プログラム

バック・トゥ・バック・シアター

いくつもの悪いこと

Shows 演劇 日本初演

Photo by Jeff Busby

日時

10.4 (Sat) 17:00

10.5 (Sun) 15:30 ★◆♡

★ ポスト・パフォーマンス・トーク

◆ 感想シェアカフェ

♡ 託児あり

場所
ロームシアター京都
サウスホール
上演時間

60分

料金

一般:¥4,000
ユース(25歳以下)・学生:¥3,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥7,500

言語

英語(日本語・英語字幕あり)

Photo by Jeff Busby

悪夢か予言か、ホラーコメディか?
差別と悪意が渦巻く職場へようこそ

知的障害やニューロダイバーシティ(神経多様性)*を自認するパフォーマーを中心とする劇団として、30年以上活動してきたバック・トゥ・バック・シアター。鋭い批評性、挑発的な演目で世間の前提を揺さぶってきた彼らは、2024年のヴェネチア・ビエンナーレ演劇部門で金獅子生涯功労賞を受賞! その興奮冷めやらぬなか、2年ぶりにKYOTO EXPERIMENTで新作を上演する。

ここは“世界の果て”にある倉庫。暗雲が垂れ込め、不穏な音が鳴り響くなか、3人の労働者が奇妙にねじれた建造物を組み立てている。そんな彼らを監視する1人の男。一見すると「多様性や平等を重んじる職場」だが、疲労や気づかいの限界が近づくと状況は一変。ジェンダーや個の尊重は失われ、互いの偏見や差別、支配欲が露見しはじめる。エスカレートする悪行、自己正当化に満ちた怒声で世界が歪んでいく今、次にスケープゴートになるのは誰か—? 意外な結末が待っているものの、彼らが「これは演劇です。現実ではありません」と主張するのがめっぽう怪しい。これは既に現実で起こったこと? それとも近い将来の予言めいた黙示録?

* 脳や神経、またはそれに起因する個人の特性の違いを多様性と捉え、尊重しあう考え方。発達障害のひとつである自閉症の当事者による市民運動として発展した経緯がある。

注意事項:
15歳以上推奨。


アーティストプロフィール

Photo by Ferne Millen

バック・トゥ・バック・シアター

ジーロング(オーストラリア)

バック・トゥ・バック・シアターは、先住者・ワタウロングの土地であり、ビクトリア州の中心地であるジーロングを拠点とし、国内外で重要な位置を占めるオーストラリアの劇団として広く知られる。劇団の活動は、知的障害、またはニューロダイバーシティ(神経多様性)を持つ所属俳優たちが中心となっている。バック・トゥ・バック・シアターは、オーストラリアの最も重要な文化的発信のひとつと考えられている。
また、プロフェッショナルな活動だけでなく、世界各地のコミュニティと積極的なコラボレーションも展開しており、障害のある人々の社会包摂の向上、優れた芸術性に焦点を当てている。