2023 10.9
ワークショップ
演劇
“当事者”はあなたであり、私でもある
知的障害のある俳優を中心に、インクルーシブシアターの先駆けとして30年以上にわたり活動するバック・トゥ・バック・シアター。世界で反響を呼ぶ同カンパニーを、関西で初紹介する。
舞台はとある市民集会。障害のある活動家が3人、人工知能の危険性に警鐘を鳴らすべく席についている。「このミーティングは、礼節を持って穏やかに進めなければいけません。みんなが互いを尊重しなければいけません。個人攻撃はしないこと。場を和やかに保ちましょう」。そして、活動家たちは語り出す。「大丈夫?」「何を言うんだったか思い出せないの」「こんな感じじゃない?——『私たちは、障害がある人たちの集まりです……」「抑圧や理不尽と闘っています」「頭が真っ白だわ」
コミカルにもシニカルにもとれる、障害のある当事者のやりとりは、自らの偏見・偏向こそが世界を救うための最大の障害になるという現実、そして、他者へのリアリティの欠如を浮き彫りにする。観客が突きつけられるのは、「正しさとは何か?」という問いかもしれない。
10.7(土)15:30
10.8(日)15:30 ★◆♡
★ポスト・パフォーマンス・トーク
◆感想シェアカフェ
♡託児あり ☞申込み (要事前申込。各公演7日前まで)
上演時間:60分
言語:英語(日本語・英語字幕あり)
⚠️12歳以上推奨。
前売:
一般 4,000円
ユース(25歳以下)・学生 3,000円
高校生以下 1,000円
ペア 7,500円
*当日券は+500円(高校生以下は同額)
*自由席
バック・トゥ・バック・シアター
Back to Back Theatre
ジーロング
バック・トゥ・バック・シアターは、障害のある俳優たちのユニークなアンサンブルと、その思考や経験から新たな形のコンテンポラリー・パフォーマンスを生み出し、すべての人に通じる社会的・政治的問題を提起している。オーストラリアで最も世界的に知られ、高い評価を受けている現代演劇カンパニーのひとつであり、地方都市であるジーロングを拠点に活動している。1999年以来、アーティスティック・ディレクターのブルース・グラッドウィンのもと、広く社会的・文化的な対話についての俳優陣自身の解釈に重点を置きながら、独自の芸術表現を育んできた。また、プロフェッショナルな活動だけでなく、世界各地のコミュニティと積極的なコラボレーションも展開しており、障害のある人々のソーシャルインクルージョンの向上や優れた芸術性に焦点を当てている。
作:マーク・ディーンズ、マイケル・チャン、ブルース・グラッドウィン、サイモン・ラハーティ、サラ・メインウェアリング、スコット・プライス、ソニア・チューベン
演出:ブルース・グラッドウィン
出演:サイモン・ラハーティ、サラ・メインウェアリング、スコット・プライス
作曲:ルーク・ハワード・トリオ―ダニエル・ファルギア、ルーク・ハワード、ジョナサン・シオン
音響デザイン:ラクラン・キャリック
照明デザイン:アンドリュー・リビングストーン(bluebottle)
映像デザイン:リアン・ヒンクリー(lowercase)
衣裳デザイン:大谷汐
AIナレーション:ベリンダ・マクローリー
脚本監修:メリッサ・リーブス
クリエイティブ・ディベロップメント:マイケル・チャン、マーク・カフバートン、マーク・ディーンズ、リアン・ヒンクリー、ブルース・グラッドウィン、サイモン・ラハーティ、ピピン・レイサム、アンドリュー・リビングストーン、サラ・メインウェアリング、ヴィクトリア・マーシャル、スコット・プライス、ブライアン・ティリー、ソニア・チューベン
舞台監督:アラナ・ホガート
音響エンジニア:ユージン・マッキノン
カンパニーマネージャー:エリン・ワトソン
プロダクションマネージャー:バオ・グアンサヴァン
ツアーマネージャー:ターニャ・ベネット
製作総指揮:ティム・スティッツ
本作は、キャリッジ・ワークス、世界演劇祭(テアター・デア・ヴェルト)Düsseldorf 2020、キアー財団、ティン・リード財団、アンソニー・コスター財団による共同委嘱として、そしてクリエイティブパートナーシップ・オーストラリアのPlus 1プログラム、ジーロング・アーツ・センター、アーツ・センター・メルボルン、メルボルン国際芸術フェスティバル、the Une Parkinson F oundation、パブリック・シアター(ニューヨーク)、アーツ・エマーソン(ボストン)の助成を受けて制作しました。
本作の一部は、マサチューセッツ州で2019年に開催された、サンダンスTheatre Labで創作されました。
特別協力:オーストラリア大使館
協力:一般社団法人HAPS(Social Work/Art Conference)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流支援))|独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:KYOTO EXPERIMENT