展示・パフォーマンス
チェン・ティエンジュオ
牧羊人
アートとサブカル、宗教の境界線がとけ合う祝祭に飛び込め!
パフォーマンスから映像、デザイン、ファッション、電子音楽、宗教まで、ジャンルやメディアを自由に横断する中国ミレニアル世代の旗手、チェン・ティエンジュオ。彼の作品では、ひとつのパフォーマンスが独立した映像作品となり、そこからさらにオブジェや絵画、空間と融合し、新たな(創造的)作品へ進化していくことが多い。
チェンが今回発表する最新作『牧羊人』も、複数の過去作品をリミックスし、進化させたパフォーマンス×インスタレーションのハイブリッド空間となる。中国語で“羊飼い”を意味するタイトルは、多くの宗教において「失われた魂の探究」を意味するメタファーであり、転じて精神的変容の出発点を象徴する。最新の映像作品『The Dust』を用いて構成されるメインギャラリーは、神秘的な宗教儀式とレイブパーティが混淆する祝祭的空間となり、鑑賞者が精神世界を旅するための格好の舞台装置となることだろう。オープニングの週末には、チェンがディレクションする3時間に及ぶ音楽ライブとDJパフォーマンスも開催される。さらなる恍惚とトランスの世界へどっぷり身を浸し、自らの自我を解き放ってみてはいかがだろうか。
出演:
10.2 (土) ☞ Eartaker, Prettybwoy, VMO (a.k.a. Violent Magic Orchestra)
10.3 (日) ☞ Mars89, VMO (a.k.a. Violent Magic Orchestra) , ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U
*10.1はニュイ・ブランシュのための展覧会特別プレビュー
*10.2, 3はライブパフォーマンス準備のため展示は公演チケット購入者のみ入場可。
【ライブパフォーマンス注意事項】
・13歳未満入場不可
・公演日はチケット購入者のみ15:30から展示をご覧いただけます。
・オールスタンディング形式で、座席はありません。観客同士の距離を保ち、感染症対策を講じます。
チェン・ティエンジュオ Tianzhuo Chen
中国
1985年北京生まれ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでグラフィックデザインの学位、チェルシー・カレッジ・オブ・アートでファインアートの修士号を取得。2012年に帰国後は中国で複数の展覧会を開催した。2015年、パリのパレ・ド・トーキョーにて、海外で初めての個展を開催。ヴィジュアルアーツ作品のほか、パフォーマンス作品も制作している。チェンのオブジェクトやパフォーマンス、映像作品は、カラフルでグロテスク、キッチュなイメージを用いてアジアの心霊主義やLGBT、イコノグラフィー、舞踏、ヴォーギングやクラブカルチャーについて直接的に言及し、消費主義や超越主義といったテーマに触れながら我々を取り巻く道徳的態度の崩壊と信念との間を接続する。チェンの作品は、厳密に台本に沿ったストーリーや思考、政治的声明と、現代のクラブ文化やカウンターカルチャーに関わるセルフ・エンパワメントの儀礼化された出来事とを織り交ぜる。
☞展示
アーティスティック・ディレクション、コンセプト:チェン・ティエンジュオ
照明:谷田明彦
テクニカルアドバイザー:夏目雅也
コーディネート:京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA (岸本光大、藤田瑞穂)
☞ライブパフォーマンス
ディレクション:チェン・ティエンジュオ
舞台監督:小林勇陽
照明:谷田明彦
音響:西川文章、吉田涼
テクニカルアドバイザー:夏目雅也
コーディネート:清水翼 (KANKARA Inc.)
企画・製作:KYOTO EXPERIMENT、京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA
制作: partner in crime
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:KYOTO EXPERIMENT、京都市立芸術大学
*ニュイ・ブランシュ KYOTO 2021参加プログラム