京都市長ご挨拶

常に新たな芸術表現に挑戦し続ける、「KYOTO EXPERIMENT」。コロナ禍の影響が続く中でも工夫を重ね、開催の運びとなりましたことを、誠に嬉しく思います。

今、長引くコロナ禍に加え国際情勢の緊迫などにより、世界に分断と悲しみが生まれています。そんな中、人々の心を潤し明日への活力を生む文化芸術の重要性はますます高まっています。さらに、世界の多様な価値観に触れ、共感することで、他者への理解を一層深める芸術祭は、SDGsの達成や世界平和にも貢献できる営みである。私はそう確信しています。

多様性、重層性に富んだ文化が息づく京都の地を舞台に、国際的に御活躍の個性溢れる表現者の方々が紡ぎ出すこの壮大な実験（EXPERIMENT）。御来場の皆様には、ここでしか感じることのできない先鋭的な作品と、そこから生まれる新たな交流を、ぜひお楽しみください。この芸術祭が来場者の全ての皆様にとって、実り多きものになりますことを念じています。

結びに、開催に御尽力いただいた、天野文雄委員長をはじめとする実行委員会の方々、及び関係者の皆様に厚く御礼申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。
 

京都市長　門川大作