ミーティングポイント/展示
CMTK(森千裕×金氏徹平)
ミーティングポイント
すんなりわかったら面白くない
何事も、迷ってからが本番
KYOTO EXPERIMENTにくるのが初めて?
どんな作品に出会えるか知りたい?なにか面白いものに出会いたい?
子どもから大人まで楽しめる、会期中に出現するフェスティバルと観客の交流の場「ミーティングポイント」へ。
フェスティバル期間中、ロームシアター京都の中庭「ローム・スクエア」に、観客とフェスティバルとをつなぐ交流の場「ミーティングポイント」が出現します。そこでは、森千裕と金氏徹平によるアートユニット「CMTK」による作品を展示します。作品そのものがミーティングポイントになり、作品を背景にイベントやワークショップを行うほか、併設するフェスティバルボックスでは各公演・プログラムの案内や情報発信を行います。
独自の視点による都市観察を通じて収集したイメージの断片を取り込んで制作する森と、身の回りの事物を素材にコラージュ的手法を用いて制作する金氏が、レンチキュラー印刷*を用いてつくりだす作品《Star & Dust(KYOTO)》は、まるで変化し続ける屏風、もしくは人を惑わす迷路のような壁としてその場に現れます。また会期中も空間は変容し続けます。身体や眼を動かしながら、様々なイメージが浮かびあがり、移り変わる瞬間をお楽しみください。
*見る角度によってイメージが立体的にみえたり、変化して見えたり、動いて見えたりする印刷手法
《関連イベント情報》
会期中には、ワークショップ、落語、コミュニティラジオなど、子どもから大人まで楽しめるイベントを開催します。(雨天等の状況により中止、場所が変更となる場合があります。)
■CMTKワークショップ
CMTKと一緒に体を動かしてレンチキュラーによるイメージの変化を観察し、移り変わるイメージを絵に描いてみましょう。
日時:10月2日(日)12:30〜14:00
参加費:無料
対象:5歳〜小学生(未就学児は保護者の方と一緒にご参加ください)
定員:10組(先着順受付)
申込方法:下記、申し込みフォームより受付
☞申し込みフォーム
■ミーティングポイントでみる落語
①10月8日(土)14:00〜15:00 【出演:桂二葉】
②10月10日(月・祝)16:30〜17:00 【出演:岡嶋秀昭、桐山泰典(京都役者落語の会)】
③10月15日(土)14:00〜14:30 【出演:藤原大介、二口大学(京都役者落語の会)】
参加無料・予約不要
桂二葉
旧き良き大阪ことばが息づく古典落語を守り演じながらも、上方に暮らす愛嬌あふれる人々、たくましく生き抜く人々を現代の新たな感覚で活きいきと描く。2011年の入門以来、「女性が古典落語を演じることは難しい」と言われてきた定説を覆そうともがき、令和3年NHK新人落語大賞で女性初の大賞を受賞。約300年続く古典芸能である落語の世界に変革をもたらすべく奮闘を続ける。
京都役者落語の会
2001年京都下鴨の小劇場のメッカ旧アトリエ劇研主催の新春寄席として産声をあげる。2004年から「京都役者落語の会」と名付け演者自らが主催者となり会を企画運営し現在に至る。これまで新春劇研寄席、五丁目寄席、立誠寄席などを企画運営。メンバーは朝ドラ俳優から海外公演を行うパフォーマーまで多彩な顔触れ(現在のメンバーは岡嶋秀昭、桐山泰典、藤原大介、二口大学、エディ・B・アッチャマンの5人)。ベテラン俳優ならではの個性的な演技力をもってしての力技をお楽しみください。
■コミュニティラジオ
毎週木曜日の12:30よりKYOTO EXPERIMENT Instagramアカウント(@kyotoexperiment)にてライブ配信します(視聴無料・申込不要)。
10.1(土)–10.23(日)
12:00-18:00(火・水曜休み)
(10/1, 2, 8, 15, 16, 21, 22, 23☞12:00-21:30)
*雨天時等は休場となる場合があります。
CMTK(森千裕×金氏徹平)
京都
森千裕と金氏徹平によるユニット。森が長年にわたって日常的に撮影を続ける路上、風景、テレビ画面などを対象とした写真が切り取っているものは、瞬間的に過ぎ去ってしまう、もしくはゴミのように扱われる事物や状況が持つ美しさや光、あるいは異世界への入り口のようなものである。それらを金氏が編集、コラージュし、物質と接続することからプロジェクトは始まる。それらは複数の視線による複数の切断と複数の接続が複雑に混在した、現実と非現実を行き来する新しいイメージである。2021年 「Art Collaboration Kyoto」(京都)、「やんばるアートフェスティバル」(沖縄)に参加。
森千裕(もり・ちひろ)
京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻修了。現在、同大学非常勤講師。独自の視点による都市観察を通じて拾った断片を取り込み、絵画、ドローイング、彫刻、アニメーション、写真、インスタレーションなど多様な手法で制作。その作品は、不穏さと美しさ、生の残酷さと面白さが共存し、アナーキーかつ人間的である。個展「omoide in my head」(豊田市美術館、2017)など国内外での展覧会のほか、2019年には、「東京2020公式アートポスター」の制作アーティストのひとりに選ばれた。
金氏徹平(かねうじ・てっぺい)
京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。現在、同大学准教授。日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作。彫刻を中心とした多様な手法で制作。 一貫して物質とイメージの関係を顕在化する造形システムの考案を探求している。チェルフィッチュとのコラボレーションによる「消しゴム森」(金沢21世紀美術館、2020)など国内外での展覧会のほか、舞台美術や装丁も多数。 『tower (THEATER)』(ロームシアター京都、KYOTO EXPERIMENT 2017)では、自身の映像作品を舞台化した。
会場設計・施工:dot architects
協賛:株式会社サンエムカラー、株式会社グランマーブル
協力:Atelier Tuareg、片岡構造、京都市メディア支援センター、西往寺、六波羅蜜寺、ギャラリー・パルク
画像提供(一部):京都国立博物館
後援:公益社団法人京都市観光協会
主催:KYOTO EXPERIMENT
令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業
(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
「KYOTO EXPERIMENT ミーティングポイント」プロジェクト〜京都の文化資源を活かした交流の広場