プログラム

倉田 翠 / akakilike

病癒えし者の着色された魚への聖なる感謝の歌

Shows ダンス 新作

撮影:前谷 開

日時

10.17 (Fri) 18:30 ◆

10.18 (Sat) 13:30

10.19 (Sun) 15:00 ★♡

◆ 感想シェアカフェ

★ ポスト・パフォーマンス・トーク

♡ 託児あり

場所
上演時間

70分(予定)

料金

一般:¥3,500
ユース(25歳以下)・学生:¥3,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥6,500

言語

日本語(英語字幕あり)

撮影:前谷 開

食の幻想に支配されない
自由な身体はあるのか?

食や健康についての情報があふれる現在、「何を食べるべきか」という基準はとても曖昧だ。時代や環境によっても変わるし、メディアやブームに左右されることもある。絶対的なものなどないはずなのに、私たちはなぜ世間でなんとなく「正しい」とされている思考に振り回され、身体をコントロールしなければならない気がするのだろう。どんなに他者と相容れない食の嗜好を持っていても、誰かと共に食卓を囲みたいと願ってしまうのだろう。徹底的にフィクションでありながら、常に現実の自分自身と社会の間にある問題をダンスへ結実させてきた倉田翠の新作は、玉石混交の現代の「食自論」とその可笑しみを浮き彫りにしていく、フィクショナルで実験的な試みだ。

倉田と共に舞台に立つのは、俳優と彫刻家、喫茶店の店主の3名。彼らは公演前の約2ヵ月間、日常の食習慣を少しズラし(好きなものを我慢したり、ちょっと偏った食べ方をしたり)、そのズラされた身体のまま舞台へ上がる。社会や自身が定義する「正しい食」から切り離され、無意味なアクションを課せられた彼らの身体が織りなす、不協和音のような四重奏は何を語りかけてくるだろうか。

注意事項:
上演中にクスノキ等の木屑が舞う可能性があります。


アーティストプロフィール

Photo by Bea Borgers

倉田 翠

京都(日本)

1987年三重県生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科卒業。3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を拠点に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。2023年には、akakilike初期の代表作とも言える『家族写真』でクンステン・フェスティバル・デザール(ブリュッセル)とフェスティバル・ドートンヌ(パリ)に招聘され、初の海外ツアーを果たす。令和5年度京都市芸術新人賞。第18回日本ダンスフォーラム賞。2024年4月より、まつもと市民芸術館芸術監督(舞踊部門)。

撮影:前谷 開

akakilike

京都(日本)

akakilike(アカキライク)は、テクニカルスタッフと倉田翠のみで構成され、主に舞台作品を作る。スタッフと出演者が常に対等であること。それぞれが確立して作品のためにやるべきことをするために集まった集団。