(きものの)しまいかた
捨てるには忍びない。
持ち続けることも、少し重たい。
きものに関する「もやもや」のなかには、
ただの「もの」ではない、きものならではの
特別な意味と責任が潜んでいるように感じます。
きものに関する調べもの
「YSN:ゆっくり しっかり のこす」の本企画では、
「もの」と「ひと」の関係について創作をおこなってきた演出家・福井裕孝と
そんなきものとの関係性を再認識し、よい距離感を探っていきます。
きものを着るまでのさまざまな行為に焦点をあてながら、
きものそのものにある思い出や感情と対話して、
「このきものたち、どうしよ?」を一緒に考えてみようと思っています。
【家のきものにまつわる「もやもや」(と声がけの一例)】
・誰が、どこで買ったきものなの(どこから来たの?)
・誰がどういうときに着ていたの(どこに行ったことある?)
・どう手入れすれば、着れるようになるの(どうされたい?)
・この素材・柄・形状は、どのような機会に着るべきなの(どこに行きたい?)
・ものとしての価値はどれくらいあるの(誰かいい人、いないかね?)
・ちゃんと保管すれば自分の次世代も着れるの(いま何歳なんだろう?)
e.t.c…
アーティストプロフィール
福井裕孝 + YSN Studio
京都
1996 年京都府生まれ。演出家。 2018年より個人名義での作品の創作と発表を始める。 〈人〉〈もの〉〈空間〉の関係性を演劇的な手法を用いて再編し、その場の状況を異なるスケールとパースペクティブから再提示する。近作に『インテリア』 (2018, 2023)、 『デスクトップ・シアター』 (2021, 2023)、『シアターマテリアル』 (2022,2024)など。公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金第二期生。下北ウェーブ2019選出。ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”選出。2022年度よりTHEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。
お問合せ:s-yashiro@yashironi.co.jp
主催:YSN Studio
*フリンジ:More Experimentsのお問合せ先は主催者へご連絡ください。