プログラム

Punk and Beyond

Shows 音楽 トーク 上映会
日時

[トーク&上映会]
10.16(Thu)17:00-21:30
 
[ライブパフォーマンス]
10.18(Sat)16:00
10.19(Sun)18:00

場所
上演時間

180分(予定)

料金

[トーク&上映会]
一般:¥2,500
ユース(25歳以下)・学生:¥2,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥4,500

[ライブパフォーマンス]
一般:¥3,500
ユース(25歳以下)・学生:¥3,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥6,500

社会運動としてのパンク音楽に
ライブ公演&映像で迫る

反体制、社会批判、アナーキズム、DIY。1970年代に興隆し、世界的なムーブメントとなったパンクカルチャーを演劇やダンスのように多面的な表現形式、あるいは社会運動と捉え、日本を含むアジア圏のパンクミュージックにおける独自の文脈と現在地を追う企画。注目のバンド3組によるライブと、主に東南アジアのパンクスを追ったドキュメンタリー映画を一挙に上映するイベント&豪華トークの2つの軸で展開する。

公演を行う海外勢は、アジア有数の盛り上がりを見せるジャカルタのパンクシーンの代表格で、ストリートキッズや貧困層に生活の場を提供し、共にアート活動を行う「MARJINAL」、シンガポール発の女性バンドで、フェミニズムに根ざした力強いメッセージを放つ「Radigals」。日本からは、橋の下世界音楽祭の代表を務める永山愛樹によるアコースティック・パンクデュオ「ALKDO/アルコド」が登場。鮮烈なサウンドに乗せて発せられる、貧困や抑圧など社会問題に対する怒りや不満、行動を促すメッセージにも注目したい。専門家によるトークでは、歌詞の言語性やソーシャルな試みなど、アジア特有の社会状況を反映する音楽性と活動の広がりについても考察していく。

トーク&上映会

トークイベント:「京都とパンクおよび日本のパンクの歴史」(17:00-18:15)
ゲスト:マーフィー・マハン(京都大学法学研究科准教授)
司会: 川上幸之介(倉敷芸術科学大学芸術学部准教授)

プログラム2
上映会&トーク:「東南アジアのパンクのあり方」(18:30-21:30)
トークゲスト: 居原田遥(京都芸術大学大学院芸術専攻講師)、高崎英樹(BRONZE FIST RECORDS主宰)
司会: 川上幸之介(倉敷芸術科学大学芸術学部准教授)

上映作品:
• 『このシーンはわたしたちのものでもある!』
(原題: Ini Scene Kami Juga!、監督:ヘラ・マリー、日本語字幕: 徳永リサ、68分)
インドネシアの女性パンクス14人が語り尽くすドキュメンタリー。

• 『Punk Save the Queen』(監督: 久保田徹、20分)
2021年の軍事クーデター以前のミャンマーで活動するパンクを追ったドキュメンタリー

• 『Anarchy in the Philippines』(監督: ジェス・コール、8分)
フィリピンのパンクを追ったドキュメンタリー。

• 『Female Ego』(監督: ラッセ・ネヴァラ、4分)
ネパールの女性パンクを追ったショートドキュメンタリー。

注意事項:
チケット料金のほか、入場時に、1drink(¥600)が当日別途必要です。

ライブパフォーマンス

ALKDO/アルコド[豊田(日本)]
MARJINAL[ジャカルタ(インドネシア)]
Radigals[シンガポール]

注意事項:
12歳以下入場不可。大きな音が出ます。
オールスタンディング形式で、座席はありません。チケット料金のほか、入場時に、1drink(¥600)が当日別途必要です。


アーティストプロフィール

ALKDO/アルコド

豊田市(愛知県)

愛知は三河、豊田市を拠点に国内外で活動する大所帯バンド「TURTLE ISLAND」のフロントマンである永山愛樹(Vo,G)と竹舞(Vo,puk(韓太鼓))からなる最小編成。パンクスピリット&現代アジアの原始的音楽。シンプルでオリジナル。基本は2人だが、その時々各地で様々なメンバーが加わりながら形を変え全国津々浦々巡業を続けている。2022年7月には3枚目のアルバム「自在遊睦時代到来」をリリース。2012年からレーベルmicroActionと共に「橋の下世界音楽祭SOUL BEAT ASIA」を主催、また豊田市駅前にて古民家をリノベーションしたお座敷カルチャーセンター「橋ノ下舎」を運営し、2021年から橋ノ下農園も始まり、音楽以外にもローカルワークとして様々な表現と多様な人々の集うコミュニケーションの場を日常的に創造し続けている。バンド名「ALKDO/アルコド」とは、愛樹のルーツである朝鮮半島の言葉でアルは“naked”、コドは“TURTLE ISLAND”で、“Naked Turtle Island”要は“Acoustic Turtle Island”の意の造語である。

Photo by Iwunk

MARJINAL

ジャカルタ

インドネシア・ジャカルタを拠点に活動するパンクバンド「MARJINAL(マージナル)」。1996 年にマイク(Vo/G)とボブ(Vo/B)により結成。力強いメッセージと親しみやすい楽曲、アートや社会運動を通じた精力的な活動は、国境や世代を越えて絶大な支持を集めている。彼らが運営する生活共同体「タリンバビ」では、子どもから大人まで無償で受け入れ、衣食住の提供と共にアートを通じた生きる知恵を伝える。チャリティ、災害支援、木版画ワークショップ、ライブや講演など啓発的な活動を 28 年間継続。揺るがぬ信念と献身的な社会貢献は国内外で高く評価され、世界中で人々を鼓舞し、パンクが変革と連帯の力であることを体現し続けている。

Radigals

シンガポール

2012年後半に結成された、シンガポールの4人編成ハードコア・バンド。音楽を通して、特に社会的に追いやられたコミュニティに向けて、女性の権利拡大、自己肯定、支援のメッセージを描く。困難に打ち克つこと、声を上げること、社会的規範を問い直すことをテーマとして掲げることが多い。結成以来、何枚かのEPやシングルを発表しており、それを通して包摂性を訴え、ハードコア・シーンやその外での女性への差別に挑む。音楽活動以外では、ZINEの編集・発行を行い、少女期や10代の経験に関わるテーマを掘り下げている。


共同キュレーション:川上幸之介(倉敷芸術科学大学芸術学部准教授)