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閉幕のご挨拶

2018.10.30

23日間にわたって開催した、KYOTO EXPERIMENT 2018は10月28日をもって、無事閉幕しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございます。また、参加いただいたアーティストの皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。

ひとつひとつの作品・体験が印象的で語るべきことが多く、今回のテーマを踏まえた全体の総括を言葉にするには、もう少し時間がかかりそうです。ただ、今回のようにテーマを設定したことによって、劇場の外のそこかしこで、作品の評価に留まらない対話が自然発生的に現れていたことは感慨深かったです。今私たちが暮らす社会の困難さを思うとき、舞台表現が一刻それを忘れさせてくれる娯楽であっても良いのでしょうが、それ以上の力を持っているはずだと信じることを諦めないでおきたいと思います。作品を通じて今私たちがいる地点を顧み、思考を鍛え、それを共有するためのフォーラムを生み出す装置としての舞台表現。分かりやすい変化ではないかもしれませんが、じわじわと足元から世の中をましなものに組み替えていける力になるはずだという希みを持つことができました。

観客による様々な形での参加があってはじめて上演の空間は成立し、その上演の意味を生み出していくということにおいて、観客は単に受け手ではなく、このフェスティバルを支える存在であるということ実感したことも今年印象的だったことのひとつです。

来年もまた、新たな切り口で挑戦的な舞台表現を紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!
 

プログラムディレクター 橋本裕介

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