演劇
サマラ・ハーシュ
わたしたちのからだが知っていること
身体の知識は誰から何処へ?
ティーンと大人の対話がはじまる
関西在住のティーンエイジャーが演じる本作だが、舞台上に彼らの姿はない。円形に並べられた椅子と何も知らない12人の観客たち、そして鳴り響く着信音--。これは、受話器の向こうのティーンと対話することで舞台が進行する参加型演劇だ。
これまで異なるコミュニティの交差をテーマに作品を発表してきたサマラ・ハーシュ。この作品では、性教育や身体についての知識の形成に着目しながら、セクシュアリティ、老いや死といったトピックについての世代間対話を試みる。ティーンたちが観客に投げかけるのは、「身体について大人に聞きたいこと」という素朴な疑問。大人同士でも気まずくなるような赤裸々な問いかけに、あなたならどう反応するだろう?
ティーンとの対話によって観客たちが出会うのは、身体にまつわるさまざまな政治的・社会的視点だ。そうして舞台上では、大人/子ども、教師/生徒、パフォーマー/観客といったヒエラルキーが解体され、それぞれの立場が交差しはじめる。そこにあるのは、知識や知恵を共有するためのオルタナティブな方法かもしれない。
10.1(土)15:30 / 19:00
10.2(日)15:30 ♡ / 19:00
10.6(木)19:00
10.7(金)19:00
10.8(土)18:00
10.9(日)18:00
10.10(月・祝)18:00
♡託児あり
上演時間:105分
言語:日本語
20歳未満入場不可(10代の出演者とそれ以上の年齢の観客が対話する作品のため)。
開演後は途中入場不可。
演出の都合上、入場時にスマートフォン・携帯電話等をお預かりします。
各回定員 12 名。
サマラ・ハーシュ Samara Hersch
メルボルン、アムステルダム
演出家。オーストラリア出⾝、現在アムステルダムとメルボルンを拠点に活動している。アムステルダムのダスシアターで修士号を取得。パフォーマンスとコミュニティの接点を、作品を通して模索している。最近の作品では、世代間の対話に焦点を当て、パフォーマンスとしての会話について探求している。作品に、ティーンエイジャーがホストになり、⾝体に関する疑問について大人と対話する『Body of Knowledge』、70-80代のパフォーマーが主導する親密な出会いの作品『Sex and Death』、遠隔地の世代間の出会いがテーマの『For the Time Being』などがある。
コンセプト、リード・アーティスト:サマラ・ハーシュ
ドラマトゥルク:マリア・ロスラー
クリエイティブ・テクノロジスト:フレデリック・ロドリゲス
美術:ベレ・サントス
照明デザイン:ジェン・ヘクター
プロダクション・マネージャー:ジョーフィア・パツォライ
プロデューサー:フレイア・ウォーターソン
通訳、ユース・サポート:山口惠子
ユース・サポート・アシスタント:千代その子、中村彩世
アーティスティック・アドバイザー:メッテ・インヴァルセン、エディット・カルドー
アーティスティック・アソシエイト:カサンドラ・フミ
出演:兎瑠、こころ、さえ、さゆ、駿、そら、たまき、にこ、ひいろ、ひらく、大海、ホイミ、まな保、
みつ、M²iyu、ມື້ນີ້
劇中歌作詞作曲:松本紗英
Be SpectACTive!プログラムにより実施‒
CapoTrave/Kilowatt、Artemrede、Bakelit Multi アートセンター、Brut、ブダ・コルトレイク、Cafè de las Artes Teatro、Domino、Divadelná Nitra、ダブリン・シアター・フェスティバル、Göteborgs stadss kulturförvaltning/Stora teatern、Institution Student Cultural Centre、Occitanie en scène languedoc-roussillon、Plesni teater、タネツ・プラハ、ラドゥスタンカ国立劇場
共同委嘱:SICK! フェスティバル(マンチェスター)、「Liveworks Festival of Experimental Art」Carriageworks(シドニー)
初演版製作:ダスシアター劇場(アムステルダム)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、
一般財団法人地域創造[Intergenerational Thinking -世代間の対話]、豪日交流基金(AJF)
主催:KYOTO EXPERIMENT
KYOTO EXPERIMENT スタッフ
制作:八木志菜、瀬藤朋(京都芸術センター)
テクニカルコーディネーター:北方こだち
短期インターン:荒木みちる、松下愛華
サマラ・ハーシュ『わたしたちのからだが知っていること』は豪日交流基金によりオーストラリア政府 外務貿易省の助成を受けています。