リサーチ
Kansai Studies
Kansai Studiesは、KYOTO EXPERIMENTを構成する3つのプログラムのひとつであり、リサーチを主体としている。京都をはじめとした関西の地域文化を、アーティストが中心となってリサーチし、そのプロセスで起こった出来事や思考、発見を、テキストや写真、動画を通して記録・蓄積していく。1年目となった2020年度は私たちの暮らしに欠かすことのできない「水」をテーマに琵琶湖をリサーチし、その過程や記録を特設ウェブサイト(kansai-studies.com)で公開中だ。
2年目をむかえる2021年度は、「水」の視点から発展した生活文化のひとつとして、「食事」をテーマに関西になじみの深い「お好み焼き」をリサーチ。1年目に引き続き、大阪を拠点とする建築家ユニットdot architectsと、京都を拠点とする演出家の和田ながらが中心となり、「お好み焼き」を起点に関西の歴史や感性のあり方に迫る。街ごとに微細に異なるメニューや命名の謎についてなど多角的にアプローチを開始。アウトプット形式を事前に決めずに作りながら考え、その過程も公開しながら、数年かけてリサーチを続けていくことが特徴だ。
フェスティバル期間中には、経過報告を兼ねたパブリックイベントを開催します。
リサーチメンバー:
dot architects、和田ながら、今村達紀、小島寛大、
川崎陽子、塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップ
☞ Kansai Studies 第2期「お好み焼き」 クロージングイベント (ライブ配信)
Kansai Studies 2021 Autumn のリサーチテーマは「お好み焼き」。
その締めくくりとなるクロージングイベントでは、
実際に色々な種類の「お好み焼き」を焼きながら、
会場に展示した「あなたのお好み焼きアンケート」に寄せられたた
くさんの回答や3種類の映像のテキストなどをいい具合に色々混ぜて、
今風にネット配信でお届けします。
新手の料理番組? それとも、新種のシアトリカル・ストリーミング?
一夜限りの「お好み焼き的パフォーマンス」。ぜひご覧ください。
10.24 (日) 19:30 (約60分)
KYOTO EXPERIMENT Youtubeチャンネルにて配信 (申込不要・無料)
展示 | 10.9 (土) – 10.24 (日) | 13:00–20:00 |
(最終日は18:00まで) | ||
クロージングイベント | 10.24 (日) 19:30 |
dot architects
建築家ユニット。大阪・北加賀屋にて、アート、オルタナティブ・メディア、アーカイブ、建築、地域研究、サークル、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず様々な人との協働を実践している。設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。これまでもKYOTO EXPERIMENTではデザインチームUMA / design farmとのリサーチプロジェクト「researchlight」を展開。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史、宮地敬子、池田藍、石田知弘の7名。
和田ながら
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。日常的な視力では見逃し続けてしまう厖大な細部を言葉と身体で接写する、あるいは捉えそこないつまづくさまを連ねるように作品を制作。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2018年より多角的アートスペース・UrBANGUILDブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」に取り組んでいる。2021年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
リサーチメンバー:dot architects、和田ながら、今村達紀、小島寛大、川崎陽子、塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップ
出演:飯坂美鶴妃、今村達紀、諸江翔大朗
映像:小西小多郎
クロージング・イベント
出演:dot architects、飯坂美鶴妃、今村達紀、諸江翔大朗
構成:和田ながら
映像配信:嶋田好孝、福岡想、松見拓也 (slide//show)
ウェブサイト制作・ロゴデザイン:松見拓也
制作:小島寛大
助成:一般財団法人地域創造 [Intergenerational Thinking - 世代間の対話]
主催:KYOTO EXPERIMENT