公式プログラム

手塚夏子/Floating Bottle

Floating Bottle Project vol.2
『Dive into the point 点にダイブする』

Photo by Yuki Moriya

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西洋近代化がもたらした境界をほどく
アジアを漂流する瓶がダンスを結ぶ

「西洋近代化をひとつの境にして、それ以前にあなたが暮らしている地域・コミュニティにおける芸能を観察してください。そして実験を繰り返し、現代を生きていくための芸能を立ち上げてください。」——ダンスのアーカイブを試行するプロジェクト「ダンスアーカイブボックス」を通じて、ダンサー・振付家の手塚夏子は、2001年から取り組むシリーズの一つ『私的解剖実験6』をいくつかのインストラクションに翻訳し、アジアをつなぐ海の波間へと放った。
漂流する瓶を最初に受け取ったのはスリランカのヴェヌーリ・ペレラ。そして次に手渡されたのは韓国のソ・ヨンラン。インストラクションを手塚本人も含めた三者三様に紐解いた横浜での『漂流瓶プロジェクト第一弾 〜それは3つの地点から始まる〜』の上演から1年、彼女らはふたたび集う。
西洋近代化によってもたらされた大きな変化の一つに「線引き」の強化がある、と手塚は言う。たとえば国境や権利、そして個人。その線引きがあいまいだった頃、人はどのように暮らしていたのだろう? 時代や地域といった視点を相互に揺さぶり合い、粘り強く対話を蓄積する三人の共同制作を通し、観客と共に経験を共有するべく実験を立ち上げる。境界の下に押さえつけられてきた身体の内なる力を、わたしたちは再び見出すことができるだろうか?

手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹 手塚夏子/Floating Bottle, Floating Bottle Project vol.2『Dive into the point 点にダイブする』 ロームシアター京都 撮影:守屋友樹
YEAR
2018
DATES
10.26(金)-10.28(日)
VENUE
ロームシアター京都
ノースホール
DURATION
120分
CITY
ベルリン、ドイツ
福岡、日本
CATEGORY

手塚夏子
Natsuko Tezuka

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ダンサー・振付家。神奈川県横浜市生まれ。1996年より、マイムからダンスへと以降しつつ、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。2001年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。同年、『私的解剖実験-2』はトヨタコレオグラフィーアワードファイナリストとして上演。その後、ニューヨーク、ベルリン、ジャカルタ、リオデジャネイロなど各地での交流や上演を行う。2010年より、国の枠組みを疑って民俗芸能を観察する試みであるAsia Interactive Research、STスポットとともに立ち上げた民俗芸能調査クラブなど、西洋近代化をめぐる多視点的な観察や実験に取り組む。2015年に福岡で『15年の実験履歴〜名刺がわりに〜』を上演し、Singapore Arts Festival 2015や、アジアン・アーツ・シアター(韓国/光州)企画 Our Masters 「土方巽」(2016)にてそれぞれ上演。ヴェヌーリ・ペレラソ・ヨンランと共に、アジアにとっての西欧近代化とは何かを問う新たなユニット「Floating Bottle」を立ち上げ、2017年に横浜のSTスポットにて初の上演を行う。2018年より、もう一つの拠点としてベルリンを加え、新たに多拠点的な活動を展開する。

www.natsukote.wixsite.com

ヴェヌーリ・ペレラ
Venuri Perera

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スリランカの現代的なダンスのアプローチを模索するパフォーミングアーティスト。ダンス、演劇、ライプアートの領域で、自身の体を政冶的課題が投影されるメディアヘと変換させ、パフォーマンスが変革の力となることを信じ、活動している。Chitrasena Dance Companyのメンバーとして13年間活動し、2008年、プネ大学から心理学修士号を取得。ラバン・センター(ロンドン)のダンスでポスト・グラディエント•サーティフィケートとミシュル・シモーヌ•アワードを受賞した。2004年以来、国内外のさまざまなアートプロジェクトに参加する。ヨーロッパ、南・東アジアのフェスティバル/シンポジウムでソロ作品を多数上演。インドネシアの芸術サミット・ジョグジャカルタ/バリ、アジアン・アーツ・シアター(韓国/光州)など、地域の儀式における異文化間のつながりを研究する国際チームに参加。2015年にSingapore International Festival of ArtsのDance Marathon: OPEN WITH A PUNK SPIRIT! にて「アーカイブボックス」プロシェクトに参加。また、Visual and Performing Arts大学の客員講師であり、スリランカ芸術評議会のダンス委員でもある。

