公式プログラム
ジョン・グムヒョン
リハビリ トレーニング
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転倒する主客、エスカレートしていく官能
モノとワタシの新しいパースペクティブ
マネキン、掃除機、セックス・トイ、ボディブラシ、トレーニングマシーン——現代の日常生活をとりまくさまざまなプロダクトを執拗に収集し、それらと自身の身体との関係を常に考察してきたジョン・グムヒョン。振付家、パフォーマンス・アーティストとして韓国を拠点に活動の場は国際的に広がり、2017年にテート・モダン(イギリス)で行われた個展も記憶に新しい。自身のコレクションに傾けるジョンの欲望と官能は時にエスカレートしながらも、同時に現代における物と人間の関わりをクールに問う。
『リハビリ トレーニング』でジョンと共演するのは、医療の教育現場で患者をケアする方法を学ぶための原寸大の男性の人形だ。「彼」と向き合うジョンは、自ら動くことのできない彼をあたかもリハビリを施すような手付きで操縦し、さまざまなタスクをこなそうと試みる。身振りが重ねられていく中、その人形と人形遣いの関係はやがて親密さを越えて奇妙な様相を呈していく。いったいどちらが「する方」で、どちらが「される方」なのか。無機物は独自の生命を帯びはじめ、主体と客体の境界はもはや明瞭ではない。さて、「彼女」と「彼」のカンケイをどうやって名付けたらよいのだろう?
- YEAR
- 2018
- DATES
- 10.6(土)-10.8(月)
- VENUE
- ロームシアター京都
ノースホール
- DURATION
- 160分
- CITY
- ソウル、韓国
- CATEGORY
ジョン・グムヒョン
Geumhyung Jeong
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1980 年生まれ。振付家、パフォーマー。湖西大学で演技、韓国芸術総合学校でダンスとパフォーマンス、韓国フィルム・アート・アカデミーでアニメーションを学ぶ。作品では、身体が周辺環境を変える力や、官能性、欲望によって変容する能力といった身体の可能性を探求し、身体とそれを取り巻くものとの関係を模索する作品を製作している。また、演劇のテクニカルな面に着目し、ダンスとパペットを組み合わせた作品プロジェクトを展開している。テート・モダン(イギリス)、Liveworks Festival(オーストラリア)、アトリエ エルメス(韓国)、New Museum Triennial(アメリカ)、チューリヒ・シアター・スペクタクル、インパルス タンツ(オーストリア)などで作品を発表し、国際的に活動している。日本では2011 年にフェスティバル/トーキョーとアイホール(兵庫)で『油圧ヴァイブレーター』を上演。
コンセプト・演出 | ジョン・グムヒョン |
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出演 | ジョン・グムヒョン |
映像撮影 | ナム・ジウン |
写真 | ジョン・ミング |
協力 | アンドレ・シャレンベルク、アン・イニョン、 Medi&Shop、ナタン・グレイ、ニコラス・モン ドン、ヒョン・セウォン、ソウル市立美術館 |
共同製作 | パクト・ツォルフェライン(エッセン)、 Audio Visual Pavilion(ソウル) |
レジデンス | パクト・ツォルフェライン(エッセン) |
助成 | アーツ・カウンシル・コリア |
主催 | KYOTO EXPERIMENT |