公式プログラム

マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ

動物園

マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和

新世代ひしめくチリから、最注目の才能が登場。
言語の政治性から世界の非対称性を暴く

今回のKYOTO EXPERIMENT参加者にあって最も若い世代、1980年生まれのマヌエラ・インファンテは、チリ演劇界のホープとして世界にその名を知られつつある。そもそも1990年までピノチェト独裁が続いたチリでは、軍事独裁政権で途切れてしまった演劇文化が、その後に生まれた若い世代のアーティスト、観客たちによって新たな盛り上がりを見せているという。そんな「ポスト独裁主義世代」の筆頭にあげられるインファンテが、待望の初来日を果たす。

2013年に初演された『動物園』は、絶滅したと思われていた原住民を発見した科学者によるレクチャーという形式をとりながら、ダーウィンの『種の起源』に端を発する帝国主義、知識や文化の偏差、言語の違いから生まれるさまざまな齟齬を舞台上に上げる。それは、19世紀にいたるまで長く植民地下におかれたチリの土地の記憶に根ざした作品でもあるが、見る/見られるの関係を孕んだ「人間の展示」という主題は、観劇に興じる私たちにも向けられているのではないか!?

マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和 マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ『動物園』 2016 京都芸術センター 撮影:井上嘉和
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.25(金)-3.27(日)
VENUE
京都芸術センター 講堂
DURATION
60
LANGUAGE
スペイン語(日本語字幕あり)
CITY
サンティアゴ、チリ
CATEGORY

テアトロ・デ・チレ
Teatro de Chile

HP: http://www.teatrodechile.cl/en

実験精神および探究心に基づく制作プロセスを求めて2001年に結成した、チリで高い評価を得る若手カンパニー。前衛的な作品を安定したクオリティで生み出す力量が評価され、処女作からチリのコンテンポラリー演劇シーンで注目を集める。
現在11作品のレパートリーを持ち、サンティアゴ・ア・ミルフェスティバルの他、カディツ演劇フェスティバル、ニューヨーク演劇フェスティバル、スポレト・フェスティバル、La vida Después フェスティバル(ベルリン)、リマ・パフォーミングアーツフェスティバル、グアダラハラ国際ブックフェアを始めとする数多くのフェスティバルに参加。その他、オランダ、イタリア、アルゼンチン、ブラジル、アメリカ、ドイツにて作品を発表している。

マヌエラ・インファンテ
Manuela Infante

チリ大学芸術学部卒業。アムステルダム大学大学院にて文化分析学を学ぶ。主宰するカンパニー、テアトロ・デ・チレでは脚本も手がけ『Prat』(2001)、『Juana』(2003)、『Narciso』(2005)、『Rey Planta』(2006)、『Cristo』(2007)、『Ernesto』、(2010)、『Multicancha』(2010)、『Loros Negros』(2011)、『動物園』(2013)を発表している。これらの多くはチリの国立芸術基金(FONDART)の助成を受けて製作された。また、個人として、イタリア・モデナのフェスティバルとの共同製作の『Fin』(2008)。
『What´s he Building in There?』(2011)は、演出家ロバート・ウィルソンが設立したウォーターミル・センターで滞在制作され、ニューヨークで初演後、いくつかの劇場で上演されている。2012年にはロバート・ウィルソン企画『On the Beach』の演出を手がけ、バリシニコフ・アートセンターで初演、同じく『Don´t Feed the Humans』はHAU Hebbel am Uffer(ベルリン)にて初演。うち3作品は、チリおよび海外で書籍化されている。サンティアゴにある大学の演劇学科で教鞭も執っている。

脚本マヌエラ・インファンテ、テアトロ・デ・チレ
演出マヌエラ・インファンテ
出演クリスティアン・カルバハル、アリエル・エルモシシャ、エクトル・モラレス、ラファエル・コントレーラス、ヴァレンティナ・パラダ
映像ニコル・セネルマン
舞台美術クラウディア・ショリン、ロシオ・エルナンデス
音響、音楽ディエゴ・ノゲラ
トレーナーマリア・ホセ・パルガ
プロデューサーカティ・カベサス
日本語字幕二村奈美
製作テアトロ・デ・チレ 
助成チリ共和国外務省文化部(Dirac)
主催KYOTO EXPERIMENT