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パフォーマンス
magazine
2024.10.26
本記事は、KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024「Shows 上演プログラム」の作品制作現場を訪ね、その様子を発信するレポートです。
今回は10月16日(水)に、余越保子/愛知県芸術劇場『リンチ(戯曲)』の稽古がおこなわれる京都芸術センターの講堂へお邪魔してきました!
10月25日~27日の3日間、京都芸術センターで上演される『リンチ(戯曲)』は、
AAF戯曲賞第20回の大賞を受賞した羽鳥ヨダ嘉郎による『リンチ(戯曲)』に、
ニューヨークで長く活動し二度のベッシー賞受賞経験を持つ振付家・演出家の余越保子さんが挑んだ作品です。
2022年に高い評価を得た愛知県芸術劇場での初演を経て、今回はいよいよ関西で初上演です。愛知県芸術劇場のウェブサイトでは、その戯曲を読むことができます。
稽古は、終始フラットで和やかな雰囲気の中おこなわれました。
初めの30分間は、演出・振付・出演の余越さんと、振付コラボレーター・出演の垣尾優さん、アラン・シナンジャさん、小松菜々子さんの4名が、談笑しながらストレッチをされていました。
その後は、舞台上の小道具の位置や、出演者の立ち位置などを確認しつつ、通し稽古がおこなわれました。講堂での稽古は今日が初日ということで、客席からの見え方や出演者の動線を意識した細かい調整が進められていました。
なお、講堂は京都芸術センター内で最も広いスペースですが、舞台をコの字に近い形で囲む客席からは、舞台にいる出演者との距離が間近に感じられます。そのため、どの席でも集中して鑑賞できます。
余越さんは他の出演者の方々と話し合いながら、段取りを決定されていました。
みなさんリラックスした様子で意見を出し合っていて、お互いを尊重しながら稽古に取り組まれているのが伝わってきます。
そして、通し稽古を拝見しましたが、出演者によって次々に交わされる言葉、印象的な映像、ダンス、どれもが、視覚や聴覚に強く訴えかけてくるような迫力を持っていました。
出演者の身体表現やコミュニケーションと、難解な戯曲とが合わさって生まれた唯一無二の舞台に目が離せません。せりふの掛け合い、不思議なダンス、組み込まれた様々なモチーフが、完成した舞台でどのような姿になるのか、今から楽しみです。
公演は、10月25日(金)~10月27日(日)の3日間、京都芸術センターの講堂でおこなわれます。KYOTO EXPERIMENTの最終週を飾るにふさわしい、刺激的な公演になっておりますので、ぜひお越しくださいませ!
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【公演情報】
余越保子/愛知県芸術劇場 『リンチ(戯曲)』
10.25 (金) 16:30 ★
10.26 (土) 16:30
10.27 (日) 15:30 ◆♡
★ポスト・パフォーマンス・トーク
◆感想シェアカフェ
♡託児あり (要事前申込 / 各公演7日前まで)
上演時間: 100分
言語: 日本語 (英語字幕あり)
⚠️未就学児入場不可。
会場:京都芸術センター講堂
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前売:一般 3,000円
ユース(25歳以下)・学生 2,500円
高校生以下 1,000円
ペア 5,500円(前売のみ)
*当日券は前売と同額
*自由席
チケットはこちらからご購入いただけます。
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(文・編集:山上奈々羽[KYOTO EXPERIMENT 事務局インターン])