トリエンナーレ2008」(新港ピア)、「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」(森美術館)、「ザ・コンテンポラリー1われらの時代:ポスト工業化社会の美術」(金沢21世紀美術館)など。

『CLOSED ANIMA』

出演今村達紀、正木悠太

『COMPOSITE』

出演 久保侑希実、澤田菜月、中尾微々、平井千晴、古川はる、?川幸宏、ほか
主催KYOTO EXPERIMENT