2021.10.1 Fri - 10.24 Sun

magazine

『擬娩』ワークショップレポート「夏休みの日記」

2021.10.5

2021年8月、和田ながら×やんツー『擬娩』のワークショップを2週にわたって4回行いました。このワークショップは和田、やんツーだけでなく10代の公募出演者3名を含めたメンバー全員が初めて顔合わせをした日であり、お互いについて、擬娩についてじっくりと知っていく時間となりました。
今回は「夏休みの日記」と題して、演出家の和田、美術家のやんツー、演出助手の中村、出演者のオサム、石川、岸本、杦本、松田から8月のワークショップの感想を集めました。

<ワークショップの内容>

1回目:
演劇的な手法を使った自己紹介を行い、和やかなムードで始まりました。和田から『擬娩』が誕生した経緯について説明を受け、初演時の映像を全員で見返しました。

2回目:
舞台美術を初めて担うメディアアーティストのやんツーが、これまでどんなことを考え作品をつくってきたのか簡単な講義を行いました。さらに、実践編として日用品を何かに見立てて話をするというワークショップを全員で行いました。

3回目:
妊娠・出産の体験談を4時間にわたって聞きました。

4回目:
自分の身体について身体を使って相手に説明するワークや、2人1組みで人間を知らない宇宙人に人間について説明するワークを行いました。
 
 

◉和田ながら (演出家)
 1日め。自己紹介をして、ミニマムでシンプルな演技のエクササイズを全員でやってみる。2019年の『擬娩』の映像を見る。良くも悪くも妊娠・出産への畏れがむきだしの作品だったなと思う。2日めはやんツーさんのこれまでの作品紹介がメイン。やんツーさんの関心と演劇に共通点がありすぎて頷きまくっていた。3日めは出産を経験された方にオンラインでインタビュー。情報がぎっしりで、お話を聞き終えたあとはフーッと深呼吸。4日めは演劇を使っていくつかのパターンで遊んでみる。みんなよく笑う。苦しいことを扱うときも、こんなふうに朗らかにいたい。
京都の冬は寒く、夏は暑い。2019年の時は冬につくっていたので、ギュッと寒さに耐えるような感覚が残っている。今回は夏だ。明るい。暑い。湿っている。この、夏の身体でやっていく。

◉やんツー (美術家)
8月の土日2週分、計4日間にわたって行われた擬娩リクリエーションのためのワークショップは大変有意義なものだった。まず舞台作品に本格的に参加するのが初めてだった私は、記者会見を経ても尚、どうやって作品ができあがっていくんだろうかと、どこかふわふわしていて他人事のような気分でさえあったが、出演者、関係スタッフの方々とたくさんコミュニケーションを取り、簡単なワークを共にすることでグッと現実的な実感を伴って「この作品に参加するんだと」強く感じることができた。
具体的にそう感じさせる要因になったのが、1日目と2週目の2日目に和田さんのワークショップの中で実施されたお話会と称した「小芝居」をする経験だ。前の人が話すちょっとした小話を次の人が、あたかも自分が経験したように人前で語る。至極シンプルで簡単なことなのに、演劇をつくったり考えたりする上でとても重要なことがたくさん詰め込まれてるような、色んな方向に思考させられるような、やったことありそうで実は初めての経験のような、とても豊かな体験だった。そして和田さんの朗らかな雰囲気に引っ張られて、4日間皆でゲラゲラ笑いながらいい雰囲気で楽しく過ごせたのがとても良かった。どんな作品に仕上がっていくのかこれからが楽しみです。

◉中村桃子 (演出助手)
 「立場」って言葉は「立っている場所」って書くんだな、なんて一見当たり前のようなことをあらためて実感するWSでした。私達は全知全能の神ではないから一度きりの人生で森羅万象すべてを知ることなんてできっこないし、何かを経験したことがある、ないというのも人それぞれで、そこに優劣はない。どっちが偉いとか、誰がだめだとかそんなことはない。ただ、皆それぞれに過ごしてきた時間や生まれた感情があって、それは唯一無二のもので。違う存在である以上、完全に同じ形でそれを知ることはできないけれど、他人のそれを過剰に美化するでもなく、軽んじるでもなく、別の場所からその人に「向き合う」のでもなく、その人と「同じ視点に立ってみる」ことで何が見えるのか。結構難しくて、でもすごく大切で、日々を豊かにする試みをしている気がします。
 
 