ソ・ヨンラン
Yeong Ran Suh

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韓国のパフォーミングアーティスト。古代の信念と神話について研究している。ファッションを学んだ後、モダンダンス、振付、哲学へと移行する。彼女のアイディアは、現代人の固定視点と論理を古代の信念と比較し、あいまいにすることである。2011年、彼女は韓国の首都に残っている韓国のシャーマニズムについて研究を始め、残りの22の村で村の儀式の実務家にインタビューした。この研究により、フェスティバルボム(韓国)で初演された『私の進仰を告白』につながった。2013 年後半には、モンゴルのノマディックレジデントに参加し、韓国とモンゴルのシャーマニズムの関係を研究した。この経験は韓国のシャーマニズムと伝統的な韓国のダンスや音楽の関係を考えることにつながった。フェスティバルボムとフェスティバル/トーキョーに招待された『地球の神は不完全に来る』で、伝統的なダンスや音楽に残されたシャーマニズムの共嗚に触発された芸術と教育におけるワイルドな新しい方法の可能性を提示。彼女の研究と創造は、彼女自身の旅、多文化体験、会議、インタビューに基づいている。また、古代宗教の起源に関する修士号の研究を続けている。

樅山智子
Tomoko Momiyama

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東京在住の作曲家、アーティスト、通訳者。スタンフォード大学にて作曲と文化心理学を学び、文化庁新進芸術家としてオランダ王立ハーグ音楽院作曲科で研鑽を積む。様々な背景を持つ人々を巻き込む共同作曲作品や、農村や街を舞台に繰り広げられる移動式コンサート、山や海、風、木々と対話する儀礼パフォーマンス、観客参加型のサウンド・インスタレーションなど、国内外の各地で人と環境の関係性を問うサイト・スペシフィックなプロジェクトを展開。異分野の専門家等と協働しながら、周縁化された声に耳を傾け、複数の物語を紡ぎ合わせることで、非人類中心主義的なパラダイムから世界を想像するための新たな共同体の音楽を探求している。近年では、Perforacije Festival(クロアチア)、アジア作曲家連盟音楽祭(フィリピン)、Earth Art Project(インド)、Unyazi電子音楽祭(南アフリカ)、フランス国立視聴覚研究所INA-GRM(フランス)、Tambuco打楽器アンサンブル(メキシコ)他から委嘱を受け、領域を自由に横断する作品を発表。マイノリマジョリテ・トラベル主宰、日本相撲聞作曲家協議会理事、Art Translators Collective創立メンバー。

www.tomokomomiyama.com

演出手塚夏子、ヴェヌーリ・ペレラ、ソ・ヨンラン
出演手塚夏子、ヴェヌーリ・ペレラ、ソ・ヨンラン(ビデオ出演)、樅山智子(通訳)
舞台監督夏目雅也
照明吉本有輝子(真昼)
音響瀧口翔
制作寺田貴美子(ロームシアター京都)、堀朝美
オリジナル・コミッションシンガポール国際 アートフェスティバル 2015
助成公益財団法人セゾン文化財団
製作Floating Bottle(手塚夏子、ヴェヌーリ・ペレラ、ソ・ヨンラン)
共同製作KYOTO EXPERIMENT
主催KYOTO EXPERIMENT

ARCHIVE

  • 手塚夏子ワークショップ
    「試行錯誤するワークショップ、身体の声を聴いてみる」