公式プログラム

サイレン・チョン・ウニョン

変則のファンタジー_韓国版

Photo by Yuki Moriya

演じ、舞い、そして歌うこと
男役を志す女性とゲイコーラスの歌声が舞台上で邂逅する

1940年代末の韓国で生まれ、50年代の繁栄の後、60年代に急速に衰退した「ヨソン・グック(女性国劇)」は、すべての登場人物を女性のみが演じる音楽劇である。今年のヴェネチア・ビエンナーレ韓国館でも展示を行ったアーティスト、サイレン・チョン・ウニョンは、ヨソン・グックの最盛期を生きた役者と観客のコミュニティに関わり、ジェンダーを越境して演じるという彼女たちの行為がいかに政治や歴史と接続されてきたか、10年以上にわたってリサーチと作品制作を続けてきた。日本の宝塚歌劇など、アジアの他の国に根付く女性演劇にもそのリサーチは及んでいる。
パフォーマンス作品『変則のファンタジー』は、2016年の韓国版を皮切りに、台湾、日本、インドと、それぞれ現地のゲイコーラスとコラボレーションしながら展開してきた。突如、それまでの生活を捨て、いまや失われつつあるヨソン・グックの男役になるためにすべてを捧げた30代の女性。韓国版で彼女と共演するのは、2016年のベルリン国際映画祭でパノラマ部門観客賞を受賞した『WEEKENDS』(イ・ドンハ監督)でもドキュメントされた、ソウル拠点のゲイコーラスグループG_Voiceだ。
聞こえないつぶやきが宣言となり、見えない存在の経験が歴史となり、舞台上でその輪郭をあらわにする時、届く歌。

YEAR
2019
DATES
10.26(土)-10.27(日)
VENUE
京都芸術劇場 春秋座
DURATION
85分
LANGUAGE
韓国語(日本語、英語字幕あり)
CITY
ソウル、韓国
CATEGORY
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当日パンフレット

サイレン・チョン・ウニョン
siren eun young jung

1974年生まれ。ソウルを拠点にパフォーマンス、インスタレーション、映像、リサーチ、執筆など様々な分野で活動するアーティスト。政治的または歴史的な出来事に、パーソナルな要素が介入する瞬間に関心を持ち、作品を通して、フェミニズム・アートの言語を拡張しようとしている。2008年から取り組む「ヨソン・グックプロジェクト」では、1950年代に韓国で人気のあった女性のみで演じられる大衆音楽劇の歴史とコミュニティーを描き出す。2016年には、それまでの様々な活動をまとめた『Trans-Theatre』を出版。パフォーマンスの代表作には『(Off)Stage/Masterclass』『I am not going to sing』『変則のファンタジー』がある。2013年にはエルメス賞を、2018年には韓国美術家賞を受賞している。2019年のヴェネチア・ビエンナーレの韓国館では、新作を発表。

http://sirenjung.com

演出サイレン・ウニョン・チョン
出演ナム・ウンジン、G_Voice
韓国太鼓シム・ウンジョン
キーボードジェイク
音楽ディレクターイ・スジョン
振付チェ・ジンハン
エンディング曲編曲KIRARA
舞台デザインKit-toast
照明カン・ジヘ
音響チェ・ファンソク
映像・演出助手イ・ヒイン
映像操作キム・チョンジン
衣装・メイクキム・ジヨン
舞台監督ソ・スヒョン
翻訳ユン・スリョン(英語字幕)、植田祐介(日本語字幕)
プロデューサーコ・ジュヨン
共同製作南山芸術センター、TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017
助成文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、一般財団法人地域創造[NEW VISION舞台芸術/ジェンダー/社会]、韓国芸術経営支援センター、CENTER STAGE KOREA、文化体育観光部
主催KYOTO EXPERIMENT