◉石川大海 (出演者、高2)
 初日稽古へ行くとき緊張と不安が大きくて稽古場へ行くまでずっと自分は何をしなければいけないのか、学生の自分に何が出来るのだろうかなどとばかり考えていたことを今でも鮮明に覚えています。初日は正直ふわふわしていて、お話会や初演の鑑賞も自分は十分にやりきれなかったと思っていました。それに加えて人見知りであまり他の役者の方と上手くコミュニケーションが取れずに幸先不安になってしまっていました。でも、自分で肩に力が入り過ぎていることに気づいて、無理して何かしようじゃなく、まずはその場で感じたことを大切にして何でもいいから発言出来ればいいかなくらいの気持ちで2回目からは稽古をしました。自分で自分に期待をかけることで自分の可能性を広げられると思っていますが、これから擬娩で僕がすべきことは、まさに自分の幅を拡げて稽古に臨むことだと今までの稽古を終えて思いました。

◉オサム (出演者、中3)
8/14
知らない人が沢山いて、ずっと緊張した。緊張と(大雨と)低気圧で胃がひっくり返った気分だった。過去の公演を見せてもらった、衝撃で色々考えながら帰った。これからどうなるんだろう…。

8/15
やんツーさんのお話を聞いたりした、楽しかった。
こういう事をしている人がこの公演に関わって何を作ってくれるのか、とても楽しみ。

8/21
出産体験のある人の話を聞いた。周りの人の質問と感想が面白かった。

8/22
インプットが多かったのでアウトプットした日。宇宙人になったり少し身体動かしたり楽しかった!
全て、経験のない未知の事だから怖くて怖くて仕方が無かったけど4回ワークショップを受けて何だかやってけそうな気がしました。心配性なので怖いこともまだありますが楽しみな事の方が多いので公演が楽しみです。
 
 


◉杦本まな保  (出演者、高3)
1日目。顔合わせどんな人達なんだろう。怖くないかな。など不安を抱えながら向かいましたが、とても温かい現場でとてもほっとしました。しかし、初演時の映像を観させてもらい、まだ自分の頭では消化しきれるものではなく、妊娠に対して無知なんだと改めて実感しました。

2日目。やんツーさんのワークショップ。物を使ってお話をするワークで実際の用途でなくてもあたかもそれが正解のように見えてくるのが面白かったです。

3日目。妊娠について深く考え始めるきっかけになった日でした。とても貴重な期間を疑似体験させて頂いたような気分になりました。

4日目。皆さんの事をまた少ししれた気がした日でした。これから本格的に入っていく稽古がとても楽しみです。

◉岸本昌也 (俳優)
他人のエピソードを借り、その人を真似て話す「お話し会」をする。メンバーの声、雰囲気、話し方をよく知ることができて、はじめましてのタイミングにはもってこいのワークだと思った。見聞きして、想像して、自分に落とし込んで、話してみる。『擬娩』の根幹の部分を改めて思い出した。
『擬娩』初演の映像を見て、コロナ禍をはじめとした周りの状況、そして自分自身も結構変わっていることに気づく。あのセリフはちょっともう言いにくいな、など。新しいメンバーから「上演は暗くて怖い雰囲気がした。妊娠出産は明るくておめでたいイメージがある。」という感想が出た。確かに。当時の稽古では妊娠出産をとりまく問題やざまざまな分断、自分の無知に頭を抱えていたことを思い出す。同じ題材に今回はまた違ったアプローチができそうです。

◉松田早穂 (俳優)
2021年8月、初演から1年と8か月が経って、雨の多い夏にワークショップが始まり擬娩の再演に取り組むことになった。中学生一人高校生二人の出演者と美術のやんツーさんに初めて出会う。大きく形の変わる作品になるだろうから、ほとんど初演のような心持でどこからコミュニケーションするかまごつきながらゆっくりと始まった。擬娩という作品に関わると、稽古をしてもしていなくても、ものごとの生まれる瞬間を見つけようとして注意深くなり、無意識に生物的な感覚が敏感になっていく感じがする。最終日、少し早く着いて稽古場の近くを歩いた。猿寺の看板があって「見ざる、思わざる、言わざる、為さざる、合掌ざる、持たざる、忘れざる、聞かざる」の八猿が中にいるらしく見たかったけど見られなかった。決めつけないこと、すぐ目に見えないこと、予測できないことを大事にしようと思う。
 
 

