上映会・トーク
ティノ・セーガル関連企画
ティノ・セーガル『これはあなた』に加え、ポストモダンダンスの源流とその継承について紐解くビデオダンス上映とトークを、期間中に京都市京セラ美術館で開催します。
キュレーション・レクチャー:中島那奈子(ダンス研究者、ダンスドラマトゥルク)
①フォーエバーポストモダンダンス
イヴォンヌ・レイナー個人蔵の「Trio A、旗とともに」を本邦初公開!
一日目は「フォーエバーポストモダンダンス」と銘打って米国ポストモダンダンスの魅力をお話しします。ポストモダンダンスを代表するNYジャドソン教会派のメンバーの初期の代表作に加え、彼らに影響を与えた振付家マース・カニングハムと作曲家ジョン・ケージの作品を上映します。ベトナム戦争や検閲など1960、70年代当時の状況を踏まえつつ、KYOTO EXPERIMENTで紹介された作品の、近年の展開を振り返ります。ダンスと映像の関係に焦点をあてながら、実験的な試みであったポストモダンダンスが、なぜいまも語り続けられるのか、その魅力を紹介します。
②ポストモダンダンスとビジュアルアーツ
ダンスがビジュアルアーツに最も近付いた時期であるポストモダンダンスは、今も多くの人々にとって「コンテンポラリー」につながる参照項として重要な意味を持ち続けています。二日目はポストモダンダンスに参加した美術家の作品を紹介しながら、ポストモダンダンスと現代アートとの接点を探ります。
10月21日(金)トークゲスト
岡村恵子
東京都現代美術館(1995-2008、2021-現在)、東京都写真美術館(2008-2021)にて学芸員として数多くの現代美術展の企画実施に携わる。2009年、映像とアートの領域横断的なフェルティバル「恵比寿映像祭」を立ち上げ、第13回までディレクター/キュレーターを務める。近年の主な企画に「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像1970年代から現在まで」(2019)、「山城知佳子 リフレーミング」(2021)がある(いずれも東京都写真美術館)。
①10.2(日)
11:30–12:30 映像上映
12:40–14:10 トーク
②10.21(金)
18:00–19:00 映像上映
19:10–20:40 トーク
中島那奈子(ダンス研究者、ダンスドラマトゥルク)
老いと踊りの研究と創作を支えるドラマトゥルクとして国内外で活躍。作品に「イヴォンヌ・レイナーを巡るパフォーマティヴ・エクシビジョン」(京都芸術劇場春秋座2017)「能からTrio Aへ」(名古屋能楽堂2021)。2019/20年ベルリン自由大学ヴァレスカ・ゲルト記念招聘教授。編著に『老いと踊り』(勁草書房)、2017年米国ドラマトゥルク協会エリオットヘイズ賞特別賞。 http://www.dancedramaturgy.org
関連企画キュレーション:中島那奈子
主催:KYOTO EXPERIMENT、Dance Reflections by ヴァン クリーフ&アーペル