公式プログラム

チョイ・カファイ

存在の耐えられない暗黒

Photo by Kim Saji (umiak)

幽霊のエンジニアリング
テクノロジーと魂の交点に呼び出された舞踏の身体

映像、演劇、パフォーマンスなど、領域横断的に自在な活動を展開するチョイ・カファイは、過去2度にわたるKYOTO EXPERIMENTへの参加で上演されたいずれの作品でも、ダンスという表現への深い敬慕と入念なリサーチ、そして独自のアプローチを見せてきた。テクノロジーをある種“誤用”しながら、ダンス史におけるレジェンドたちの振付を復元した『Notion: Dance Fiction』。アジアを拠点に活動する同時代のダンサーたちをリサーチし、多くのヴァリエーションを蓄積してきたプロジェクト『Soft Machine』。
個々のダンサーが刻んできた歴史という垂直軸と、アジアという単一化できない広がりをもつ水平軸を長い時間をかけ巡ってきたチョイ・カファイ。その彼が『存在の耐えられない暗黒』で出演をオファーしたのは、なんと暗黒舞踏の創始者である故・土方巽(1928-86)だった。故人である土方と対話するためにいくつかの手段が講じられた。恐山までイタコを訪ね、土方の霊を口寄せする、あるいは、残された資料から土方のアバターを生成して——
現在を生きるわたしたちと、かたちのない霊魂は、古今のメディアの力によって、共に踊ることができるのだろうか?

YEAR
2019
DATES
10.5(土)-10.6(日)
VENUE
ロームシアター京都
ノースホール
DURATION
60分
LANGUAGE
日本語(英語・日本語字幕あり)
CITY
シンガポール/ベルリン、ドイツ
CATEGORY
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当日パンフレット

チョイ・カファイ
Choy Ka Fai

Image by Brandon Tay

1979年シンガポール生まれ、ベルリン在住。ダンス、メディア、パフォーマンスが複雑に出会う、領域横断的な作品を展開。作品に通底するテーマは、身体の形而上学への探求である。リサーチ・プロジェクト、擬似的科学実験、ドキュメンタリー・パフォーマンスといった様々な表現に、テクノロジーとナラティブを用いて、人間の身体の未来を想像する。サドラーズ・ウェルズ劇場(ロンドン)、インパルスタンツ(ウィーン)、8月のダンス(ベルリン)を始めとする、国際的に主要な劇場やフェスティバルで作品を発表。2017年から2019年はデュッセルドルフの タンツハウスnrw、2014年から2015年にはベルリンの Künstlerhaus Bethanien にレジデンス・アーティストとして滞在。2010年にはシンガポールの国立劇場協議会より、ヤングアーティスト賞を受賞。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(デザイン・インタラクション)大学院を卒業している。

http://www.ka5.info/

コンセプト・ドキュメント・演出チョイ・カファイ
振付的現前・超常現象的出演土方巽
ドラマトゥルクタン・フクエン
ダンスエンジニアリング・モーションキャプチャー・出演捩子ぴじん
イタコ代理・出演・衣装デザイン臼井梨恵
リサーチ・声の出演・翻訳井上知子
ビジュアルデザイン・テクノロジーブランドン・テイ
音楽ラファエル・セイフリード
照明デザインレイ・ツェン
製作・技術監督ARTFACTORY(アンディ・リム、スティーブ・クウェック、ヤップ・ショック・フイ)
制作マラ・ネデルク
特別協力森下隆、麿赤兒、山口真樹子、久野敦子、稲村太郎、丸岡ひろみ、 新井知行、木村悠介、川崎陽子
共同製作tanzhaus nrw、KYOTO EXPERIMENT
作品制作助成ノルトライン-ヴェストファーレン州美術財団、NATIONALES PERFORMANCE NETZ Coproduction Fund for Dance
協力TPAM – 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2018
リサーチ協力公益財団法人セゾン文化財団、国際交流基金アジアセンター、慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ
助成文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、シンガポール国家芸術評議会
主催KYOTO EXPERIMENT

ARCHIVE

  • チョイ・カファイ 『Soft Machine』 京都芸術センター フリースペース 撮影:阿部綾子

    チョイ・カファイ

    “Notion: Dance Fiction” and “Soft Machine”

  • (左)『ソフトマシーン:リアント』、(右)『ソフトマシーン:スルジット』ビデオスチル ©Choy Ka Fai

    チョイ・カファイ

    ソフトマシーン:スルジット&リアント