一覧に戻る

あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをがぎぐげござじずぜぞだぢづでどばびぶべぼぱぴぷぺぁぃぅぇぉっゃゅアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲガギグゲゴザジズゼゾダヂズデドバビブベボパピプペポァィゥェォッャュヴ亜哀挨愛曖悪握圧扱宛嵐安案暗以衣位囲医依委威為畏胃尉異移萎偉椅彙意違維慰遺緯域育一壱逸茨芋引印因咽姻員院淫陰飲隠韻右宇羽雨唄鬱畝浦運雲永泳英映栄営詠影鋭衛易疫益液駅悦越謁閲円延沿炎怨宴媛援園煙猿遠鉛塩演縁艶汚王凹央応往押旺欧殴桜翁奥横岡屋億憶臆虞乙俺卸音恩温穏下化火加可仮何花佳価果河苛科架夏家荷華菓貨渦過嫁暇禍靴寡歌箇稼課蚊牙瓦我画芽賀雅餓介回灰会快戒改怪拐悔海界皆械絵開階塊楷解潰壊懐諧貝外劾害崖涯街慨蓋該概骸垣柿各角拡革格核殻郭覚較隔閣確獲嚇穫学岳楽額顎掛潟括活喝渇割葛滑褐轄且株釜鎌刈干刊甘汗缶完肝官冠巻看陥乾勘患貫寒喚堪換敢棺款間閑勧寛幹感漢慣管関歓監緩憾還館環簡観韓艦鑑丸含岸岩玩眼頑顔願企伎危机気岐希忌汽奇祈季紀軌既記起飢鬼帰基寄規亀喜幾揮期棋貴棄毀旗器畿輝機騎技宜偽欺義疑儀戯擬犠議菊吉喫詰却客脚逆虐九久及弓丘旧休吸朽臼求究泣急級糾宮救球給嗅窮牛去巨居拒拠挙虚許距魚御漁凶共叫狂京享供協況峡挟狭恐恭胸脅強教郷境橋矯鏡競響驚仰暁業凝曲局極玉巾斤均近金菌勤琴筋僅禁緊錦謹襟吟銀区句苦駆具惧愚空偶遇隅串屈掘窟熊繰君訓勲薫軍郡群兄刑形系径茎係型契計恵啓掲渓経蛍敬景軽傾携継詣慶憬稽憩警鶏芸迎鯨隙劇撃激桁欠穴血決結傑潔月犬件見券肩建研県倹兼剣拳軒健険圏堅検嫌献絹遣権憲賢謙鍵繭顕験懸元幻玄言弦限原現舷減源厳己戸古呼固股虎孤弧故枯個庫湖雇誇鼓錮顧五互午呉後娯悟碁語誤護口工公勾孔功巧広甲交光向后好江考行坑孝抗攻更効幸拘肯侯厚恒洪皇紅荒郊香候校耕航貢降高康控梗黄喉慌港硬絞項溝鉱構綱酵稿興衡鋼講購乞号合拷剛傲豪克告谷刻国黒穀酷獄骨駒込頃今困昆恨根婚混痕紺魂墾懇左佐沙査砂唆差詐鎖座挫才再災妻采砕宰栽彩採済祭斎細菜最裁債催塞歳載際埼在材剤財罪崎作削昨柵索策酢搾錯咲冊札刷刹拶殺察撮擦雑皿三山参桟蚕惨産傘散算酸賛残斬暫士子支止氏仕史司四市矢旨死糸至伺志私使刺始姉枝祉肢姿思指施師恣紙脂視紫詞歯嗣試詩資飼誌雌摯賜諮示字寺次耳自似児事侍治持時滋慈辞磁餌璽鹿式識軸七叱失室疾執湿嫉漆質実芝写社車舎者射捨赦斜煮遮謝邪蛇尺借酌釈爵若弱寂手主守朱取狩首殊珠酒腫種趣寿受呪授需儒樹収囚州舟秀周宗拾秋臭修袖終羞習週就衆集愁酬醜蹴襲十汁充住柔重従渋銃獣縦叔祝宿淑粛縮塾熟出述術俊春瞬旬巡盾准殉純循順準潤遵処初所書庶暑署緒諸女如助序叙徐除小升少召匠床抄肖尚招承昇松沼昭宵将消症祥称