ダンス
松本奈々子、西本健吾/チーム・チープロ
女人四股ダンス

相撲と月経をむすぶ
「NEO子宮系ムーブメント」とはいかに?
KYOTO EXPERIMENT初の公募プロジェクトで選出され、2年にわたりリサーチと制作に取り組んできた、松本奈々子と西本健吾によるパフォーマンス・ユニット「チーム・チープロ」。
2021年にリサーチを開始したふたりが最初に掲げたテーマは「ワルツ」だった。コロナ禍で「接触」が憚られるなか、京都に存在したとされるダンス芸妓の史実を起点に戦前京都と現代と接続し、想像上の他者とワルツを踊る作品を発表。続く2022年は「女性の⾝体性」と「触れること/触れられないこと」についてのリサーチを発展させ、「月経の再魔術化」をテーマとした作品を発表する。習俗と科学的な言説が交差しながら意味づけられてきた「月経」。本作では科学的な知識や理解を重視しつつも、それだけでは扱いきれない月経の不条理さとともに踊るための「儀式」が執り行われる。そこで導き出されるのは、股を開き、地面を踏みしめる「四股ダンス」!? 自ら「NEO 子宮系ムーブメント」と称するパフォーマンスは、四股という型を手がかりに社会の境界を軽妙に越境していく。
2年をかけて集められた膨大なリサーチを⾝体に取り込んだ松本と西本。ふたりが繰り出すダンスとテキストが、その絶妙な駆け引きによりぶつかり合い呼応する本作。レクチャー・パフォーマンスの新たな “土俵” が開かれるかも。
10.8(土)15:00★
10.9(日)13:00 / 16:00★
10.10(月・祝)15:00
★ポスト・パフォーマンス・トーク
上演時間:75分(予定)
開場は開演の30分前
言語:日本語(英語字幕あり)
前売:一般 2,500円
ユース(25歳以下)・学生 2,000円
高校生以下 1,000円
ペア 4,500円
*当日券は+500円(高校生以下は同額)
*自由席
チーム・チープロ
東京

松本奈々子と西本健吾によるパフォーマンス・ユニット。身体と身振りの批評性をテーマに活動を続けてきた。近年は、都市における具体的な場所や時間から一つのステップを見出し、そのステップが喚起する複数のコンテクストとパフォーマーの身体感覚や記憶の交差をあつかうダンス作品を制作している。主な作品に『20世紀プロジェクト』(2017-2018)、『皇居ランニングマン』(2019-2020) など。
振付・構成:松本奈々子、西本健吾/チーム・チープロ
出演:松本奈々子
振付コラボレーター・出演:内田結花、前田耕平
映像デザイン:安倍大智
舞台監督:小林勇陽
照明:渡辺佳奈
音響:林実菜
制作:芝田江梨、奥山愛菜/木元太郎(THEATRE E9 KYOTO)
プロダクションマネージャー:北方こだち
字幕翻訳:河合京花
協力:有楽町アートアーバニズムプログラムYAU、一般社団法人ベンチ、豊岡演劇祭2022
製作:チーム・チープロ
共同製作:KYOTO EXPERIMENT
助成:一般財団法人地域創造[Intergenerational Thinking - 世代間の対話]、
2021年度セゾン文化財団 滞在アーティスト
令和3年度文化庁「アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業」
主催:KYOTO EXPERIMENT
