公式プログラム

アミール・レザ・コヘスタニ/メヘル・シアター・グループ

Hearing

アミール・レザ・コヘスタニ/メヘル・シアター・グループ『Hearing』(2019) 京都府立府民ホール “アルティ” 撮影:前谷開

真実と思惑、密室と証言
もし、聞こえてはいけないものを聞いてしまったら?

男子禁制の女子寮で、サマネはネダの部屋から男の声を聞いた。同じ寮に暮らし玄関の鍵を預かる立場にあった女学生が、二人を呼び出し厳しく問い詰める——
アミール・レザ・コヘスタニは、イラン出身の脚本家・演出家。思春期に映画へのめりこんだあと、メヘル・シアター・グループに参画し演劇の世界へ。22歳で執筆した戯曲が高い評価を得て以来、現代社会を鋭く問うコヘスタニの作品は、世界から絶えず熱い注目を集めつづけている。
『Hearing』は、女子寮で聞かれたひとつの声から物語が始まる。本作でコヘスタニは、同じイラン出身であるアッバス・キアロスタミ監督のドキュメンタリー映画『ホームワーク』(1989年)からもインスパイアされたと語る。密室で行われたインタビューを怖がっていた少年が自身とまさしく同世代だったことを知ったその驚きと共感が、劇中に俳優が見せる微細な仕草へと反映されている。
果たして声の主は、本当に部屋の中にいたのか。目撃者はいないのか。取調室さながらの女学生たちの問答に、彼女たちの視点をリアルタイムに映し出す小型カメラの映像が交錯し、反復される。いつまでもつきまとう不穏な悪夢のように。そして観客席のわたしたちは、いったいどんな声を聞くのか?

YEAR
2019
DATES
10.24(木)-10.25(金)
VENUE
京都府立府民ホール “アルティ”
DURATION
70分
LANGUAGE
ペルシャ語(日本語・英語字幕あり)
CITY
テヘラン、イラン
CATEGORY
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当日パンフレット

アミール・レザ・コヘスタニ
Amir Reza Koohestani

1978年生まれ。イラン出身の脚本家、演出家。16歳で地元の新聞に短編小説を発表する。映画に興味を持ち、監督と撮影技術を学ぶコースを受講し、未完の映像2作品を制作。短い期間パフォーマーとして活動したのち、メヘル・シアター・グループの脚本執筆に専念する。2012年、マニ・ハギギと共同で脚本を執筆した映画『Modest Reception』が、ベルリン国際映画祭の最優秀アジア映画賞を受賞。2013年には、Festival actoral(マルセイユ)より新作の執筆依頼を受け、『Timeloss』を制作。2014年10月から2015年3月まで、シュトゥットガルトのAkademie Schloss Solitudeでのレジデンシー滞在中に、『Hearing』を書き上げる。『タンホイザー』(ダルムシュタット州立劇場、2017)『The Cherry Orchard(桜の園)』(フライブルク劇場、2017)『マクベス』(ミュンヘン・カンマーシュピーレ、2018)の初演を含め、ここ数年はドイツでの活動が多い。

http://www.mehrtheatregroup.com/

作・演出・舞台美術アミール・レザ・コヘスタニ
演出助手モハマッド・レザ・ホセインザデ
出演モナ・アフマディ、アイナーズ・アザルフッシュ、エルハム・コルダ、マヒン・サデリ
映像アリ・シェルホダーイ
音楽・音響アンキード・ダラシュ
照明サバ・カシミ
舞台美術アシスタントゴルナズ・バシーリ
衣装・小道具ネガル・ネマティ
衣装アシスタントネガル・バグリ、セカンドアシスタント、モハマッド・ハシカサリ
舞台監督モハマッド・レザ・ナジャフィ
制作モハマッド・レザ・ホセインザデ、ピエール・レイス
カンパニー・ツアーマネージャーピエール・ レイス
製作メヘル・シアター・グループ
共同製作バティ—ジュネーヴ・フェスティバ ル、クンストラーハウス・ムーゾントゥルム(フランクフルト)、ボザール―Centre for Fine Arts Brussels
助成文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
共催京都府立府民ホール“アルティ”
主催KYOTO EXPERIMENT