日々当たり前のように行われている家事は暮らしを支える不可欠な労働でありながらその価値は十分に認識されていません。私は家事労働に携わるすべての人々に敬意を表し、見えにくい努力や献身に光を当てたいと思います。
私自身も一日の多くの時間を家事に費やしています。こうした日々の営みは派手さや劇的な出来事とは無縁ですがその積み重ねが私たちの暮らしを形作り、社会の善意や信頼の「インフラ」となっています。それは人間の「生きる」につながる大事なことなのではないでしょうか？
本展では自身をモデルとした人型の木彫を通してそのシンプルな強さ、そして家事従事者が自らの存在意義を再確認し、社会における立場を前向きに捉え直すきっかけを提供したいと思います。

お問合せ：zuigyokanako.8@gmail.com