「出現型制作の方法論」
沖縄や東北をはじめ国内外のさまざまな土地を訪れ、歴史や政治と生活の関係を探りながら工芸的な視点で作品制作を行うアーティスト、遠藤薫のトークを開催する。それぞれの地域固有の歴史を読み解いていくとき、遠藤自身の身体感覚はどのような軌跡をたどっているのだろう? これまでの作品に通底するアジア地域の文脈やパフォーマティブな側面を深堀りしていくなかで、将来の制作アイデアについても話が広がっていくかも。
自分の意思とは別の意思によって作品を制作するため、ほとんど日々の日常は虚脱して過ごしています。
自己とは別の何者かにほとんど言われるがまま、目を凝らし、歩き、手を動かしてみます。もちろん、いつものように会場には幽霊が現れ、対話もします。しかし予期はしていないので、いちいち律儀に驚く制作様式です。
今回は近い将来に取り組む予定の作品制作法を夢想する思考実験の回にしたいと思っています。
私は非現実の側からお話を試みますので、どうか皆さんと非現実的な作品制作が如何に可能か、対話形式でお話出来ると嬉しいです。
遠藤薫
ゲスト:遠藤薫
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同アーティスティック・ディレクター
協力:京都市立芸術大学彫刻専攻金氏研究室