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Kansai Studies 振り返り会
2022.12.7
KYOTO EXPERIMENTでは、2020年度からの3名の共同ディレクター体制の出発にあたり、鑑賞型とは異なるプログラムとして「Kansai Studies」を始動しました。このプログラムは、関西を拠点に活動するアーティストの視点で、KYOTO EXPERIMENTが立脚する地域についてリサーチするものです。KYOTO EXPERIMENTはこれまで京都市内を中心に開催してきたフェスティバルですが、私たちに影響を与えている文化はより流動的であることから少しリサーチの範囲を広げ、関西地域を対象としました。その結果、琵琶湖や大阪湾まで移動しながら、リサーチメンバーであるアーティストが興味を示す事象や物事をリサーチしてきました。
2020年〜2022年のリサーチで中心となったのは、大阪を拠点にする建築家ユニット dot architectsと、京都を拠点にする演出家・和田ながらさん。初年度(2020年)は「水と琵琶湖」、2年目(2021年)は水の恵みをいただく食事に着目し、関西になじみの深い「お好み焼き」についてリサーチしました。3年目の2022年にはそれらのリサーチの集大成としての演劇作品を制作し、フェスティバルで上演しました。
和田さんとdot architectsによる3年間のリサーチはこれでひと区切りとし、2023年度からのKansai Studiesの新しい展開を考えていくにあたり、これまでの活動を振り返る報告会を開催します。リサーチの軌跡をたどりながら、次年度以降の発展的な継続方法について、参加いただく方にもコメントをいただき、話し合う機会としたいと考えています。ぜひご参加ください。
Kansai Studies ウェブサイト
https://kansai-studies.com/
リサーチの記録(Scrap Box)
https://scrapbox.io/kansaistudies/
Kansai Studies『うみからよどみ、おうみへバック往来』公演ウェブページ
https://kyoto-ex.jp/kansai-studies/2022_kansai-studies/
☞詳細
日時:12月20日(火)19:00~21:00
場所:京都芸術センター ミーティングルーム2
登壇者:Kansai Studies 2020-2022 リサーチメンバー[和田ながら(演出家)、dot architects(建築家ユニット)、今村達紀、川崎陽子・塚原悠也・ジュリエット・ナップ(KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター)]
参加費:無料
申込:下記のWEBフォームよりお申込みください。
https://kansai-studeis1220.peatix.com
※予約優先
お問合せ:KYOTO EXPEIRMENT事務局
Email: office@kyoto-ex.jp
TEL: 075-213-5839
☞アーティストプロフィール
和田ながら
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。日常的な視力では見逃し続けてしまう厖大な細部を言葉と身体で接写する、あるいは捉えそこないつまづくさまを連ねるように作品を制作。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2018年より多角的アートスペース・UrBANGUILDブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」に取り組んでいる。
dot architects
家成俊勝、赤代武志により設立された建築家ユニット。大阪・北加賀屋にて、アート、オルタナティブ・メディア、アーカイブ、建築、地域研究、サークル、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず様々な人との恊働を実践している。設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。代表作はUmaki Camp(2013、小豆島)、千鳥文化(2017、大阪)など。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、宮地敬子、池田藍、勝部涼亮の6名。