上映会
デイナ・ミシェル
「Mercurial George」&「Lay them all down」上映会
映像2本立てで堪能する、現代を生きるわたしたちにとっての「アイデンティティ」
カナダの振付家デイナ・ミシェルは彫刻、映像表現、心理学などから影響を受け、独自のダンス言語によってさまざまな潜在的社会慣習を打ち破る作品を発表。世界各地に招聘され注目を集めてきた。今回は、2016年以来上演を重ねてきたソロ作品『Mercurial George』の記録映像と、最新の映像作品『Lay them all down』(2020) の2本立てによる映像上映会で、フェスティバルのオーディエンスに紹介する。
『Mercurial George』で繊細なジェスチャー、サウンドや歌と共に問いかけられるのは、極めて普遍的かつ個人的なメッセージだ。『「アイデンティティ」とはどこから来て、どのようなかたちで、あなた自身に設定されるのか?モノや感情、愛情との影響は?』コロナ渦での開催となった今年の第11回ベルリン・ビエンナーレで初公開された映像作品『Lay them all down』は、ビジュアルアーティストのトレーシー・モリスとのコラボレーション。ライブパフォーマンスを元に構成されており、ミシェルは美術館の空間から空間へと移動し、男性用スーツや時にはラグのようなもの、様々に外見を変えながら、怒り、性、混乱、力や喜びなどさまざまな感情のなかに自己を見出していく。細やかで豊かな機微に満たされたミシェルのダンス世界を余すところなく体験して欲しい!
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2.20(土)
*開場は開演の30分前。
上映時間: 100分 (プレトーク含む)
『Mercurial George』: 60分
『Lay Them All Down』: 30分
*KYOTO EXPERIMENT共同ディレクターによるプレトークあり。
年齢制限、注意事項:
12歳以下は保護者の同伴が必要。
デイナ・ミシェル Dana Michel
カナダ、モントリオール
振付家・ライブアーティスト。1976年カナダ、オタワ生まれ。モントリオール在住。即興、彫刻、ヒップホップ、コメディ、映画、ダブ、社会状況への言及といったさまざまな要素を拡張、相互に作用させながら作品を創作し、作品の題材としている自身の経験を、それによって変容させている。20代後半でコンコーディア大学の BFA プログラムにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。それ以前は、マーケティングエグゼクティブ、競技ランナー、フットボール選手でもあった。2014年ウィーンのダンスフェスティバルインパルスタンツにてPrix Jardin d’Europeを受賞。同年、NYタイムズ紙にて、その年の注目するべき振付家の一人として紹介される。2017年、ヴェネツィア・ビエンナーレの innovation in Dance 部門で銀獅子賞受賞。2019年にはANTI Festival International Prize for Live Artを受賞。現在3つのソロ作品『Yellow Towel (2013)』『Mercurial George (2016) 』『CUTLASS SPRING (2019)』でツアーを行っている。Par B.L.euxのアソシエイトアーティスト。
☞Mercurial George
コンセプト・出演: デイナ・ミシェル
照明デザイン・テクニカルデザイン:カリヌ・ゴティエ
アーティスティックアドバイザー: マルティン・ベランジェ、ピーター・ジェイムス、マチュー・レジェ、ロズコ・ミシェル、ヨアン・ソラン
音響コンサルタント: ダビッド・ドゥリュイ
製作: デイナ・ミシェル
製作総指揮: ParB.L.eux
配給: Key Performance―アンナ・スクニカ、クン・ファンオヴ
共同製作: CDCアトリエ・ドゥ・パリ-カロリン・カールソン(パリ)、チャプター(カーディフ)、フェスティバル・トランスアメリーク(モントリオール)、インパルスタンツ(ウィーン)、8月のダンス(ベルリン)
滞在制作: ユジン・シー(モントリオール)、ダンスメーカーズ(トロント)、インパルスタンツ(ウィーン)、アクトラル/ラ・フリッシュ・ベル・ドゥ・メ(マルセイユ)、ウープ(ドゥアルヌネ)、CDCアトリエ・
ドゥ・パリ-カロリン・カールソン(パリ)、M.A.I(モントリオール)助成:カナダ・カウンシル、ケベック・アーツカウンシル
☞Lay them all down, 2020
映像、カラー、サウンド、30分
提供: デイナ・ミシェル、トレーシー・モリス
委託・共同製作: 第11回ベルリン・ビエンナーレ
助成: カナダ・カウンシル
後援: カナダ大使館
主催: KYOTO EXPERIMENT、京都芸術大学 舞台芸術センター