about 概要
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、国内外の「EXPERIMENT(エクスペリメント)=実験」的な舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を、新しい形の対話でつなぐことを目指すフェスティバルです。
演劇、ダンス、音楽、美術、デザイン、建築などジャンルを横断した実験的表現が集まり、そこから生まれる創造、体験、思考を通じて、新たな可能性をひらいていきます。
フェスティバルを構成する
3つのプログラム
Kansai Studiesカンサイ・スタディーズ
京都を舞台に展開するKYOTO EXPERIMENT。京都から「関西」までフォーカスを広げ、どこを掘ればどこに繋がるのか、アートにおける関西という場のポテンシャルやローカル・カルチャーの実態を改めて定義しよう という試みです。このプログラムでは、アーティストが中心となり、地域市民、プロデューサーや研究者と一緒に、年間を通じて関西の地域文化をリサーチしていきます。また、リサーチを通じて生まれた思考の軌跡やプロセスは、特設ウェブサイトで公開・蓄積され、誰もがアクセスできるオンライン図書館として、未来のクリエイターのため、プロジェクトを実践するためのナレッジベースや実験場、アイデアソースとなる予定です。
kansai-studies.com
Showsショウズ
国内外から先鋭的なアーティストを迎え、いま注目すべき舞台芸術作品 10 作品を上演するプログラム。京都および関西における舞台芸術の変遷と動向に注目しながら、ダンス、演劇、音楽、美術といったジャンルを越境した実験的作品を紹介します。また、観客席と舞台の関係性、ジェンダーの境界線、パフォーマンスの主体における境界線、作品と創作プロセスの境界線など、舞台芸術をとりまくさまざまな境界線に対して、新たな問いを投げかける意欲的な作品にフォーカスしています。
Super Knowledge for the Future [SKF]スーパー・ナレッジ・フォー・ザ・フューチャー
アーティストは未来を予見する!?とりわけ実験的な舞台芸術作品と社会をつなぎ、化学反応から新たな思考と対話、フレッシュな問題提起など、未来への視点を獲得していくのがこのプログラム。参加者はトークやワークショップなどを通じて、実験的表現が示し出すアートの世界の問題だけでないさまざまな社会問題を知り、共有、 交換、対話、議論などで役立つナレッジを深めていきます。ここで獲得できるスーパー知識(ナレッジ)は、いまの社会において重要な問題や予測不能な未来に、立ち向かい考えるための拠り所となるはずです。
ディレクターズ・メッセージ
ロゴコンセプト
フェスティバルの成り立ち
京都芸術センターと京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター(当時)は、共に2000年の設立以来、京都の舞台芸術シーンを牽引してきました。特に2004年から始まった京都芸術センター演劇製作事業「演劇計画」では、2009年までの6年間、舞台芸術に関するさまざまな実験、議論、提案、試行錯誤の上の創作を続けてきました。その結果、「演劇計画」で創作した作品が国内外で高く評価されたことを契機に、2010年秋、これまでの実験の成果を広く世に問う場として、KYOTO EXPERIMENT を開催するに至りました。