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ハシゴ観劇部2018 ツアーレポート①

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2018 の今年のテーマは「女性」。国際的に注目の舞台作品が一挙に上演されるフェスティバルだからこそ、複数の公演を観劇して、その魅力を余すとこなく堪能したいもの。
でも、あまり舞台に行くことのない方にとっては、「初めて行く劇場だと心配」「一日で複数演目観るのは大変じゃない?」と思うこともあるはず。

そこで立ち上がったのがこの「ハシゴ観劇部」!

公演日当日を想定したツアーを行い、そのレポートをこれから2回にわたり、ご紹介いたします。
なんといっても秋といえば芸術!芸術といえば秋!!
これを読めば、お腹いっぱいになるまでフェスティバルを楽しめますよ!

ハシゴ観劇部1回目となる今回は、
フェスティバル初日である10月6日(土)の公演のハシゴ観劇を想定してツアーを行いました。

ロベルタ・リマ/山城知佳子展示(京都芸術センター)
15:00~ ジョン・グムヒョン(ロームシアター 京都 ノースホール)
19:00~ ジゼル・ヴィエンヌ(ロームシアター 京都 サウスホール)

まずは阪急烏丸駅近くにある、京都芸術センターから出発です!

京都芸術センターにて展示・インスタレーション鑑賞

京都芸術センターは、明治時代に建設された明倫小学校が廃校になった後、その校舎を利用してアートスペースをつくった施設です。今でも昔懐かしい校舎の雰囲気を残していて、南館の入り口には二宮金次郎像があります。中に入ると、さすが元小学校!木造の長い廊下が印象的です。この長い廊下の突き当たりにある「ギャラリー南」と運動場を挟んで向かいにある「ギャラリー北」で行われているのが山城知佳子の展示です。そして二階への階段を登ると目の前に「講堂」が。このスペースではロベルタ・リマのインスタレーションとパフォーマンス(パフォーマンスは10/8,14,21)が行われます。なんと展示・インスタレーションはどちらも無料で見ることができます!センター内には喫茶店や情報コーナー、図書室もあるので、ひと休みもできそうですね。自転車でお越しの方は建物の北側にある駐輪場が利用できますが、利用の際には西館にある事務室で駐輪タグを受取り、自転車に取り付けるのをお忘れなく!

山城知佳子ロベルタ・リマ
今年のKYOTO EXPERIMENTでは、2人のアーティストによる展示、パフォーマンスがあります。
山城知佳子は出身地・沖縄を主題に写真や映像等を使い、時には自身も被写体となり、作品を制作しているアーティスト。3画面映像インスタレーション『土の人』を展示し、会期中にはその作品から発展したパフォーマンスを行います。ヒューマンビートボックス アーティスト、DJ、ラッパーが登場するので音楽好きも注目!
ロベルタ・リマは自らの身体そのものをテーマに、彫刻や写真、映像に取り組むアーティスト。去年の秋、京都・伏見の招德酒造で女性杜氏の仕事にインスピレーションを得た彼女は、「水」をモチーフにインスタレーションとパフォーマンスを行います。

 

四条通を散策

京都芸術センターを出て南に進み、四条通に出ます。さらに東へ進むと有名な錦市場があり、京都ならではの食べ物に出会えるかもしれません!祇園四条駅までは歩いて20分ほどで着きます。そこまでの道のりにはパン屋さんやおしゃれなカフェもたくさんあるので、軽食を取ることもできます。時間があれば細い路地に入ってみたり、図書館に行ってみたりなど、探検してみてください!(文:藤本)

神宮丸太町駅からロームシアター 京都へ

河原町から次の会場のロームシアター 京都へは、京阪電車が便利です。四条通を東に進み、鴨川を超えた所にある祇園四条駅から乗車し、神宮丸太町駅まで行きましょう。神宮丸太町駅からは、徒歩10分ほどで会場に到着します。

広々とした石畳のロームスクエアの先にあるのが、3つのホールを抱える巨大劇場、ロームシアター 京都。
建築家前川國男によるインパクトのある庇(ひさし)のデザインは、巨大建築ファンならずとも興奮間違いなし!
ロームシアター京都 は数年前にかつての京都会館を改修してできた新しい劇場で、中も綺麗で快適です。公演がない日に立ち寄っても楽しめそう。

