2021
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音楽
magazine
2021.9.23
いよいよKYOTO EXPERIMENT 2021 AUTUMNが来週末10月1日から開幕!
最初のプログラムは、荒木優光による新作『サウンドトラックフォーミッドナイト屯』です。
先日、比叡山山頂で車両のサウンドチェックを行い、全貌が少しずつ見えてきました。
その前に…この作品を観てもらうには比叡山の山頂まで来ていただく必要があるのですが、チケットを申し込んでもらって、当日はロームシアター京都から観光バス!で移動します。バス代金も、比叡山ドライブウェイの通行料もコミコミのチケットなので、実はめちゃくちゃお得なんじゃないかと今書いてて気づきました。そして山頂ではなんと客席を仕込み、京都市を借景にした野外劇場のような現場が登場。
さらに、行き帰りのバスの中では荒木による、この作品の為の映像も上映予定です。移動中も作品の一部なんですね。バスは片道1時間弱です!
さてその作品ですが、まず車両が抜群にカッコいい。この作品がなければどうやって関われたのかわからない、今まで知らなかったカルチャーを目の当たりにし、期待が高まります。音と光を発することに特化してカスタムされた車両は、なるほど山頂でギラギラと存在感を発揮して、自然と人工物が完璧なビジュアルで出会う。そんな事を考えているうちに日暮にあわせ、遠くに京都市の光が浮かび上がり、この対比がまた大層エモい。
先日の京都市京セラ美術館での新作インスタレーションにも何かエモい部分ありましたね。何か共通点があるのだろうか?
車はまだ実験段階だけど、編成を組んで動きながら爆音で荒木音源を流している。こんなパフォーマンスは見たことがない。そして、なんか笑ってしまうと同時にどこかしら崇高な未来の儀式のようにも見えてくる?!のか?は不明だけど確実にKYOTO EXPERIMENTならではの作品になります。
ぜひ観に来てください。
塚原悠也 (KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター)