展示
吾郷 佳奈
ナルシスとエコー
「自画像の方法」を考えています。わたし自身の輪郭線、わたし以外のものとの境界線を知り、感覚したいのです。その一環として「わたし」を認識するための「鏡」を使っています。
鏡の中の自身の輪郭線のゆらぎを目でなぞり、右手に持ったペンで描き残していくことで、鏡は線で埋め尽くされ、「わたし」の姿は遠のいていきます。
また、鏡面状の「わたし」の線は、画面に固定されることで目の前の風景を映します。
わたしが見えなくなっていくこと。多くのものを映し始めること。
自分を知ろうとする一連の動きの答えのようにも感じるのです。
ギリシャ神話におけるナルシスとエコーの物語になぞらえて、もう一度自分の輪郭を覗き込んでみます。
10.5(木)-10.23(月)
ホテル館内アートギャラリーのため、年中無休・24時間入場可。
※KYOTO EXPERIMENTではフリンジ「More Experiments」のチケットを取り扱っておりません。チケット取扱い、お問合せに関しては、直接各カンパニー/アーティストにお問合せください。