劇場前にあるパークプラザの京都岡崎 蔦屋書店では、会期中に「KYOTO EXPERIMENTブックフェア」が開催されます。参加アーティスト関連本やリレーコラムの著者オススメの本など、フェスティバルを深く知るための本が勢揃い!ちょっと早く会場に着いてしまっても、ここなら退屈することなく過ごせます!同じフロアにはスターバックスコーヒーもあり、いつもコーヒーの良い香りがプンプン。本とコーヒーなんて、最高の組み合わせですね!

ジョン・グムヒョン
ジョン・グムヒョンは韓国に拠点を置く振付家・パフォーマー。マネキン、掃除機、セックス・トイ、ボディブラシなど、現代の日常生活をとりまくさまざまなプロダクトを執拗に収集し、それらと自身の身体との関係を常に考察してきました。今回、KYOTO EXPERIMENT で日本初演となる『リハビリ・トレーニング』では、彼女と、医療の教育現場で使われる原寸大の男性の人形との二人(?)によるパフォーマンスを繰り広げます。

ロームシアター 周辺を散策

次のジゼル・ヴィエンヌの開演時間までは1時間ほど時間があります。劇場内で過ごすのも良いですが、せっかくなら周辺の文化施設もチェックしてみましょう!

今回は現在休館中の京都市美術館の向かい側にある、京都国立近代美術館に伺いました。
京都国立近代美術館では10月8日まで「生誕110周年 東山魁夷展」および「バウハウスへの応答」が開催中!ツアー当日も大盛況で、その注目の高さがうかがえます。
またフェスティバル会期中の19日からは「没後50年 藤田嗣治展」が開催されます。ロームシアター にて開催される、セシリア・ベンゴレア&フランソワ・セニョー、マレーネ・モンテイロ・フレイタス、手塚夏子の公演からのハシゴも可能ですので、お時間のある方はぜひご検討を!

ちなみに、「ハシゴ観劇部」では、美術館1階にあるカフェCafe de 505(カフェ・ド・ゴマルゴ)でランチをしました。落ち着いた雰囲気の店内。メニューはサンドイッチやパスタや、ゆばカレーといった変わり種や、スイーツも盛りだくさんで、なかなかメニューが決められない!熱々のお皿に盛られた料理は、グツグツと湯気が上がりインスタ映えしそう。「東山魁夷展」特別メニューの醤油パスタも美味しかったです。

 

ジゼル・ヴィエンヌ
振付家、演出家、パフォーマー、美術家として活躍するジゼル・ヴィエンヌ。KYOTO EXPERIMENT には2010年以来の参加となります。今回日本初演される『CROWD』は、21世紀のヨーロッパで若者たちが繰り広げているパーティーが舞台のダンス作品。そこに1990年代前半のデトロイトのミュージックも加わり、若者の群れの熱狂と欲望が無数の物語となって立ち現れます。

 

今回のツアーでは交通機関を利用しましたが、京都芸術センターからロームシアター京都へは自転車でも行きやすい距離です(約20分)。両会場には駐輪場もありますし、阪急烏丸駅周辺やロームシアター京都の蔦屋書店にはレンタサイクル店もあるので、自転車に乗って観劇するのも良いですね!

今回と同じ経路なら、10月26から28日は、市原佐都子(京都芸術センター)と手塚夏子(ロームシアター)がハシゴ観劇が可能なスケジュールになっています。手塚夏子は追加公演も決定したのでさらにハシゴしやすくなっています!

今回のツアーはこれにて終了です。
いかがでしたか?ハシゴ観劇は想像よりずっと簡単ですよ!
皆さんもぜひ、オリジナルのハシゴ観劇プランを作ってKYOTO EXPERIMENTを楽しんでくださいね。

取材・文章 藤本歩(KYOTO EXPERIMENT ボランティア)、
イ・ジェウォン(KYOTO EXPERIMENT インターン)
写真・構成 後藤孝典(KYOTO EXPERIMENT インターン)