私はユニコーンではない
10.24 (Fri) 16:00 ★
10.25 (Sat) 18:00 ◆
10.26 (Sun) 18:00
★ ポスト・パフォーマンス・トーク
40分
一般:¥2,500
ユース(25歳以下)・学生:¥2,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥4,500
スペイン語(日本語・英語字幕あり)
ジェンダーの連帯と抵抗の
シンボルとしてのユニコーン
伝説の美しき一角獣ユニコーン。その気高さと純粋さからLGBTQの象徴としても知られる聖獣は、見る人によっては可愛いキャラクター、または奇形や蔑みの対象となるかもしれない。こうした複層的なイメージを持つユニコーンに、父権性が強く残るキューバで抑圧されてきた女性や性的マイノリティ、彼らのユートピアを重ねたのが、詩人で劇作家、パフォーマーのマルタ・ルイサ・エルナンデス・カデナスだ。「わたしはユニコーンではない」を意味する逆説的なタイトルの下、カデナスは自らの身体と映像、パーソナルな記憶、ファンタジーを織り交ぜながら、自由を希求する叙情詩を紡ぐ。
「わたしの角は奇形ではない。わたしの愛は奇形ではない。わたしの裸は奇形ではない」。鮮烈な詩に導かれる物語は、アイデンティティとしての角を獲得したユニコーン(仮面を被ったカデナス)が、首都ハバナを彷徨う映像からはじまる。並行して舞台上では、カデナスがユニコーンのオブジェを並べ、ひとつの世界を築いていく。全編を貫くのはユニコーンたちへの鼓舞と連帯のメッセージ。ここ日本の声なき声とも、きっと共鳴することだろう。
注意事項:
14歳以上推奨。
アーティストプロフィール
マルタ・ルイサ・エルナンデス・カデナス
ハバナ(キューバ)
作家、パフォーマー。1991年、キューバ・グアンタナモ生まれ。別名、マルティカ・ミニプント。キューバ芸術大学 / 高等芸術院で演劇を学ぶ。パフォーマンス作品に、『Nueve』(2017)、『私はユニコーンではない』(2019)、『Escribir con la lengua』(2022)など。カデナスの作品は、コロンビア、アルゼンチン、チリ、メキシコ、スペイン、ドイツ、カナダ、スイスで紹介されている。『私はユニコーンではない』は、2022年のチューリヒ・シアター・スぺクタクル(スイス)で、ZKB Acknowledgement Prizeを受賞。詩集として、2017年のDavid de Poesía賞を受賞した『Días de hormigas(蟻の日々)』(Ediciones Unión、2018)、『Los vegueros』(Colección Sureditores、2019)、『El Palacio de las Ursulinas』(Ediciones La Luz、2021)がある。小説『La puta y el hurón(娼婦と白イタチ)』(Caballo de Troya、2023)は、2020 年にINCUBADORA が実施しているフランツ・カフカ賞(小説部門)を受賞。最新作『Puro flash』は、トイレを舞台に起こる架空の物語。独立系出版社ediciones sinsentidoの創立者でもある。