ライブアート
ティノ・セーガル
これはあなた
一度として同じかたちにならない、行為と場のクリエーション
ヴァン クリーフ&アーペルによるプログラム「Dance Reflections」と、KYOTO EXPERIMENTのコラボレーションプロジェクトが始動。初年度となる今回は、世界的に注目されるアーティスト、ティノ・セーガルによる『これはあなた』(2006年初演)を日本初披露する。(本作に加え、ポストモダンダンスの源流とその継承について紐解くビデオダンス企画とトークも開催期間中に京都市京セラ美術館で開催予定)
セーガルは、絵画や彫刻のような“もの”をつくるのではなく、ある“指示”をインタープリター=翻訳者と呼ばれる参加者に出し、それが訪れる人たちの前で実行され体験が立ち上がる、ということを自⾝の創作としている。そのため、セーガルの作品は写真や映像で記録されることがなく、その場でしか見ることができない。
『これはあなた』は、京都市京セラ美術館の日本庭園が舞台。ここでは、翻訳者が歌い手となって、開かれた庭園を訪れる人たちと1対1で向き合い、その人の姿、印象を、とびきり気さくに、親密なかたちで翻訳し伝えてくれる。それは、そのときその場所でしか得られない、はかなくも記憶に残る体験となるだろう。
10.1(土)−10.23(日)10:00-18:00
*月曜休館(10.10は祝日のため開館)
☞関連企画
ティノ・セーガル『これはあなた』に加え、ポストモダンダンスの源流とその継承について紐解くビデオダンス上映とトークを、期間中に京都市京セラ美術館で開催します。
キュレーション・レクチャー:中島那奈子(ダンス研究者、ダンスドラマトゥルク)
☞詳細ページ
①フォーエバーポストモダンダンス
日程:10.2(日)
11:30–12:30 映像上映
12:40–14:10 トーク
②ポストモダンダンスとビジュアルアーツ
日程:10.21(金)
18:00–19:00 映像上映
19:10–20:40 トーク
関連企画会場:京都市京セラ美術館 講演室
参加無料(要事前予約)
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②☞予約フォーム
ティノ・セーガル Tino Sehgal
ベルリン
1976年ロンドン生まれ、現在はベルリンを拠点に活動。"constructed situations"と呼ばれるインスタレーションを制作。ベルリンで政治経済を学び、ドイツのエッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学でダンスを学ぶ。セーガルは、人間の⾝体、声、社会的相互作用のみを使って構成された作品で知られている。彼の芸術活動は、社会的な出会いの一瞬のジェスチャーや繊細さに焦点を当て、物質的な対象ではなく、参加と開かれた交換を価値の主題としている。これまでにグッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2010)、テート・モダン(ロンドン、2012)、アムステルダム市立美術館(アムステルダム、2015)、パレ・ド・トーキョー(パリ、2016)、小田原文化財団(小田原、2019)、ブレナム宮殿(オックスフォード、2021)などにおいて個展が開催されている。
アーティスト:ティノ・セーガル
翻訳者:高畠伶奈、中西星羅、野村美貴子、早川葉南子
プロデューサー:コーラ・ジアノッラ、早川葉南子
コーディネーター:平野春菜、藤村南帆
企画協力:国枝かつら(京都市京セラ美術館 アソシエイト・キュレーター)
関連企画キュレーション:中島那奈子(ダンス研究者、ダンスドラマトゥルク)
謝辞:セルジュ・ローラン(ヴァン クリーフ&アーペル ダンス&文化プログラム ディレクター)
主催:KYOTO EXPERIMENT、Dance Reflections by ヴァン クリーフ&アーペル
☞ Dance Reflections by ヴァン クリーフ&アーペル ウェブサイト