公式プログラム

researchlight

河童よ、ふたたび

researchlight『河童よ、ふたたび』 ロームシアター京都 ローム・スクエア 撮影:衣笠名津美

京都のインフラを握る疏水の地、岡崎が実験場に。
デザインと建築の視点からいまの社会を新たに問いなおす

これまで、舞台芸術と隣接するアートジャンルの作品を紹介してきたKYOTO EXPERIMENT。今回はさらに一歩踏みこんで、デザイン、建築の視点から京都の街を再編集して提示するプロジェクトが立ち上がる。中心となるのは、グラフィックデザインから空間デザイン、展覧会や福祉、地域に関わるプロジェクトなど領域を越えて活動を展開、KYOTO EXPERIMENT のアートディレクションも担当しているUMA/design farm。そして、建築設計から現場施工まで手がけ、「建築」を通したプロジェクトで街や社会に新たな視点を投げかけてきた建築ユニットのdot architects。両者ともに関わる「DESIGNEAST」でも広く知られている。彼らが目をつけたのは街のインフラ。経済基盤や生活基盤を工学的に布置することによってできあがるインフラは、社会における透明な存在として日々の生活や環境を強く管理している。

彼らが目をつけたのは街のインフラ。経済基盤や生活基盤を工学的に布置することによってできあがるインフラは、社会における透明な存在として日々の生活や環境を強く管理している。

しかし、それによって失われたものはないのだろうか。ロームシアター京都の中庭であるローム・スクエアをオープンな実験場として、現代における失われたものとしての“ 河童” を取り戻すための企みがスタートする。ローム・スクエアでは、街で見出したインフラ的オブジェを設置して、その使い方の新たな実践や改変が、ワークショップなどを通して行われる。また、京都芸術センターでは、リサーチにもとづく映像やアイデアノートなどが展示される。KYOTO EXPERIMENT が、先鋭的な舞台作品を上演するだけでなく劇場や舞台芸術を介したコミュニケーションのハブとなるために、このリサーチプロジェクトは大きな道標となるだろう。

researchlight『河童よ、ふたたび』 ロームシアター京都 ローム・スクエア 撮影:衣笠名津美 researchlight『河童よ、ふたたび』 ロームシアター京都 ローム・スクエア 撮影:衣笠名津美 researchlight『河童よ、ふたたび』 ロームシアター京都 ローム・スクエア 撮影:衣笠名津美 researchlight『河童よ、ふたたび』 ロームシアター京都 ローム・スクエア 撮影:衣笠名津美 researchlight『河童よ、ふたたび』 京都芸術センター 撮影:守屋友樹 researchlight『河童よ、ふたたび』 京都芸術センター 撮影:守屋友樹 researchlight『河童よ、ふたたび』 京都芸術センター 撮影:守屋友樹 researchlight『河童よ、ふたたび』 京都芸術センター 撮影:守屋友樹 researchlight『河童よ、ふたたび』 京都芸術センター 撮影:守屋友樹 researchlight『河童よ、ふたたび』まちあるき①岡崎インフラ絵巻 researchlight『河童よ、ふたたび』まちあるき①岡崎インフラ絵巻
YEAR
2016 SPRING
DATES
3.5(土)- 3.27(日)
VENUE
京都芸術センター
ギャラリー北・南
ロームシアター京都
ローム・スクエア
CITY
大阪、日本
CATEGORY

up objects

中庭に設置したインフラ的オブジェは、会期中にスケーターや職人、ダンサーらが関わることによって、解体・改変・アップデートされていきます。

日時:3.12(土)、3.19(土)
会場:ロームシアター京都 ローム・スクエア
ゲスト:安川雄樹(アトリエカフエ主催)とその仲間たち(両日)、ロスホコス(両日)、森林食堂(19日のみ)

researchlight関連イベント「まちあるき」
今日ではすっかり文化交流エリアとして定着した京都・岡崎。 普段は訪れないであろう場所や見過ごしている場所をあえて訪れる2つの”まちあるき”を行います。河童の目線になって、あるいは河童と出会うワクワクを味わいながら、ゆっくりと岡崎を遊歩してみませんか。

まちあるき(1)岡崎インフラ絵巻
ローム・スクエアに出現したインフラオブジェの実際のインフラを巡るツアー。岡崎地域に設置されたインフラは、平安時代後期の都市計画に始まり、後の戦乱や動乱によって、農地と市街地の反転を繰り返し、上書きされながら今日まで存在し続けている。そうして歴史の語り部となったインフラが、当時の岡崎の生活を雄弁に語る。

日時:3.12(土)
ツアー同行:藤井容子(京都岡崎魅力づくり推進協議会 魅力情報発信担当マネジャー)、researchlightメンバー
集合場所:ロームシアター京都 ローム・スクエア

まちあるき②「河童」の再浮上地点を巡るフィールドワーク
琵琶湖疏水は岡崎地域の地下を網の目のように潜行し、ところどころでふいに地上に再浮上し、顔を出す。人の手の内にはおさまらないその動向を「河童」に見立て、浮上の仕方と浮上した疏水の動的様相を巡る。噴水河童、庭園河童、水車河童、水路河童……。どんな河童が表れるだろう。また、我々の地下を縦横無尽に巡る「河童」の動向を捉えるため、フィールドとして魑魅魍魎が棲息しうる京都市動物園に着目し、地下に潜む疏水の配水経路を推理する。───水の流れは止められない。

見学予定場所:南禅寺船溜 噴水/京都市動物園 園内/疏水の水の取入口/平安神宮

日時:3.19(土)
ツアー同行:本間智希(RAD)、土井亘(dot architects)
集合場所:ロームシアター京都 ローム・スクエア

UMA / design farm

HP: http://umamu.jp/

2007年、原田祐馬により設立。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。
「共に考え、共につくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。香川県・小豆島町のアートプロジェクト「醤の郷+ 坂手港プロジェクト ー観光から関係へ」、奈良のたんぽぽの家の障害のある方の仕事づくり「Good Job! project」などがある。現在のメンバーは、原田祐馬、山副佳祐、西野亮介、津田祐果の4人。

コンセプト・製作・展示UMA/design farm + dot architects
映像松村康平
プロジェクトマネージャー上村絵梨子
主催KYOTO EXPERIMENT