笑唱商渉章紹訟勝掌晶焼焦硝粧詔証象傷奨照詳彰障憧衝賞償礁鐘上丈冗条状乗城浄剰常情場畳蒸縄壌嬢錠譲醸色拭食植殖飾触嘱織職辱尻心申伸臣芯身辛侵信津神唇娠振浸真針深紳進森診寝慎新審震薪親人刃仁尽迅甚陣尋腎須図水吹垂炊帥粋衰推酔遂睡穂随髄枢崇数据杉裾寸瀬是井世正生成西声制姓征性青斉政星牲省凄逝清盛婿晴勢聖誠精製誓静請整醒税夕斥石赤昔析席脊隻惜戚責跡積績籍切折拙窃接設雪摂節説舌絶千川仙占先宣専泉浅洗染扇栓旋船戦煎羨腺詮践箋銭潜線遷選薦繊鮮全前善然禅漸膳繕狙阻祖租素措粗組疎訴塑遡礎双壮早争走奏相荘草送倉捜挿桑巣掃曹曽爽窓創喪痩葬装僧想層総遭槽踪操燥霜騒藻造像増憎蔵贈臓即束足促則息捉速側測俗族属賊続卒率存村孫尊損遜他多汰打妥唾堕惰駄太対体耐待怠胎退帯泰堆袋逮替貸隊滞態戴大代台第題滝宅択沢卓拓託濯諾濁但達脱奪棚誰丹旦担単炭胆探淡短嘆端綻誕鍛団男段断弾暖談壇地池知値恥致遅痴稚置緻竹畜逐蓄築秩窒茶着嫡中仲虫沖宙忠抽注昼柱衷酎鋳駐著貯丁弔庁兆町長挑帳張彫眺釣頂鳥朝貼超腸跳徴嘲潮澄調聴懲直勅捗沈珍朕陳賃鎮追椎墜通痛塚漬坪爪鶴低呈廷弟定底抵邸亭貞帝訂庭逓停偵堤提程艇締諦泥的笛摘滴適敵溺迭哲鉄徹撤天典店点展添転填田伝殿電斗吐妬徒途都渡塗賭土奴努度怒刀冬灯当投豆東到逃倒凍唐島桃討透党悼盗陶塔搭棟湯痘登答等筒統稲踏糖頭謄藤闘騰同洞胴動堂童道働銅導瞳峠匿特得督徳篤毒独読栃凸突届屯豚頓貪鈍曇丼那奈内梨謎鍋南軟難二尼弐匂肉虹日入乳尿任妊忍認寧熱年念捻粘燃悩納能脳農濃把波派破覇馬婆罵拝杯背肺俳配排敗廃輩売倍梅培陪媒買賠白伯拍泊迫剥舶博薄麦漠縛爆箱箸畑肌八鉢発髪伐抜罰閥反半氾犯帆汎伴判坂阪板版班畔般販斑飯搬煩頒範繁藩晩番蛮盤比皮妃否批彼披肥非卑飛疲秘被悲扉費碑罷避尾眉美備微鼻膝肘匹必泌筆姫百氷表俵票評漂標苗秒病描猫品浜貧賓頻敏瓶不夫父付布扶府怖阜附訃負赴浮婦符富普腐敷膚賦譜侮武部舞封風伏服副幅復福腹複覆払沸仏物粉紛雰噴墳憤奮分文聞丙平兵併並柄陛閉塀幣弊蔽餅米壁璧癖別蔑片辺返変偏遍編弁便勉歩保哺捕補舗母募墓慕暮簿方包芳邦奉宝抱放法泡胞俸倣峰砲崩訪報蜂豊飽褒縫亡乏忙坊妨忘防房肪某冒剖紡望傍帽棒貿貌暴膨謀頬北木朴牧睦僕墨撲没勃堀本奔翻凡盆麻摩磨魔毎妹枚昧埋幕膜枕又末抹万満慢漫未味魅岬密蜜脈妙民眠矛務無夢霧娘名命明迷冥盟銘鳴滅免面綿麺茂模毛妄盲耗猛網目黙門紋問冶夜野弥厄役約訳薬躍闇由油喩愉諭輸癒唯友有勇幽悠郵湧猶裕遊雄誘憂融優与予余誉預幼用羊妖洋要容庸揚揺葉陽溶腰様瘍踊窯養擁謡曜抑沃浴欲翌翼拉裸羅来雷頼絡落酪辣乱卵覧濫藍欄吏利里理痢裏履璃離陸立律慄略柳流留竜粒隆硫侶旅虜慮了両良料涼猟陵量僚領寮療瞭糧力緑林厘倫輪隣臨瑠涙累塁類令礼冷励戻例鈴零霊隷齢麗暦歴列劣烈裂恋連廉練錬呂炉賂路露老労弄郎朗浪廊楼漏籠六録麓論和話賄脇惑枠湾腕𠮷×ん々吾