2021.10.13
演劇
全力で不条理に突進する面々による、痛快オフビート演劇!
11年ぶりにKYOTO EXPERIMENTに帰ってくる「鉄割アルバトロスケット」は、東京・根津の寄席で結成され、劇作家・小説家の戌井昭人が脚本を手がけるパフォーマンス集団。浪花節や落語、ブルース、ビートニクなど、民衆の放浪芸とカウンターカルチャーからインスパイアされ、寸劇・歌・踊りを織り交ぜた1-5分の出し物をダダダと矢継ぎ早に繰り出すスタイルが特徴だ。そうして光を当てるのは、社会から「ちょっぴりズレてる人々」の日常のあれやこれや。世の不条理にあえて全力で飛び込んでいくパフォーマーたちの滑稽で痛快な姿を通して、物事の本質をグサッとえぐり出していく。
そんなズレてる面々が躍動する世界は、とかくクリーンな現代都市では失われつつある風景でもある。パンデミックで不寛容さが倍増した時代ではなおさらだ。阿呆、無常、アウトローが炸裂する鉄割的世界は、もはやノスタルジーになってしまうのか、それとも——? 観客の間近で、見世物小屋的に展開していく演目を体感し、ぜひ、あなた自身の目で見極めてほしい。
10.22 (金) 19:00
10.23 (土) 14:00
10.24 (日) 15:00
上演時間☞90分
言語:日本語
開場は開演の30分前
鉄割アルバトロスケット
日本
1997年、パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を東京・根津の寄席「宮永会館」にて結成。一公演につき、1-5分からなる演目約50本を矢継ぎ早に繰り出す。寸劇・歌・踊りなどが多様に無関係な様式で混ざり合いながら、古典落語、浪花節、ロックンロール、パンク、文学、映画、食い物などなど、ごった煮の要素を織り交ぜ、感覚をアウトフォーカスしつつ「そこはかとない無常観・無意味状態のルール・高尚な曖昧・理不尽な感動・完成された不自然・間の抜けた刺激・感動的な阿呆らしさ」が自然に出てくる内容になっている。 劇作・出演の戌井昭人は小説『すっぽん心中』(2013年、第40回川端康成文学賞受賞)、『のろい男 俳優・亀岡拓次』(2016年、第38回野間文芸新人賞受賞)など、作家活動も行っている。
作:戌井昭人
演出:牛嶋みさを
出演:戌井昭人、奥村勲、中島朋人、マークス雅楽子、村上陽一、渡部真一、向雲太郎、古澤裕介、東陽片岡、湯山大一郎
音響:佐々木尚幹
照明:足立祥こ
衣裳:萩野緑
制作:松島さとみ
協力:マークス朗
製作:鉄割アルバトロスケット
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:KYOTO EXPERIMENT