公式プログラム

ジゼル・ヴィエンヌ

CROWD

Photo by Takuya Matsumi

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伝染性の興奮に取り憑かれた若者の群れ
わたしたちはいかに暴力を欲望するか?

ドラマツルギーにおいても様式の美学においてもその完成度をより一層高めつつあるジゼル・ヴィエンヌによる作品群は、観客の心を不穏に揺さぶる。ヴィエンヌは、わたしたちの内なる暗がりにメスを入れ、その有り様をつまびらかにする。
『CROWD』の舞台は、21世紀のヨーロッパのそこかしこで若者たちが繰り広げているパーティー。激しい興奮と音楽に吸い寄せられて、若者たちはまるで感情のジェットコースターに乗りこんだようにハイになる。その狂奔の伝染性は圧倒的だ。若者の群れの昂ぶりを刺激する音楽は、1990年代前半におけるデトロイトのミュージシャンたちのトラックを中心に構成され、そこにピーター・レーバーグとステファン・オマリーのデュオKTLによる楽曲も加わる。
そして、ヴィエンヌと作家デニス・クーパーが15人のダンサーと共に生み出したサブテキストは、一言として声に出されない。けれど、その言葉は多様なムーブメントに翻訳され、観客はその膨大な数の物語を同時多発的に浴びることになる。音楽とサブテキストの緻密なミキシングによって、舞台上の時空はひずみ、細部はクローズアップされる。
この群れは、ひときわ強い感情と昂ぶりの塊と化す。

ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也 ジゼル・ヴィエンヌ『CROWD』 ロームシアター京都 撮影:松見拓也

YEAR
2018
DATES
10.6(土)-10.7(日)
VENUE
ロームシアター京都
サウスホール
DURATION
90分
CITY
ストラスブール、フランス
CATEGORY

ジゼル・ヴィエンヌ
Gisèle Vienne

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1976年生まれ。哲学を学んだ後、フランス国立高等人形劇芸術学校に在学。振付家、演出家、パフォーマー、美術家として活躍。小説家デニス・クーパーや、ミュージシャンであるピーター・レーベルク、ステファン・オマリー、照明アーティストのパトリック・リウらと度々コラボレーションを展開している。デニス・クーパーとのコラボレーションでは、ヴィエンヌが振付と演出を手がけ、14作品を制作。フォルクスビューネ(ドイツ)やアヴィニョン演劇祭(フランス)をはじめとする国際フェスティバルで上演されている。2005年以降は写真やインスタレーション作品も積極的に制作し発表している。2018年、今回上演する『CROWD』で、フランスの批評家協会賞の最優秀賞を受賞。KYOTO EXPERIMENTには2010 年のこうしておまえは消え去る』に続き、2度目の登場となる。

www.g-v.fr

コンセプト・振付・舞台美術ジゼル・ヴィエンヌ
アシスタントアニヤ・ロジャーキャンプ、ヌリア・ギウ・サガッラ
選曲Underground Resistance、KTL、Vapour Space、DJ Rolando、Drexciya、The Martian、Choice、ジェフ・ ミルズ、ピーター・レーバーグ、マニュエル・ゴッチング、 Sun Electric and Global Communication
編集・プレイリスト作成ピーター・レーバーグ
音響スーパーバイザーステファン・オマリー
音響エンジニアエイドリアン・ミシェル
照明デザインパトリック・リウ
ドラマトゥルクジゼル・ヴィエンヌ、デニス・クーパー
出演者フィリップ・ベルリン、マリーヌ・シェスネ、カースティン・ダレイ-バラデル、シルヴァン・ドゥクロワトル、ソフィ・ドゥメイエ、ヴァンサン・ドゥプイ、マッシモ・フスコ、ヌリア・ギウ・サガッラ、レミ・オラント、オスカー・ランドストロム、テオ・リヴセイ、ルイーズ・パーミング、カティア・ペトロウィク、ジョナサン・シャッツ、ヘンリエッタ・ウォルバー グ
制作・ブッキングAlma Office、アン-リズ・ゴバン、アリックス・サラード&カミーユ・クヴァル
運営エティエンヌ・フンスィンガー
エグゼクティブ・プロデューサーDACM
共同製作ナンテール・アマンディエ国立演劇センター、Maillo[ストラスブール劇場 Scène européenne]、ウィーン芸術週間、manège[scène nationale – reims]、ブルターニュ国立劇場(芸術監督:アルチュール・ノジシエル)、オルレアン / ロワレ / サントル国立演劇センター、La Filature[Scène nationale – Mulhouse]、BITシアターガラーシェン(ベルゲン)
カンパニー助成フランス文化・通信省(DRAC Grand Est- グラン・テスト - ストラスブール)
海外ツアー助成アンスティチュ・フランセ
助成CCN2 - グルノーブル国立振付センター、国立ダンスセンター(パンタン)、平成30年度文化庁 文化芸術創 造拠点形成事業、在日フランス大使館/アンスティチュ・ フランセ日本
主催KYOTO EXPERIMENT、KYOTO STEAM—世界文化交流祭—実行委員会
ジゼル・ヴィエンヌはナンテール・アマンディエ国立演劇センター、ブルターニュ国立劇場(芸術監督:アルチュー ル・ノジシエル)の アソシエイトアーティストです。

ARCHIVE

  • ジゼル・ヴィエンヌ『こうしておまえは消え去る』 京都芸術劇場 春秋座 撮影:清水俊洋

    ジゼル・ヴィエンヌ

    こうしておまえは消え去る